仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

白いカーネーション

2024年05月28日 | 現代の病理
昨日(2024.5.27)の『読売新聞』「編集手帳」です。以下転載。

今年、ドラマ「不適切にもほどがある!」が話題となった。現代にタイムスリップした、阿部サダヲさん演じる「昭和のおじさん」が主人公のヒューマンコメディーだ◆ドラマは昭和と令和で変わったこと、変わらないことを描いた。近年、保育園などで5月の「母の日」と6月の「父の日」を分けず、身近な人へ感謝を伝える行事とすることが増えているという。それは、変わったことの一つかもしれない◆子供の頃、「母の日」の行事で亡き母をしのぶとされる白いカーネーションを持たされた友達の複雑な表情を思い出す。行事の趣旨は守りつつ家族の形に配慮するのも時代の流れだろうが、そうした家庭の多くが窮状にあるのは今も変わらない◆親を亡くした子供らを支援する「あしなが育英会」が今月発行した、遺児を育てる母親の文集から詩の一節を引く。どんなに頑張っても父親にはなれないけど/5人の子どもたちにとって最強の母になる それが私の今の目標▽◆遺児の家庭に限らない。つらい経験をしても全力で生きる人たちを、皆で支える社会に変わるといい。昭和のおじさんが驚くほどに。(以上)

「子供の頃、「母の日」の行事で亡き母をしのぶとされる白いカーネーションを持たされた友達の複雑な表情を思い出す。」とある。「よく、むごいことをしていたもだ」と思い、ネットで検索すると、『白いカーネーションは「私の愛情は生きている」、「尊敬」などの意味を持つため、母の日参りの際に供えられるようになりました』とありました。でも「自分には母がない」ことを、友人に知れることは、子どもにとって知られたくないことです。
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