二重生活~ふたえぐらし

日々のこと、読んだ本や漫画、ライブの感想等

新しいよすが[休日][本]

2015-12-12 23:59:09 | 本・漫画
・紅葉が綺麗。

・洗濯も2回まわしたし、溜めてしまっていた家計簿もつけたし、図書館に本も返した。
夕方までは、わりと有意義な休日だった。

・その後、下北沢にライブ見に行こうかなと思って家を出て、新宿で時間潰しに喫茶店入って本を読み出したら面白くなって、そのままライブ行かず。
前売りこそ買ってなかったけど、何やってるのか……。
年内最後の3-10chain見逃してしまった。
もう、ライブ趣味もとうとう終わりなのだろうか。
家事をしながら曲は聞いてたんだけど、と、誰にともなく言い訳したくなる。

・ここしばらく、人間関係由来でない楽しいことが無くなっていく気がして、
うっすら憂鬱だった。
家族や友人といるのは楽しいけど、その分、1人では遊べなくなるのが怖かった。
集中力も感受性もどんどんぼやけていくし。

しかしちょうど、読んだ本に助けられた。
先日読んだマッケン、そして今日夢中で読んだのは安部公房『箱男』。
どちらもまだ知らなかった世界にぶん投げてくれて、圧倒してくれた。
そういう時が本当に幸せ。

・しかし安部公房ってこんなに特異な作家だったのか。
一応有名だけど小粒の中堅どころ、ぐらいに思っていた。
『箱男』も、段ボール箱に入って生活する男って設定だけ知っていて、シュールな短編SFかなんかだと思っていたけど全然違う。
的外れなのかもしれないけど、読んだ感じはカフカやボルヘスのよう。
作者の興味が人の感情ではなく、物事の構造に向いている感じが日本の小説らしくない。

読み進んでいたら"奈奈"って人物名が出てきてゾワッとした。
何が本当なのかわからない内容に翻弄されながらふらふら進んでいると、突然自分の名前が出てくる。
人物写真を見ていたら、急に写真の方がこっちを見たような怖さがあった。
"見る側"と"見られる側"が大きな意味を持つこの小説で、珍しい体験ができた。
ちなみに私は安部公房と誕生日が一緒で、何とはなしに誇らしい。

・喫茶店にうるさい子供がいて、親が「ミカド!いい加減にしなさい!」と叱っていた。
すごい名前だ。
やっぱり"帝"でミカド君なんだろうか。
こういうのはキラキラネームって言うのかな。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ウイング・シープ)
2015-12-13 10:47:46
ミカドくん自分のコトを「朕は」とか呼んだらそれはそれでカッコいい子供ですけどね(笑)
Unknown (奈奈)
2015-12-13 23:01:32
本人がそこまで乗り気なら文句ありません(笑)

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