「頭脳」労働と「肉体」労働には、明らかな差が。
費やす「エネルギー」量は、圧倒的に肉体労働。
「達成感」にも、「差」が。「成果」が即「見えるか、見えないか」。
成果が目に見える農作業。典型的なのが、「草刈り」。
草刈り後の、青々とした「綺麗さ」は、いつまでも見ていたいほど。
野菜・米つくりの成果を見るのは、少なくとも数カ月先。
もちろん成長過程を、つぶさに見ることはできるが。
5月は様々な、農作業が必要。
田んぼの「荒起こし」、畔シートの設置、肥料散布、注水、田植え。
注水前の、畦の「きわ」に溝をほり、水の周りを良くする作業は、一番過酷。
トラクターでは、隅まで鋤(すき)が入らないため、スコップ・鍬(くわ)による手作業。
数百メーターの畔に沿い、スコップを立て土を取り除き、溝を掘る作業は辛いもの。
冬の間に「なまっていた」体に、むち打つものの、5メートルも進むと「息切れ」。
この「溝ほり」効果による収穫増があるのか否か、検証したことはありません。
今年の畑の作業は例年に比べ、余分な作業が増えました。
冬に伐採、剪定した枝木を畑に積み上げていたため、この除去作業も。
畑の一角で焼く作業。20~30坪に積み上げた枝木を焼くのに、およそ5時間。
一度に焼くと、炎が数mに達し、煙が充満し、通行車両から消防署に通報されかねない作業。
農作業は、毎年初心者。一年に一度の作業は、体が覚えていません。
作業後は疲労困憊、脱水症状。お茶などの飲み物の美味しいこと。生き返ります。
今年の、確定申告で農業所得を計算してみたら、なんと15万円の赤字。
辛い作業をして、赤字という現実は、農業離れも仕方ないのでしょう。
しかし いい汗を流し、爽快感もあるのも事実。
営業時代の数値の達成感や職業紹介の成功事例とは、別次元の楽しさが、農業の醍醐味。
作業後の、シャワーの心地よさ、そして新たな作業日程を組み立てる「その日暮らし」。
畑仕事の中でも、楽しいのが「ヒマワリ」つくり。
県道の横の畑を荒らしていたため、「ひまわり」「コスモス」を植え始めて数年。
自分のためでなく、通行の車やウォーキングの人たちに観てもらうため。
水中ポンプで水を撒き、発芽を待ちます。今年もみんなが喜んでくれるでしょう。
体を動かし、気持ちがリフレッシュできる農業、続けたいものです。
画像 伐採・剪定の枝木の焼却中 二か所で焼き灰の山
コンクリートの畔の内側の溝掘り スコップと鍬で手作業
県道のほとりの畑 この畑にヒマワリ・コスモスを
以前のヒマワリ 今年もうまく発芽してくれるといいのですが