私の直方の風景

私の住んでいる直方の好きな風景を紹介します。

◆平成筑豊鉄道のこと◆~◆その5;伊田駅から「田川市石炭・歴史博物館」へ◆

2011年11月16日 11時33分36秒 | 郷土の歴史
◆平成筑豊鉄道のこと◆~◆その5;伊田駅から「田川市石炭・歴史博物館」へ◆


1.平成筑豊鉄道の伊田駅(田川市)です。


2.3
伊田駅構内からすぐ近くにある「田川市石炭記念公園」とその敷地内にある
「田川市石炭・歴史博物館」に行ってみました。徒歩で10分程度の距離です。



4.5①②
「田川市石炭・歴史博物館」、「田川市石炭記念公園」
ここでは旧三井伊田坑の大煙突と第二竪坑櫓が保存されており、伊田駅からも間近に
見ることが出来ます。
去る5月に山本作兵衛さんの炭鉱絵画がユネスコの「世界記憶遺産」に登録され、それ以降、
筑豊地区ではこのビッグニュースにより、「作兵衛ブーム」に火がついて、大いに
盛り上がっており、色々な形でのイベントが行われています。登録への取り組みを
された貢献者である「田川市石炭・歴史博物館」では、多数の山本作兵衛の炭鉱絵画や
資料が所蔵・展示されています。
また、貴重な石炭関連の設備が「田川市石炭・歴史博物館」の屋内外にたくさん保存・
展示されていて、かっての日本の近代化を支えた石炭産業の遺産や資料群
(旧三井田川炭鉱の施設)を目の前にする事が出来ます。
なお、これらについては、平成23年度の「筑豊の近代化遺産講座」の中でも
、「筑豊近代遺産研究会」会長の長弘先生、田川市石炭歴史博物館安蘇館長、
福本さんはじめ、研究成果に基づいた密度の濃い興味深く熱い講義を受ける事が
出来ます。(私も参加して、知識を掘り下げているところです。)





6.「炭坑の語り部 山本作兵衛の世界~584の物語」の表紙です。
この画集は、“二本煙突築百周年/田川市石炭・歴史博物館開館二十五周年記念特別企画”
として、平成20年に出版され、584点の図録がおさめられていますが、本年5月の
「世界記憶遺産」登録以来、相当部数売れており、私も早急に買い求めた次第です。



7.「田川市石炭・歴史博物館」は、第一、第二、第三展示室があり、石炭で栄えた
田川の歴史を中心に広く展示してあります。
(1)第一展示室;石炭の成り立ちや石炭の採掘方法、炭坑労働者の生活や様子、
石炭産業の歴史、採炭道具や三井田川伊田坑模型などが、分かりやすく、
展示・説明されています。
(2)第二展示室;炭坑生活の絵画等が展示されています。山本作兵衛の自らの
炭坑生活の体験を基にした詳細な記録画は、この室に展示されています。
実際に作兵衛さん自身の炭坑での仕事経験と記憶に基づき、60代半ばで絵筆を
とって詳細に描き記し、このように記憶遺産として残し得たというのは、
素晴らしく、本当に称賛に値します。
(3)第三展示室;「田川地方の歴史と民俗」をテーマとした、旧石器時代から
近世までの郷土の歴史や資料が展示されています。

(4)野外展示場;「田川市石炭・歴史博物館」の屋外には、炭坑節に唄われた
二本の煙突や竪坑櫓、石炭輸送に活動した蒸気機関車、掘削採炭に使用された
大型炭坑機械などが展示されています。






(5)産業ふれあい館;明治・大正・昭和各時期の炭鉱住宅(炭住)の変遷を再現し、
炭坑資料や炭坑都市から新産業都市への転換をテーマとした展示がなされています。
①4軒長屋の炭住です。


②室内です。ちゃぶ台や七輪など、懐かしいです。


③台所やかまどです。懐かしい昭和の風景ですね。


8① 8②.
旧三井田川鉱業所伊田竪坑第一・二煙突;赤煉瓦の2本の大きな煙突が、竪坑櫓や
周辺の公園を見下ろすように建っています。炭坑節にもあるこの煙突は、高さが45.5mです。
煙突としてはそれほどの高さでもないですが、煉瓦を積み上げて作られた煙突を傍でみると
本当に圧倒されるものがあります。
これは巻上機などの動力用蒸気ボイラーの排煙用の煙突として、伊田坑開設の明治41年
(1908年)に作られた、とのことです。
炭坑節のメロディが頭をかすめます。



9.旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓;明治42年(1909年)完成、地下深部の石炭を
採掘する際の竪坑の巻揚機で、高さ28mの鋼鉄製で、鋼材や様式はイギリス仕様との
ことです。
なお、「旧三井田川鉱業所伊田竪坑第一・二煙突」、「旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓」は、
いずれも(国登録文化財、経済産業省認定近代化産業遺産)となっています。


10.その他公園内をいろいろと見て回ります。
10①「坑夫の像」がありました。


10② 欲張って、1つの画面の中に「竪坑櫓」「二本煙突」「香春岳」を入れて撮りました。




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