二重生活~ふたえぐらし

日々のこと、読んだ本や漫画、ライブの感想等

早川角川[生活][本]

2014-01-28 20:43:28 | 本・漫画
●本

角川書店作品のKindle本がセール中で、横溝正史作品も半額以下。
で、金田一耕助物をたくさん購入。
金田一シリーズはおそらく全作実家にあって、どれも読んでいるはずだけど……。
読んでみたら何作かは驚くほど内容を覚えていなかった。
というわけで、新作を読んでる気分で、とても楽しい。

・金田一耕助ファイル10『幽霊男』
後半は唐突な気がするも、最後のざまあみろ感がすごい。
前半の風呂敷が綺麗に畳まれていくのも気持ちよし。
医者が気色わるし。

・金田一耕助ファイル8『迷路荘の惨劇』
これはわりと覚えていた。
陰惨な事件は起こるんだけど、作品全体がなんとなくユーモラスで軽めのノリ。
この作品にしか登場しない老刑事がいい味。

・金田一耕助ファイル6『人面瘡』
これは中短編集。
どれも面白かった。
『蝙蝠と蛞蝓』は、金田一と同じアパートに住む男の一人称で話が進む、ちょっと変わり種。
金田一を主人公に小説を書こうとして(いやいや、こんな題じゃ江戸川乱歩の真似だと嗤われる)なんて言っている。
表題作の『人面瘡』は、そのクズ男でいいのかい?と問いたい終わり方。


こちらはハヤカワミステリマガジンに訳されていると知ったので読んでみた。
・R.スタウト『デーモンの死』
ネロ・ウルフ物が読めるのは嬉しいけど、いわゆる翻訳文体が甚だしいのは残念。
もっと口語らしく調子よくしてほしかったな。
自分でも勉強するようになってしみじみ感じているけど、翻訳って難しいんだねえ。

無実の罪を着せられた美女にも、ゆすりの不幸な被害者にも、警察にも助手にも犯人にも。
平等に尊大なネロ・ウルフは、やはり素敵。


●生活

体調だいたい回復。

しかしとにかく体が冷えてならない。
暖房と布団と腹巻きと湯たんぽと総動員しても、足が冷たくて寒気がする。
困ったな。

あと、まだなんとなく弱気。
夜になって暗いのが怖い。
安心な昼間寝て、夜はどこか明るいところにいたい気がする。

殺人事件の起きる本ばかり読んでてなんだけどね。
横溝やスタウトは安心と実績のエンターテインメントだからいいんだ。