二重生活~ふたえぐらし

日々のこと、読んだ本や漫画、ライブの感想等

くされたみずのいきもの

2006-10-10 23:07:48 | 本・漫画
●日曜 → 弟が通ってる専門学校「ヒコみづのジュエリーガレッジ」の学祭にいってきた。
こじゃれた子供がうじゃうじゃいた。
学生がデザインしたアクセサリーやスニーカーが展示してあったけど、うちの弟には明らかに才能がねえ。
ものを作る人間に必要とされる美学も、熱意も、器用さもだ。


●月曜 → 母方の祖父母が実家に遊びに来た。
いいお天気で、楽しんで帰ってくれたようでよかった。

写真は、近所の河原にいたトロいトカゲ。
私に素手で捕まるようでは生きていけんぞ!

夜、くりぃむなんとかで長渕剛を見て感激。
ブチはいい、いいよ。


●火曜 → 仕事でてんてこまい。

現実から逃れようと昼休みに小栗虫太郎「白蟻」を読み始めたら気持ち悪くなった。
気違い女の連綿とした独白、ぶよぶよとした白痴の奇形児、頼りの“地の文”は、先の見えない超悪文。
支離滅裂な悪文に、熱病のような世界を引きずり回されるのが快感でもあるんだけど。
断定するけど、小栗虫太郎を喜ぶやつはマゾかノイローゼだね。
あれを読んだら乱歩が端正に、横溝は教科書に見えてくる。

帰りに神保町で、メルヴィル「白鯨」を買おうと思うが見つからない。
神保町に売ってないんだよ。
私の読むものは時代に逆行しているらしい。今日もプロレタリア文学の授業を受ける。

神保町で買ったもの。

「水滸伝」上中下巻。
ロベール・ド・ラ・クロワ「海洋奇たん集」
遠藤周作「イエス巡礼」
アシモフ他編「ビッグ・アップル・ミステリー」

さらに児童書で内田鱗太郎「心妖怪シリーズ」というのを立ち読み。
小学生の頃に不安だったり気がかりだったようなことの描写がリアルで、妖怪も妙に生々しくて怖かった。
小学生の頃読んでたらトラウマ物だった。