年齢が95歳になると、想うことは何だろうか?
母親が施設から一時帰宅。大正12年生まれの95歳の母親。
施設入所後、毎年この時期に庭の白いフジの花を観に自宅に。
5年前、脳内出血で倒れ、車いす生活ながら認知症には非ず。
介護タクシーを利用し、わが家と施設を片道およそ20分で往復。
フジの花が、今年はいつになく早い開花と散り具合。
帰宅時に何とか鑑賞に間に合ったけど、散った花は「白い絨毯」。
他に、庭に植えた山野草の「エビネ」は最盛期で、十分楽しめた様子。
紅や白の「さつき」や紫の「アヤメ」、白い「シャガ」など。
母親の関心事は花に加えて、家から見る景色。
周りの山々は濃い緑と瑞々しい新緑の若葉、そして紫のフジの三色。
高い位置のわが家から見える近隣の家が、懐かしかったのでしょう。
入所している施設は、15畳くらいの広く新しい部屋。
地域で人気ナンバーワンの施設らしく、入所希望の待機者が数百人?とも。
資本金が10億もあり、安定経営ができるためか、イベント他工夫が様々。
職員は有資格者がほとんどで、厳しく躾けられていて接遇にも好感が。
入所費用は、5段階のランク。都市部の施設のおよそ三分の二くらい。
以前の母親の関心は、テレビの政治番組。国会中継や討論が好き。
もう一つがサッカー。日の丸を背負う代表戦が大好き。
野球に比べルールが簡単で、勝敗がはっきりわかるためか。
イケメンの長谷部のファン。中継があると夜なかでも応援を。
地元の新聞のお悔やみ欄を欠かさず見る習慣も。
ところが最近テレビや新聞への関心が少し薄れた様子。
集中力が欠けてきたのは、95歳の年齢からくるのかもしれません。
今一番の関心は、部屋の中の花瓶の生花。
花瓶は大きいものから小さいものまで5~6種類。
わが家と妹家族で花を持ち込み、常に古い花と交換。
半分の花瓶を埋めるのは、わが家の庭の自然の花。残りが花屋の洋花。
花の大きさの大小、色合い、香りなどの組み合わせに苦労も。
今の時期は、花いっぱいの季節で楽です。
明るい日差しの中、ベッドで考えることはなに?
入所者の大半が集まる、ラウンジやリハビリ室はあまり好きではない母親。
看護師や介護士との会話を楽しんでいるらしい。
認知症ではないため、親戚・近隣・知人が見舞いに来てくれます。
帰宅時に見舞客が。驚くほど顔を覚えていて、来客を喜びます。
「綺麗だね!」と花を観る笑顔の母親。
その言葉を聞くために、帰途訪問が日課の私です。
画像 5年前の新築の棟上げ 新築中に倒れた母親
旧実家 下の道から
旧実家 玄関
蘭の一種「エビネ」 母親が植えたもの
母親が施設から一時帰宅。大正12年生まれの95歳の母親。
施設入所後、毎年この時期に庭の白いフジの花を観に自宅に。
5年前、脳内出血で倒れ、車いす生活ながら認知症には非ず。
介護タクシーを利用し、わが家と施設を片道およそ20分で往復。
フジの花が、今年はいつになく早い開花と散り具合。
帰宅時に何とか鑑賞に間に合ったけど、散った花は「白い絨毯」。
他に、庭に植えた山野草の「エビネ」は最盛期で、十分楽しめた様子。
紅や白の「さつき」や紫の「アヤメ」、白い「シャガ」など。
母親の関心事は花に加えて、家から見る景色。
周りの山々は濃い緑と瑞々しい新緑の若葉、そして紫のフジの三色。
高い位置のわが家から見える近隣の家が、懐かしかったのでしょう。
入所している施設は、15畳くらいの広く新しい部屋。
地域で人気ナンバーワンの施設らしく、入所希望の待機者が数百人?とも。
資本金が10億もあり、安定経営ができるためか、イベント他工夫が様々。
職員は有資格者がほとんどで、厳しく躾けられていて接遇にも好感が。
入所費用は、5段階のランク。都市部の施設のおよそ三分の二くらい。
以前の母親の関心は、テレビの政治番組。国会中継や討論が好き。
もう一つがサッカー。日の丸を背負う代表戦が大好き。
野球に比べルールが簡単で、勝敗がはっきりわかるためか。
イケメンの長谷部のファン。中継があると夜なかでも応援を。
地元の新聞のお悔やみ欄を欠かさず見る習慣も。
ところが最近テレビや新聞への関心が少し薄れた様子。
集中力が欠けてきたのは、95歳の年齢からくるのかもしれません。
今一番の関心は、部屋の中の花瓶の生花。
花瓶は大きいものから小さいものまで5~6種類。
わが家と妹家族で花を持ち込み、常に古い花と交換。
半分の花瓶を埋めるのは、わが家の庭の自然の花。残りが花屋の洋花。
花の大きさの大小、色合い、香りなどの組み合わせに苦労も。
今の時期は、花いっぱいの季節で楽です。
明るい日差しの中、ベッドで考えることはなに?
入所者の大半が集まる、ラウンジやリハビリ室はあまり好きではない母親。
看護師や介護士との会話を楽しんでいるらしい。
認知症ではないため、親戚・近隣・知人が見舞いに来てくれます。
帰宅時に見舞客が。驚くほど顔を覚えていて、来客を喜びます。
「綺麗だね!」と花を観る笑顔の母親。
その言葉を聞くために、帰途訪問が日課の私です。
画像 5年前の新築の棟上げ 新築中に倒れた母親
旧実家 下の道から
旧実家 玄関
蘭の一種「エビネ」 母親が植えたもの