仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

タンニンを分解する酵素をもったサルの出現

2010年04月15日 | 浄土真宗とは?
家には、ワンちゃんがいる。朝、おしっこと糞をさせに、玄関先の道へ連れていくのが日課になっている。昨日、例のごとく糞をした。糞の状態で犬の健康状態はわかるが、豆などの野菜類が消化されていないことがよくある。

昨日思ったのは、“犬の体内には野菜類を分解する酵素が少ない”ということです。
酵素を辞書で引くと「細胞内で作られ、生体内のほとんどの化学反応の触媒の働きをする、たんぱく質を主体とする高分子化合物。」(ヤフー検索辞書)とある。

ふと4年前に読んだ地球の歴史の記述を思い出した。大昔、何百種類ものサル類が存在していた。ところがある時期に、タンニンを分解する酵素をもったサルが出現した。果物類は未成熟の時はタンニン(しぶ)が強く食べられたものではない。ところが、そのタンニンを分解してしまう酵素をもっているのだから、食物を独占できる。

その結果、そのサル類が、果物を渋いうちに喰ってしまって多くの種類のサル類が食糧危機によって絶滅していったという。これは本当の話のようです。

酵素は非常に重要な役割をもつ。私は犬の糞を見ながら思った。

念仏は酵素みたいなものだ。人間の体内にあって色々な働きをする。

その働きのメインは何と言っても自我の分解だ。自我は我執ともいう。自我というやつは、自己の永続性を願い、つねに保身に走る。自らは関係性の中で成り立っているにもかかわらず、不変の自己をたのみ、その権威が不動であることに安心する。その弊害は自己愛、自己へ保身、利己的な欲望などとして外部に放出される。

この我執というものを分解する酵素が“本願力”という阿弥陀如来の願いと働きであり、それは、念仏として人びとの体内に注入される。これはストーリー性のあるマンガにして描いたら面白そうだ。
コメント
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