超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

花咲くいろは 第8話「走り出す」 感想

2011-05-22 22:48:11 | アニメ






らしくない喜翆荘。




湯乃鷺が特集される・・・って事でそこの旅館ランキングに入ろうと考える緒花と崇子
でもその両者には決定的な違いがあって
お客に媚びるか媚びないか。
自らの力ではなく
ある種卑怯とも言える作戦での上位狙い。けど、同じ料金を払っていながら差別されたお客さんたち
仮にそれを彼らが知らなかったとしても、サービス業を営む者としての姿勢としてはどうか。
それは女将さんが望むことなのかどうか。

女将さん云々抜きにしても、緒花的にもそれは良くなかったらしく
その場に居る全員を否定して
自ら自転車で走り、電車で移動して、休みの人物集めに奔走して
その結果が出るのは来週なんだけど今週最も頑張っていたのは名実共に緒花に違いない。
大人の打算的な考えよりも
子供の絵空事が正しく映る時だってある。
女将さんが最初に厳しくしつけたあれが効いてきたのか、緒花もどんどん感化されたみたい。
おばあちゃんが付けてたお客さんの細かい情報
何が何でもお客さんを優先する意思。
それを彼女が引き継ぎ始めた。それは女将さんの思惑通りだったのかもしれないけど
それもまた血って事なんでしょうか。
何にせよ
今この時最も女将さんの意志を継いでるのは彼女に違いない。頑張って完遂して絵空事以上にして欲しいですね。

「It's YOU」
ってあの人は言ってたけど
それはある意味で緒花のことだったんですね。
本当の意味ではね。
もしかして自分の死期を悟って、その為に緒花に対してやっきになってるのかもしれないな。
でも出来るだけそういう展開にならなきゃいい、って思いもあるけど。

考ちゃんも嫌なタイミングで来るもんだな(笑)。
いやはや本当に難儀な子やねえ。
今回は届くのか?
それとも?
その辺も是非是非期待してましょう。さりげに民子も恋する女の子でしたね。




がむしゃらに走る、ってのは青春の象徴でもありますよね。
そういう必死さは嫌いじゃない。「true tears」でも後半にそういうシーンありましたよね。
何かの為に
誰かの為に。
本当に大事なのってランキングとかそういうのじゃない気もしてきました。
そして緒花は順調に女将さんの意志を継ぎ始めてる。
その序章として秀逸だった回でした。



私のおウチはHON屋さん 3巻/横山知生

2011-05-22 17:55:53 | 漫画(新作)





横山知生「私のおウチはHON屋さん」3巻読了。




本屋さんは本屋さんでも、そっち系の本屋さんだったという。
加えてコスプレイベントやらサービスやらでこき使われて
もう耐え切れない、ってなってる女の子の話。でも絵柄は普通に可愛いんですよ。
ちょっと下手ウマな感じのテイストもこれはこれでまた良い物ですね。
今日初めて知った漫画ですが
これはちょっと掘り出し物かもしれないですねえ・・・。正直結構夢中になって読んでしまったよ。

人間何が救いとか拠り所になるかなんて全然分かんなくて
100人居れば100通りのそれがある訳で
それに対してどうこういうつもりはなくて。それが例えアレでもソレでも
それでそのひと自身が満たされてれば十分だと思うんですよね。都合の良い解釈でも何でもなくマジで。
分別云々もぶっちゃけ現実ではどうにもなんない捌け口的な意味合いのが強い訳で
元々行動に起こせない奴ばっかってのもよく分かる話で。
人が生み出した娯楽である以上
その責任はきっちりと取るべき!だからみゆちゃんはみゆちゃんで良し!(笑)。
表現自体や自分が何言われても受け止めるが
客の悪口は決して許さない。
その精神も実に素晴らしいと思います。小さいけれど本屋としてのプライドはあるんですね。ほんのり感動。


それで、巻末に載ってる読切もまた完成度高し。読者人気は低かったらしい?けど
自分は中々好きですけどね。
ベタながらもツボは押さえてある感じが。
最初はツンケン気味だったのがどんどん感情移入していく様ってのは
何度観ても気持ちがいいものですよ。
連載でも観てみたかったけど
こういうのは逆に先が描かれないのが色々想像できていいのかな?何にせよ読後感はとても良かった。
無感情な忍と言いつつ女の子の感情が残っている、ってのもまた面白いですね。
残ってるって言うか、元々消せるものでもないでしょうがね。




ラフにザクザク読める印象のある漫画です。ライトですがその実ほんのり来るシーンもあったり
バランスもまた良い感じでした。



デッドマン・ワンダーランド 第6話「ハミングバード」 感想

2011-05-22 01:32:32 | アニメ






娘より花を優先させる母親・・・。




いやあ今週も汚い汚い。ここまで人間の醜さを見せられると人間不信になりそうなレベルですな。
昨今パチンコに夢中になって子供を死なす親のニュース等耳にするだけに
こういうのはマジで笑えないというか何と言うか・・・。
結局の所、彼女の目的はこの世界への復讐だったんだろうけど
それにしても自らの家族に手を掛けるほどとは、ってそれも母親の残酷な血を受け継いでるのだろうか。
なんか観ててあまりに痛々しくて
泣きそうになってしまった。
感動や嬉しき泣きならまだしも、痛々しすぎて泣きそうになる、ってのは中々ないよなあ。
それほどまでに理解して欲しかった
誰かにぶつけたかったって事なんでしょうね。
その形を思いっきり間違えていますが。

正直な話、動揺していた部分もあったと思います。
自分の本性を知りながら、それでも自分を許す兄(見張りくんだったとは!)と
そんな自分に堂々と近づいてくる丸太。
頭突きで勝利ってのもある意味生温いけど(笑)
逆に言えば、汚れた血の力を使わずに、生身の身体で敗北させたってのは中々有意義な行動だったと思う。
それ以前に一応女の子でもあるしね。言葉づかいで忘れそうになったけど。

負け、って事は彼女も身体の一部分抜かれるんだろうなあ・・・。
次回予告観てると案外大丈夫そうだけど。
次回予告自体変だったけど(笑)。


にしても、ああいう修羅場を上から観て愉しむってのもどうなんだろうなあ。
完全に趣味趣向の一部になってるじゃないか。
彼らの人生が。
それに対してイラッとするのと同時に、キツネメガネとその周囲の動向も気になったし
この本当のデッドマン・ワンダーランドにも更なる目的があるような気がしたし
シロの存在もまだまだ謎ですよね。
今はカーニバル・コープスが中心だろうけど、そこら辺をどうまとめてくるのかも楽しみですね。




毎回だけど、観終わった後へコんでしまうなこのアニメ。丸太くんの存在だけが唯一救いだよ(笑)。
感情が揺さぶられるのもまた事実。