二重生活~ふたえぐらし

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地底レコード創立10周年企画第一弾!大地底祭[ライブレポ]

2003-05-05 17:47:14 | その他のライブ・イベント
5/5 (月) 吉祥寺STAR PINE's CAFE
「地底レコード創立10周年企画第一弾!大地底祭」(2日目)
COIL、MUMU、酒井俊、渋さ知らズ(歌もの渋さ)、遠藤ミチロウ、仲野茂
白崎映美、知久寿焼、反町鬼郎、今井章信、南波ともこ

1. 火男
2. 君は答えよ(渡部)
3. 天城越え(反町)
4. デラシネ(仲野)
5. 東京イズバーニング(仲野)
6. 天国への扉(仲野)
7. 恍惚のブルース(反町)
8. ナシアラモ(白崎)
9. 夜のおんがく(知久)
10. 電車かもしれない(知久)
11. いわしのこもりうた(知久)
12. ラブミーテンダー(今井)
13. バブバブ(白崎)
14. 黒い花びら(反町)
15. 1999(遠藤)
16. 天国への扉(遠藤)
17. 諸行でムーチョ(室舘・佐々木)
18. P chan
19. 本多工務店のテーマ(南波)
20. 仙頭





ゴールデンウィークはライブ三昧だー!ということで本日もライブ。
ただし野外から一転、今回は地下。
「地底レコード創立10周年企画第一弾 大地底祭」2日目(2夜連続イベントだったので)

ちょっと前置きしますが、実は私、渋さ知らズオーケストラについては何も知らず
もちろん他のバンドも、ゲストもほとんど知らない人ばかり。
じゃあなぜライブに行ったかといえば、じゃがたらという凄いバンドがその昔ありまして、
私がファンになった時にはもうボーカルの方が亡くなってしまっていたんですが
ライブ映像を見たところ、そりゃもう楽しそう。
どこかにじゃがたらみたいなライブをやるバンドはないかしら、と思っていたところ
じゃがたらファンの方に「ああいう雰囲気を体験したければ渋さのライブに行け」といわれました。

アルバムのジャケットもスズキコージ(画家、絵本作家、かなりファン)だし、行ってみようかな
でもあんまり面白くなかったらやだし、それだけじゃちょっと行く気にならないな、
と思っていたところが今回のゲスト。
遠藤ミチロウ(大好き)、知久寿焼(かなり好き)、仲野茂(好きじゃないけど特撮のライブで見かける)
他の人は知らないけど、このメンバーが見られるなら損はしない。
試しにいってみようじゃないか、ということで何も知らぬままのライブ参戦となりました。
一応前日に「渋旗」ってアルバムだけ買って聞いてみたけどね。
 
 
では、ここからがライブレポになります。

会場のスターパインズカフェは前にも数回来た事があるライブハウス。
来るたびにドリンクが高くてカクテルの名前が変だ、と思うのだけど、今回も同じことを思う。
開場時間を勘違いして1時間早くきてしまい、うろうろしていると
でかくて陽気な外人が流暢な日本語で時間を教えてくれる。
さすが渋さ、客層もワールドワイドだな、なんて妙に感心する私。
(数時間後、この外人がステージ上にいて驚いた。なんと渋さのメンバーだったよ)

1時間後、わりと早い番号だったので前の方に位置をとれる。
椅子はなく会場内は赤いライトですでに妖しい雰囲気。
ただ予想外に周りの人は普通。若者も多い。
6時頃、予定の時間通りに開始。


最初に登場したのは「COIL」ギター、ベース、ドラムの男性3人バンド。
なんといいますか、男は黙ってバンドマン!!
というような気持ちにさせられる男前な演奏っぷり。
ミュージシャンの演奏してる手元を近くで見たのは初めてだったんですが
指が、もうめっちゃめちゃ動く動く。
感心しつつも楽器のことを良く知らない自分が悲しかったでした。
きっとものすごく上手な人達なんだろうな。

1曲だけ歌もあり、それもなかなか渋い喉聞かせてくれました。
 
 
次のバンドはMUMU。
キーボード、ドラム、トランペット?のこれまた男性3人編成。
こちらもばっちりかっこいい。
演奏しながら目配せしあったり笑いあったりしていて
次はこうくるか?こうくるのか?てな丁々発止ぶりが良かった。
 
ちなみにここまで2バンドそれぞれ1時間ずつ。
時間は8時。
もう1バンドあるみたいだし、渋さはまさか1時間じゃ終わるまいし
いったいこのライブ何時まで…、と心配になりつつ次のバンド。
 
 
次は酒井俊さんという方のバンド。
フルート/トランペット、アコギ、シンガーの3人。
酒井さんはものすごいソウルフルな歌声(顔も)のおばちゃんシンガー。
「ヨイトマケの歌」とか歌ってね、マイク無しでも声が響く響く。
マイクいらないじゃんってぐらいの凄い歌声。
 
 
で、とうとう渋さ知らズオーケストラ登場。
ステージ上に椅子が、楽器が、どんどん並べられていく。
びっくりしたよ。人いすぎだろう。
総勢何人だろう。10人、20人?
ギターからトランペットから笛やらドラムやら、ステージ上は渋さメンバーでいっぱい。
バンドマスターは「赤ひげ」そっくりの怖い顔のおっさん(不破大輔さん?)。かなり好きな顔。
司会進行みたいな人も出てきて渋さ演奏開始。
 
  
……踊るしか、ない!!!
 
 
音が響きだした途端、もうやめられない止まらない。
いやー、踊った踊った。もうずーっと踊った。
今回は「歌もの渋さ」ということでゲストボーカルが入れ替わり立ち代り。
ダイブした仲野茂がはるか後ろでまっ逆さまになっていったり、
上々颱風の白崎映美さんがびっくりするほど美人だったり、
”たま”の知久さんの「夜の音楽」を久しぶりに聞けて嬉しかったり。
知久さん、ありゃもう妖精だか妖怪だかわからんな。
きっと何か人外の血が入ってるに違いあるまい。

ゲストボーカルや渋さメンバーのボーカル、みんな楽しかったんですが
とりあえず踊りっぱなし、揺れっぱなしだったのであんまり覚えていなくて省略。

そういえば、会場のすみで踊り続ける白塗りの前衛ダンサーズのインパクトもかなりの物でした。
日常から飛んだ異空間を演出。
ステージ上で踊るダンサーさんもセクシーでよかった。
 
 
で、ゲストボーカルがたくさん出てきて、遠藤ミチロウ登場!!
遠藤ミチロウの名を聞いた途端、自分でもびっくりするほど激情してしまい
思わず「みちろぉぉぉーーーっ!!!」って絶叫。
会場が騒がしくて幸いでした。

ミチロウは渋さを聞くのも見るのも初めてだそうで、
当然渋さメンバーの方もミチロウの歌を聞くのは初めてだったのか
いつもの叫びに、思わず笑ってしまってるメンバーも。
ミチロウの凄まじい声が大量の楽器とあいまって、空気がびりびり震えるような、
マンガだったら高層ビルの窓ガラスが一斉に割れるような凄い音。
「1999」「天国への扉」の2曲しか歌わなかったものの、
「天国の扉」の大合唱は良かった。気持ちよかった。
 
この後、渋さの南波ともこさんによる「諸行でムーチョ」(えらいタイトルだ)やら
なにやら数曲あり、会場は怒涛の盛り上がりを見せライブ終了したのでした。
あー、楽しかった。
 
 
演奏終了後、ミチロウさんはいないものかと会場をうろうろしていると
金髪碧眼の外人に話し掛けられ、大変うろたえた挙げ句中学生英語を駆使して会話。

外「キョウハタノシカタネー」(めっちゃ片言の日本語)
私「ソウデスネー」(つられて片言)
私「アイムルッキングフォー遠藤ミチロウ」(英語に切り替えてみた)
外「ミチロウ?」(誰かわからないらしい)
私「ミチロウイズ・スモールガイウィズブロンドヘアー」(そんな奴は会場中にいる)
外「Ah……シンガー?!」
私「イエス!シンガー、あー、シャウティング、あー、シャウティング、ライク、あー」
(人間離れした凄い声で叫ぶ人、と言いたいが言葉が出てこない)
外(困った顔、そりゃそうだ)
私(笑って肩などすくめ、誤魔化す)

ミチロウの声を英語で説明するには、どうしたら…。
 
 
ま、うろうろしてるうちに何とかミチロウさんを発見。
握手してもらって一緒に写真まで撮らせていただきました。
最初から最後まで幸せなライブだった。