ボタンウキクサ

私の家のすぐ裏の川に、ボタンウキクサが大繁殖しています。


堤防に押し付けられているボタンウキクサ

ボタンウキクサは以前お花屋さんの店頭で売られていましたね。
私が見た頃は１個１００円くらいでした。
ボウルに浮かして夏の飾りにしようかと思ったこともあります。
それが今では「特定外来生物」に指定されて、学術研究などの特別な目的以外での栽培、保管、運搬が禁止されています。
被害を与えるほど増えすぎて大変なことになっているからです。


水門にせき止められて繁殖して、航路をふさいでいます。
ここは水門を開閉して船が行き来するところなんですが、通れませんね。
去年の今頃はここに渡り鳥のカモが来て、のどかに浮かんでいたのですが・・
今年はウキクサが川幅いっぱいに溜まって、波が寄せると草のしわが寄るくらいぎっしりです。
（ところどころに濃い緑色に見えるのはホテイアオイです）


私の家のほうからみた様子です。
水面が少し見える部分がありますね。
どうなってるのかよくわかりませんが、いちおう黄色のロープのところで止まっているようです。
この黄色のロープが向こう岸まで何本も張り巡らされています。


向こう岸では、

パワーショベルでウキクサをすくっています。
下に見える二隻のボートで網で引っ張って浮き草を集めています。
毎日集めてはすくうの繰り返しをしています。
少し水面が見えたかなと思っても、また翌日にはいっぱいになっています。
爆発的に繁殖するし、上流からもどんどん流れ着いてくるから「きりがない」とはこのことですね。
自然の前には人の力なんてほんとにちっぽけだなぁと思う出来事です。
実はこの作業のために、何千万円もの予算が組まれているそうです。なぜそこまでして取らないといけないかというと、下流の漁民の人たちのためなのだそうです。

かわいいと思って育てた植物が巨大化して大繁殖、生態系を狂わせて被害を与える植物に変身するなんて・
考えてしまいますね。