仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

お陰様発言②

2014年02月27日 | 日記
オリンピック選手の「みんなのお蔭」という“共同体感覚”を利用して、仏教者は縁起の教えを符丁する人もいるかもしれません。私はあえて疑問符を投げかけます。

“共同体感覚”は、逆にプレッシャーともなり、また目的が達成されなかった場合、その負い目を背負うことになります。

仏教の「是あるがゆえに彼れあり」という縁起の教えは、縁起と言うプロセスそのものへの目覚め目的であり、共同体を組織して目的を達成するという縁起を手段とする考えとは異なります。

選手も選手を応援する人も、お互いの存在によって今があるという感謝の営みに完結して日々努力できれば、縁起の教えに即した行為であり、結果がどうなったとしても、それはそれとして受け入れられるはずです。しかし目的成就のための共同体では、勝った場合は良いですが負けた場合は負の遺産が残ります。

ともあれ選手の皆様、ご苦労様でした。
コメント
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