仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

えっ、8歳の子が自殺

2010年08月20日 | 現代の病理
「大阪府高槻市内の集合住宅で17日午後、市立小学校3年の女児(8)がベランダで首をつり、死亡」。昨日の新聞報道(22.8.19)です。

“えっ、小学校3年”と思った人が多かったのではないでしょうか。一度、話を伺ったことのある私と同じ名字の「自殺防止センター」の西原由記子さんが、同センターをスタートしたのは1978年。自殺の低年齢化が深刻な社会問題となった時代でした。それまでは20代の自殺だったのが、10代前半の子どもたちの自殺が目立ちはじめてきたころです。

そして8歳です。まずはコメントよりも、ご両親のお悲しみに深く哀悼の意を申し上げるばかりです。それと低学年の自殺が連鎖していかないことを願います。

丁度、図書館から『臨床教育学と感性教育』を借りてきて見開いたところでした。本の内容はともかく、近代合理主義の嵐のなかで、大人も子供も、不合理なもの、マイナス的な要因、不安、嫌なことと言った、受け入れがたい自分を受け入れることが苦手になっています。特に苦しみや嫌なことが持っているメッセージを感じる心が失われています。

人間は弱さや不完全さを認めていく感性教育が求められているようです。ちょうどこの紙面を書いていると、花屋さんが本堂の花を届けて下さった。

今年の8月は暑いので、一週間おきに花を替えている。というよりも明日は落語ライブ、一週間おきに行事が入っているといった方が適切です。

花屋さんいわく「今年は暑いので、花のもちが悪くてすみません」と申し訳なさそうに低頭な姿勢。花屋さんのせいではないのだが、ここにある種の感性がある。

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