元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

輩(やから)のいない町

2018年03月04日 | 住まい、場所
市内の商工業者を訪問する毎日。
求人とUターン見込み者の情報収取のため。
訪問を始めてからおよそ1年。その数が500社を超えました。

先日 訪問した会社は90年の歴史を持つ老舗の店。
若い三代目に話を聞いたとき思いがけない話がありました。

「この町のいいところもあるよ。」と。
「この町にはその筋の人がいないでしょう。いわゆる「やくざ」が。」
言われてみると、確かにそんな気もします。
新聞沙汰になる事件やトラブルは聞いたことがありません。

人口減少、過疎の典型のわが町。
負の条件は声高に語られても、プラス面は少ない町?
豊かな自然と美味しい食べ物は十分にあるのですが。
毎日の生活で、地元の素晴らしさには気付かないことも。

「輩(やから)」が生きていくには、資金源が必要。
「金になる」との鋭い嗅覚が欠かせない世界。
この町には、それがないのかも。
逆に、発展性や儲かる業種が少ない象徴かもしれませんが。

大企業や飲み屋街がないわが町。
かつては、料亭や飲食店が繁盛したころもあったらしいのですが。
「みかじめ料」が取れるところがないのでしょう。
最も、私の知らないところで、ひっそり行われているのかも?
噂の域を出ませんが、新見出身のその筋の幹部が、進出を防いでいるとかの話も。




以前 勤務していた民間会社で、本社のクレーム対策の窓口の経験も。
出先では解決できない「お客様」の応対に出かけました。

「誠意を見せろ!」金品を要求して恐喝罪にならないように、常套文句を。
「街宣車を工場の前に送ろうか!?」
「ワレは携帯を持った猿か!?」と言葉の暴力。
日本刀の飾ってある部屋に通されたり、10㎝の近さまで顔を近づけ
毒づかれたり、怖い思いもしました。

手打ちのゴルフで、相手より下手なゴルフを念じることも。
(普段下手なのに、こういう時に限って上手く打てて慌てるのです)
キャディーさんのいぶかる顔にこちらも困惑。

暴力対策専門の顧問弁護士からは
「相手が出口側に座ったら、『監禁!と叫んでにげろ!』とアドバイスも。
「特定の人間にだけ便宜を図ったら、あなたは背任罪に問われる」と退路を
断たれる発言も。その場を早く逃げたい気持ちを見透かされます。
この時のことを思い出すと、今でも冷や汗が出ます。

でもこんな人たちのいないふるさとは、幸せなのでしょう。

画像  町の中心の城山付近
    クレーム出張時によく食べた関西のお好み焼きの店
    醤油味のねぎ焼きが美味しかった
コメント
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