『醒睡笑・現代語訳』を借りてきました。『醒睡笑[せいすいしょう]』[寛永五[1628]年成立か]は、京都の僧侶の安楽庵策伝の笑話集です。落語の元となる話が書いてある本です。この話はここにあったのかと思った話があります。
『醒睡笑』巻之2「鈍副子」にある話です。
(現代語訳〉 ある僧の弟子がいた。夜ふけに長竿をもって、庭のあちらこちらを振りながら動き廻っている。これを住職が見つけて、「その長竿で何をしているのだ」とたずねる。弟子が、「空の星がほしいので、たたき落とそうとするが、落ちない」とこたえると、「いやはや間拔けなやつだなあ。そんなことの考えが浮かばないで、いいものか。そこからでは竿が届くはずがない。屋根へあがれ」といわれた。弟子なりの考えしか及ばないのは仕方ないが、住職の教えはありかたいものだ。
星ひとつ見つけたる夜のうれしさは
月にもまさる五月雨のそら
(星一つを見つけた夜の嬉しさは、月の美しさを越えるほどの五月雨の空である)
『醒睡笑』巻之2「鈍副子」にある話です。
(現代語訳〉 ある僧の弟子がいた。夜ふけに長竿をもって、庭のあちらこちらを振りながら動き廻っている。これを住職が見つけて、「その長竿で何をしているのだ」とたずねる。弟子が、「空の星がほしいので、たたき落とそうとするが、落ちない」とこたえると、「いやはや間拔けなやつだなあ。そんなことの考えが浮かばないで、いいものか。そこからでは竿が届くはずがない。屋根へあがれ」といわれた。弟子なりの考えしか及ばないのは仕方ないが、住職の教えはありかたいものだ。
星ひとつ見つけたる夜のうれしさは
月にもまさる五月雨のそら
(星一つを見つけた夜の嬉しさは、月の美しさを越えるほどの五月雨の空である)
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