二重生活~ふたえぐらし

日々のこと、読んだ本や漫画、ライブの感想等

ムリナンダイ[ バイト][本 ]

2009-05-22 22:40:52 | 本・漫画
この子は警戒ちゃん。


●バイト

バイト先の雰囲気がやな感じ。
少ない人数ゆえの人間関係の濃さも合間って、仲の悪い家族みたい。

気弱で要領悪いのに頑固な母親(イライラさせる)
ワンマンで細かくて皮肉屋な父親(イライラする、怯えさせる)
母親にだけ強く出る自己中ドラ息子(気の向かない事はふて腐れてやらない)

あの中に混ざりたくない、と心から思うが混ざっているよな…。
自分が腐る気がする。


●本

北森鴻「凶笑面」という文庫に入っている「鬼封会」を立ち読み。

本の最初のページに『諸星大二郎氏の「妖怪ハンター」に捧ぐ』という一文があってニヤリ。
民俗学者が主人公で、最近、授業で習った廃仏運動なんかが登場して面白かった。
現代の事件とうまく絡めてあるし。


「黒死館殺人事件」も、まだ読んでいる。
本当に何を言っているのかわからない。

~抜粋~
四百年の昔から纏綿としていて、臼杵耶蘇会神学林(うすきジェスイットセミナリオ)以来の神聖家族と云われる降矢木の館に、突真黒い風みたいな毒殺者の彷徨が始まったからであった。
~抜粋終わり~

小説が始まって三行目にして、この混沌。
ちなみに、うすきジェスイットセミナリオについては、それが何なのか一切説明がなく、今後出てくることもない。

~抜粋~
「そうです、罪と炎の深さを貫き、吾が十字架の測鉛は垂る(スルー・オール・デプス・オヴ・シン・エンド・ロッス・ドロップス・ゼ・プラメット・オヴ・マイクロッス)―ですからな」と法水が自讃めいた調子でホイッチアを引用すると
~抜粋終わり~

この異常なルビの量も特徴。
英語ドイツ語入り交じり、本文と読み比べることでいっそう混乱する仕組み。
しかもこの超意味深ぽい一行が、あってもなくてもどうでもいいレベル。
ホイッチアも誰か謎。

こんなのが500ページ近く延々と連なる。
まあ、なんだ…

そこに痺れる!憧れるゥ!

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2 コメント

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Unknown (ウイング・シープ)
2009-05-23 12:46:12

北森鴻面白かったですか?

ミステリ的には王道の短編ですが、民俗学の話が楽しいですね。

某ブックオフ(某の意味ないですが。(笑))で、100円とかでも売っていましたので、機会があれば。

しかっし、小栗虫太郎は難解そうですね。ミステリ三大奇書は『虚無への供物』しか読んだコトがないです。
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Unknown (マナ子)
2009-05-23 23:51:21
はい、面白かったです!
専門家物はミステリーとして以外にも楽しめていいですね。

小栗虫太郎はぐちゃぐちゃすぎるので、読むならドグラマグラの方がお勧めかもしれません。
しかし虚無への供物もひねくれてますよね~
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