仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

しかたがない

2015年05月27日 | 仏教とは?
一昨日、虎の門へ向かっている地下鉄の中で、地震に会いました。一斉にほぼ満員の乗客のもっている携帯電話の緊急地震アラームが鳴りだしたかと思うと、電車はストップ、「埼玉で震度5弱…」と乗内アナウンスがあって、7分停車していました。

地震関連で思うことですが、その災害をどう受け止めるかという“納得”のあり方です。科学的なものの見方が未発達な時代は、災害になった場合、「地震だから仕方ない」あるいは「山の神が…」などと、容易に納得できた。

科学的に対応が発達してくると、同じ地震でも「なぜ、もっと早く予測できなかったのか」などと、現実を受け入れがたくなってきているのではないかということです。

災害を遠ざけるため努力は、関心をもって努力しているが、「しかたがない」と受け入れるための努力は問題にされていない。もちろん「何かの祟りだ」となれば、不幸なことですが、遠ざけることの努力と共に、受け入れるための努力も大事です。仏教は、この「しかたがない」と受け入れるための方法をとしている。地震で思ったことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする