二重生活~ふたえぐらし

日々のこと、読んだ本や漫画、ライブの感想等

JHR ALL STARS 1[ライブレポ]

2003-05-03 17:45:56 | 大槻ケンヂ関連
5/3(土)日比谷野外音楽堂
「JHR ALL STARS 1」
特撮、Ra:IN、CANTA、SEX MACHINGUNS、ROLLY、杏子

1.特撮のテーマ
2.ピアノ デス ピアノ
3.アベルカイン
4.ジェロニモ
5.サンフランシスコ
6.パティー・サワディー
7.ヨギナクサレ





行ってきましたJHR。
出た順番に、特撮、Ra:IN、CANTA、SEX MACHINEGUNS、ROLLY。
最後は杏子を加えてセッション。

今回は私にとって初野外ステージで、ついでに初入り待ち。
オーケンさん直々に「出迎えてくれてもよくてよ」とのことだったので。

2時頃から会場裏手で待ち始め、2~30人ほどファンが集まったところで
リョウさんが(髪が、カキ氷シロップのようなレモンイエローに…)来ました。
普通に歩いてたけど、電車で来たんでしょうか。
それから少ししてエディがいつも通り車で。
髪はぼさぼさ、足元はよろよろしてて、お疲れ?いや、寝起き?と言った感じのエディ。
前よりずいぶん痩せた気がします。

それからもうしばらくして、とうとうポルシェでオーケン登場。
マネージャーの永井さんが写真撮ってましたがFCの会報に載るのでしょう。
オーケンが入ってくると女の子達から一斉に「きゃーっ」「おーけーん!」って声と拍手、あと笑いが。
私もきゃーきゃー言いながらも思わず笑ってしまったんですが、
あれはなんというか、シチュエーションそのものが面白かった。
ポルシェで登場するロックスター様。黄色い声をあげるグルーピー(笑)
マンガを実写でやったようなおかしさでした。
ちなみにポルシェの助手席には、予告どおりちゃんとボースカ。
ボースカを抱え、ファンの子に手を振りつつオーケンは会場入り。


私はしばらく友人と喫茶店で時間つぶししてから、会場前へ。
憲法記念日だったので右翼カーや警官もたくさん公園にいたんですが、明らかに野音周りだけ異質。
ダフ屋も出て、いかにもロックのライブを見にきました、という雰囲気。
周りを見ていたら面白い服の人もたくさん。
コス、ゴス、パンク、オタ、ミリタリー、へヴィメタ、80’s、お姫様。
眼鏡の地味ーな青年が1人、しゃがみこんでオーケンの本を読んでいたのが心に染みました。

周り眺めたりリハ聞いたりしつつ待っていたら、なにやら聞き覚えのあるギター。
あれー?とか思ってたらエディのピアノ。
なんとなんと、サンフランシスコ!
エディの雄たけびが聞こえオーケンの歌も入り、会場にも入ってないのに思わず頭ふりたくなる私。
それはどうやら私だけではなかったようで、周囲にもちらほら盛り上がってる集団が。
特撮のリハはその後、ヨギナクサレ、特撮のテーマ、で終了でした。
 
本来の会場時間は4時だったんですが、特撮のリハーサルが聞こえてきたのがすでに4時過ぎ。
4時半を過ぎてようやく入場開始です。
周りの人の会話で「地引き網」というあだなのマシンガンズファンがいるという
話が聞こえてきて心の中でかなり笑う。
どんな奴だよ。どんな由来でついたあだ名だよ。

ともかく入場。
立ち見券なのであんまり意味ないんですが、とりあえずは急いで入場。
なんとか真ん中近くの柵につかまれるところにいけました。
しかしステージが遠い!小さい!
これまで行った1番大きなライブハウスがクアトロかリキッドルームか、という私には驚きの遠さ。


入場してからはほとんど待たず、まずはローリーが登場して前説とバンド紹介。
司会業ばっちりだローリー。
さて、特撮はなんと一番手。
ローリーに「パ○ウェーブ研究所から来た特撮です!!」と紹介されて登場。

めちゃくちゃ急ごしらえな感じの、でかい長方形銀色の板を持っているオーケン。
うーん、あの団体気に入ってるんだなあ。
ともかくその板をバーンと横に振り払い、1曲め、「特撮のテーマ」
歌以外の第一声が「スカラー波に気をつけろよー!!」のオーケン。
つかみはオッケー、なのか?
そのまま2曲め「ピアノ・デス・ピアノ」ナッキーの歌声が今日は大きい!

で、ここでMC。

かるーくポルシェ自慢をかまし、しかしオープンカーで来たけど右翼の車に前後はさまれてしまった、と。
「前後はさまれてびくびくしていたわけだが、だがこうしてステージにたちゃあ天下とったようなもんだー!」
そんな積極的に小さな世界のカリスマっぷりをアピールしなくても…、と思いつつ
やっぱりオーケンのMCは面白い。
他のバンドのファンの人もかなりうけていた模様。

「ローリーさん、ちょっとキャラのかぶっちゃってるローリーさんとはタイムショック以来なんですが
そんなかぶっちゃってるバンドが仲良くやるためには、いや、楽屋とかでは仲いいんだけど、
仲良くやるために必要なものは何か?!酒だーー!!」
で、恒例の一気に突入。
永井さんがビールをもってくると「マネージャーは電磁波を恐れて白い服を着ている」と。
で、いつもの一気コール。特撮ファンによる「きょーおのおっさけがのっめるっのはっ」に
他のバンドのファンからは笑い声が。
考えてみたら、あれ変だよね。
 
「俺も37になるので飲みきれないかもしれない、吐くかもしれない。
もしも吐いてしまったらその時だけ俺を遠藤ミチロウと思え!」と無茶なこと言いつつ
「負けないぞー!糖尿病がなんだー!高血圧がなんだー!!」言いつつ一気。
途中ちょっと止まっちゃったけど、なんとか吐き出さずにいけてました。

で、高らかに「ジェロニモ―!!」と叫ぶも、周り(メンバー)はしーん。
なんと進行間違えたらしいです。

「お前らは猫は好きかー?犬は好きかー?3番目に好きなのはジェロニモだー!!」
と、何それ?なこと言いつつ「アベルカイン」突入。
犬犬猫猫は始めての人でもわかりいいのか、会場中から拳があがってます。

そのまま「ジェロニモ」「サンフランシスコ」と。
サンフランシスコは筋少曲だけに知っている人も多かったのか、
会場のいたるところでジャンプしてる人が見えました。
ナゴム魂忘れるな、なのか間奏中リコーダーを吹くオーケン。
ジェロニモは、速かったなー。
始まったと思ったらあっという間に終わってしまった。

「パティー・サワディー」でしっとりしてからメンバー紹介。
他のメンバーは普通に紹介していくも「そしてボーカル、オダギリジョー!!」と、微妙なボケ。
なぜオダジョー。

そのままMC続きそうだったんですが、「MC短く、ってカンペ来ちゃったよ(笑)」
で、「盛り上がって暴動おこそうぜー!」とかかっこいいこと言ってみるも
「警察がきたらかみ、かが、(噛みまくりで言えてない)」
「か、鏡の盾で追い払うんだー!」
会場は、それはもう和やかなムード。
6月に特撮のライブがあると告知、「更年期かなあ」なんて、また年齢ネタを。
イェーイ!!とか言ってから、ともかく最後の一曲「ヨギナクサレ」

間奏中、水吹いたり肩チラしたり、ヌンチャク手にもってやめてみたりボースカ背負ったり
「イェーイ!」「イェーイ!」最後の一回だけボースカの声で「イェーイ!!」やって終了。
「ラップやヒップホップに負けるな!1、2、3、いぇぇぇーーーい!!」

特撮ファン以外のお客さんが笑うポイントが結構面白くって、
「良い塩梅かー!?」とか「ノリノリかー?!」とかね。
特撮ファンになって、すっかりそういうのは違和感覚えなくなっていたよ。
 
特撮がはけて、舞台転換中はローリーが客席に下りてきて客いじり。
プロだなー、ローリー。
 
 
後のバンドは簡潔に。

Ra:INが出てきて、ボーカルなしの楽曲のみで演奏。
かっこいい重低音で、なにやら凄いんだろうなあということはわかるものの、正直ちょっと飽きる。
最後はドラムセットばらしたりして、よくわからん。
よくわからんがロックンロールだぜーって感じか。

あたりは良い具合に夕暮れ。
退屈しつつも良い具合に気持ちよく、まさに良い塩梅、になってきたあたりでRa:IN終了。

続いてCANTA、一緒にいた友人は聖飢魔Ⅱファンなので楽しそう。
しかし私はどうもダメでした。
前回見たときもなんだか寒いやつだと思ったけど、今回も…。
いいけどな、別にいいんだけどな。
会場のいたるところから「ルークーっ!!」って声が聞こえて、なぜかホッとしました。
 
しかしあたりは暗くなってきてステージのライトアップがかっこいい。
ロックがこんな気持ちよく聞けて幸せだなー、と、CANTAの演奏中妙にしみじみ。
風も涼しく気持ちよくて、空もわーっと開けてて、野外は気持ちいいね。

CANTAが終了したのがちょうど7時ほど。
ローリーが出てきてRa:IN、CANTAを呼んでちょっとしたメンバー紹介とトーク。
オーケン及び特撮は来ませんでした。
 
 
会場全体が総立ちになり、登場したのがSEX MACHINGUNS。
これはね、初めて聞いたけどめっちゃめちゃかっこよかった!!
ファンじゃなくて曲がわからないことがもったいなくて悔しかったぐらい、かっこよかった。
ファンの数も1番多かったみたいで、会場にようやく一体感のような物が。
私もわからないなりに周りの真似してヘッドバンキング。

演奏中ふと我にかえって会場を見回せば、誰も彼もが頭を×にびゅんびゅん振りまくり、
まさに会場3000人総カブキロックス状態。
しかもその髪の毛がステージからのライトからで金色のかたまりに見えて凄い光景。
しかしかっこよかったなー。
曲だけじゃなくてMCも男前な感じだし、こりゃもう速攻でCD買って解散前にライブ行こうかしら、と。
いやー、すごかった。
 
マシンガンズを呼んでちょっとトークの後、ようやくローリーの番。
グラマーでセクシー、だけど最後は気持ちよくロックンロール。
ちょっとのりにくい曲多かったけど、その”のれそうでのれない”感がやらしくてまた良し。
アルバムが出るんだそうで。


マシンガンズ以降はそれほどの盛り上がりはなし。
ローリーが歌ったあと、元XのPATAとゲストの杏子を呼んで一曲。
ゲスト、名前以外何を紹介されるでもなく、誰だかよくわからなかったよ。
周りの人は知っていたようなので多分有名な人なのでしょう。
かっこよくセクシーな姉御でした。

最後の最後にみんなでセッション。
特撮からは多分オーケン(ボースカを抱えて)だけ。
遠くてもうよく見えなかった。
声もなんだかよく聞こえなかったし。

セッションしたのはランナウェイズというバンドの「チェリーボム」という曲。
曲自体知らなかったのと、誰が出てるのかよくわからなかったのと
立ちっぱなしに疲れちゃってたので、セッションはそれほど楽しめず。
私だけじゃなくて会場もそんなに盛り上がっていなかったかも。
時間押してるから早く終わらせなきゃ、的な空気もそこはかとなくあったような…。

それでも最後にきらきらのテープが客席の方にぱーっと散って、
ローリーが最後しめて、ライブは終了。

ライブ自体を楽しんだのは正直、特撮とマシンガンズだけだったけど、
でも全体に気持ちよく、いい感じでした。
このシリーズで第2第3と続けていってほしいものです。
 
 
ちなみに帰り、日比谷線と有楽町線となんだかよくわからなくなって地下鉄をいくつも
乗ったり降りたり乗り換えたり、30分ほど迷いました。
アホの私は東西線以外の地下鉄に乗るとほぼ確実に迷います。
あれで無駄に体力精神力とも削ってしまったな。