仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

僧侶募集広告

2014年02月18日 | 日記
『読売新聞』(26.1.17)求人広告欄をみていると「僧侶募集(真言宗)有資格者に限る・詳細面談 円満院」という募集広告がありました。

埼玉の円満院に職として籍を置いている本願寺派僧侶のことを知っているので、各宗僧侶を擁した葬儀社の裏看板寺院の募集要項だと、すぐ思いました。

ネット社会で、この「円満院僧侶募集」が、どのような話題になっているか検索してみました。

●不思議な求人広告がある。正に3行広告だが、写真左端の「円満院」の「僧侶(真言宗)」の広告だ。「有資格者」に限る・委細面談、あとは電話番号のみ。先日の読売新聞に載っていた。いや、これだけ見たら何も不思議なことはない。寺が僧侶を募集しているだけだ。… 新聞広告代がいくらなのか知らないが、私が知っているだけで2紙に2年間、合計200回は掲載されている。仮に広告掲載料が1回3万円とすれば600万円にもなる。いったいどんなお寺なのだろう。この仕事のない時に求職者がない僧侶の仕事とは何なのだろう。秘かに好奇心を抱いている。

●初めて気付いてから二年ほど、 ずっと曹洞宗の僧侶募集していたのだが、今年の初夏頃から、「真宗(東)」に募集対象が変わった。

などとあります。この円満院、大津市園城寺町にある平安時代後期創建の門跡寺院で、国の重要文化財「宸殿」や、名勝・史跡指定の庭園などが大津地裁で競売にかけられて落札されています。総本山 圓満院門跡 北海道別院 (http://www.enmanin.info/)などもあり、派手に派遣事業をしています。

まだ「有資格者募集」でいいですが、同様な活動をしている千葉県の釈迦寺(セレモグループ)のネット掲載の僧侶募集要項には、「3か月間の試用期間後双方協議相談のうえ、当寺にて得度・授戒いたします。」とあります。「当寺にて授戒」が問題です。既存仏教宗派は、所属僧侶に対して「シルバーカード」「プラチナカード」などを発行する時代が、冗談ではなく来ているのだと思います。
コメント
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