境を越え[ 中野][本]

枝垂れ桜は今。


●中野

美容院に行ってきた。

隣で髪切られてた男の子が工業高校かなんか行ってるらしく、美容師さんに
「女は四階のクラスにしかいないんすよ！二階と三階は野郎の巣窟なんスよ！」
と熱弁してたのがおかしかった。

私の担当の美容師さんは愛想のいいよく喋るイケメンで、気持ちが追いつめられた。
「○○さんいいですよ～」って名前呼びながら髪を撫でてきたりするもんだから(※美容師として通常の行為です)

こいつ私が喪女だと見てちょっと優しくすれば指名取れると思ってやがんな？

と、不要な被害妄想にとらわれた結果、もう、すごい黙った。
すごい黙って本(「食屍姫メリフィリア」っての)を熟読した。
モテない人間って怖いね。
髪型は可愛くなったけど多分ムダだね。


中野から高円寺に向かって歩いていたら「肉舞」というチラシの貼られた小劇場？があった。
チラシによると

「肉舞台」。それは、ダンサーが生の肉の上で舞い踊るというものである。
肉舞台に立つ者は誰もが肉ダンサー。

とか書いてあって、アングラだーっと思った。



●本

・ウィリアム・ホープ・ホジスン「幽霊狩人カーナッキ」
古本屋で買ってみたら面白かった！
こういう発掘があると嬉しいな。
幽霊狩人と銘打っているもののバタバタやっつけていくわけじゃなく、まず怪現象が本当に霊の仕業か人間の仕業か丁寧に調べ、仕事道具を工夫して作り、時には失敗し。
本当に職業でやってる感じがいい。
特に「外界の豚」という回は大迫力。

・エドワード・ホック「サイモン・アークの事件簿」
これもオカルト探偵物だけど、いまいち。
サイモン・アークのキャラクターも不明瞭だし、ワトソン役の語り部が、一話で知り合った美女と結婚、二話でいきなり不倫してて、読む気が失せてしまった。