仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

トマトはどうして赤いのか?

2015年05月03日 | 日記
小っちゃなスイカの話題を書きましたが、「スイカやメロンは、野菜か果物か?」、先日、東京新聞のコラムで紹介した静岡大の稲垣栄洋氏の本を数冊借りてきました。

『トマトはどうして赤いのか?』(東京堂出版)に「メロンは野菜か果物か?」「イチゴは野菜か果物か?」という記述がありました。野菜か果物かを分ける法則があるようです。

まずタイトルの「トマトはどうして赤いのか?」は、赤い色は、熟した果物の色で、鳥の力を借りて広く分布する戦略です。

では唐辛子の赤は、「トウガラシはなぜ赤い?」に次のようにあります。

トウガラシが赤くなるのも食べてもらうためです。ただしトウガラシは、食べてもらう
相手をえり好みしているようです。
 サルのような哺乳動物は、辛いトウガラシを食べることができません。ところが鳥は、トウガラシを平気で食べることができます。鳥は、トウガラシの辛み成分であるカプサイシンを感じる受容体がないため、辛さを感じないのです。鳥にとっては、トウガラシも、トマトやイチゴと同じように甘い果実なのかも知れません。
 トウガラシは、種子を運んでもらうパートナーとして動物ではなく鳥を選びました。
 鳥は大空を飛び回るので、動物に比べて移動する距離が大きいので、より遠くまで種を運ばせることができます。
 また、鳥は果実を丸飲みするので、動物のようにバリバリと種子をかみ砕くこともありませんし、動物に比べると消化管が短いので、種子は消化されずに無事に体内を通り抜けることができます。
 そのため、トウガラシは、動物に対しては忌避反応を起こさせるのに、鳥にはまったく感じさせないという、絶妙な防御物質を身に付けたのです。(以上)

ではニンジンの赤は?これは鳥や動物の束させるためではなく、人身のオレンジ色は、カロチンの色素の色で、この色素には抗菌作用、抗酸化作用があるのだそうです。(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする