仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

袈裟、三世の諸仏〔の〕解脱幢相の霊服

2014年02月04日 | セレモニー
昨3日(26.2.3)は、当寺の法話会。Kご講師で「法然聖人の浄土理解は、浄土が到達点であったが、親鸞聖人の理解は、浄土は出発点であった」の言葉が印象的でした。私がを称える源泉に浄土の働きがあるということです。

1月19日に、末期がんでみんなにお別れの挨拶をしてくれたSさんが浄土往生を遂げました。昨日、吐血されて6時に病院を伺ったときは意識がはっきりしていて、明日も会えるかと思ていました。別れ際に力づよく手を握ってくれて、その後、合掌され、人に聴こえる程度の念仏を5.6返されたのが、最後の場面でした。その後、9時ごろ往生の知らせを受けました。

少しですが袈裟衣をかける意味を学びました。その意味とは、親鸞聖人は「。これによりて袈裟はこれ、三世の諸仏〔の〕解脱幢相の霊服なり。」(口伝鈔)と仰られたとありますが、袈裟に使える者(僧侶)であるがゆえに、Sさんの念仏を誘い、Sさんの合掌となったのだと思われます。
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