超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

きつねのよめいり 6巻/高木聡

2011-05-09 23:33:53 | 漫画(新作)





高木聡「きつねのよめいり」6巻読了。




いや・・・今回とても驚いたのが、初恋の相手である優が恋愛に絡んでこない事ですね。
あの流れだと確実に三角関係になるのか、と少し思いましたけど
そこは安心のきつねのよめいりクオリティ
むしろその仲を応援し、楽しむ立ち位置、っていう。これは新しいなあ。

今でこそラブコメは基本複数関係が常なんですけど
このマンガは驚くほどに一対一のお話なんですよね。
メインヒロインがいて、それが揺るがなくて、サブヒロインはいるけどあくまでサブで
他のキャラとの良い感じのシーンがあったりして・・・。
このストイックさは珍しいですよ。
だって絶対複数関係にした方が盛りあがるしパッと人目惹けますもの。それを敢えて選ばず描かず
一人のメインヒロインとの恋愛を真摯に描いていく・・・
それが講談社のラブコメ漫画で有り得てるって事実がなんだか面白いですね。
 いずれにせよここまで京香一筋に描いてきたんだから、是非それを貫き通して欲しい。
そこまで思うようになって来ました。
だってこれ貴重だもの。


それで、6巻は私の好きな花音のエピソードが多めで嬉しかったです。ルックス的には京香に引けを取ってない
対等って言えるくらい可愛いだけに
恋する女の子の表情が眩しいこと眩しいこと・・・
ギャップを使って可愛さを演出するのはこの手の作品の常套手段ではありますが
普段あれだけ乱暴でガサツだと、その分威力も高いですなあ。ってそう思います。何か色々オイシイですよ。
最終的には明志とくっ付いたりするのかな。
誰とも、ってのが一番らしいとは思うが
それはそれでアリかな。
物語自体も佳境?のようでこれから先も楽しみですよ。普通だけど、正しさに満ちてるラブコメですね。




今この流れだと奇を衒うのが普通ではありますが、昔ながらのこういう作品もいいものですね。
なんて読むたびに思います。
にしても夢描写は結構振り切ってたけどね(笑)。
ああいうダークで幻覚的な表現もアリだったのね。




アスタロッテのおもちゃ! 第5話「交差のクォーテーション」 感想

2011-05-09 01:38:26 | アニメ






直哉は色々な意味でおいしいキャラですな。




基本的にハーレム云々はこの世界の伝統であるからして
多少は仕方ない部分もあると思う。まあ異文化ゆえの価値観の相違ってやつで。
ただ、そこに込めた想いはニセモノではなく
それぞれに愛情を注いでいる・・・そういう話だったのかな、と思う。
直哉とおチョメチョメして明日葉、もといアスハリートを授かったのも
きっと王族の定めとは無縁の、純粋な子供が欲しかったから・・・と考えると納得しなくもない。
というかメルチェリーダの純粋な表情を観てると責めに責められない(笑)。
何だかんだいって純粋で無邪気な人なのかもね。
ところで、夜伽はちゃんとしたのかね。
そこを気にするのもどうかと思うが(笑)。

にしても、直哉きゅんの良い人っぷりも止まらない。
普通、そんな扱いされたらもっと怒ってもいいし、なんならもっとキレかかってもいい。
異文化が挟まるとはいえ、彼も彼で苦しい部分はあったでしょう。
それでも
それを考えても
最終的に彼がメルチェリーダに遺したのは「ありがとう」と感謝の言葉だった。
これ彼女にとっては相当嬉しい言葉だっただろうな。責められると思ってたんだから。
女装も似合う、っていうかアリだし
親としてもしっかりしてるし
ロッテに対する気遣いも出来てるし、直哉何ていいヤツなんだ・・・!
そんな彼に対する好感度も上がった1話でした。
っていうか元々好感度高いですけどね。


好感度、と言えばメルチェリーダその人も忘れてはならない。
なんと先週の不手際(といいつつ頑張ったとは思うけどね)を解消するかの如く
権限を使って一日丸ごと学校を授業参観デーに。
これは・・・最高の返上じゃないでしょうか。
こういう権力の使い方は全然アリかもね。なんせみんなが嬉しくなる訳ですから。
そういった無造作なハッピー、とか喜びだとか・・・。
そのあまりの毒の無さ、邪気の無さに今週も惚れ惚れしてしまったのでした。ロッテの嬉しそうな表情がまた良い!




割とお話自体はオーソドックスなんですけど
雰囲気を素朴にすることによって、しっかりと丁寧に描く事によって
ここまで印象が変わるのか、っていう良い見本ですね。
ただ単にベタベタなだけだったらここまで見入らなかったと思います。
こうやって真面目に良い物語を紡ごうとしているアニメは応援したい。刺激もあるしね!(笑)。



日常 第6話「日常の第六話」 感想

2011-05-09 01:31:56 | アニメ





相変わらず声の使い方が上手い!脂乗って来ましたね。


今週は原作からやや改変されたネタもあったりして、基本的に原作通りとはいえ
その点じゃ既読者的にも楽しめるネタが多かったと思います。
お酒がサイダーだったのは
大人の事情も絡んでるのかなあ、って考えちゃってやや残念でしたが
それ以外は概ね良い付け加えだったな、と思いますね。やはり振り切るときは全力で振り切った方が良い。
人を選んでこそ表現、って私は思ってますからね。
そんな訳で今週もつらつらと。





■しりとりネタ(原作4巻「日常の54」より)
・4巻のネタきたこれ
・新キャラにどうぞ、って西遊記でもあるまいし
・アンニュイな悟空。
・舌を出す悟空。
・完全に腐女子目線だ(笑)。
・複数形にするアイディアに脱帽
・けどそれは反則

・「後でジュースだな」←


■囲碁サッカー部ネタ(原作2巻「日常のショート」152ページ、原作3巻「日常のショート2」89ページより)
・二人きりの囲碁サッカー部
・まだまだ初期ですね
・「いっせーのせ」これ昔ヒマな時よくやってましたよね
・そういう子供の遊びネタが多いのがこの作品の特徴でもある
・それで子供時代を喚起するも良し
・っていうか何気にデレですか?


■校長 対 鹿ネタ(原作1巻「日常の7」より)
・校長と鹿の死闘
・まず、人呼んで来いよ(笑)
・BGMが「日常」のそれじゃねえ
・バトルものさながらの見応え
・結局オチはカツラが全部持ってった
・最上川の無駄使い(ぇ
・ナレーション良い味出してるなあ・・・


■Gネタ(原作2巻「日常の26」より)
・確かにGは嫌だよね・・・
・あの状況の辛さはよく分かる!!
・慎重にならざるを得ないよね
・虫得意な人にはこの気持ち分かんねえだろうなあ
・坂本さんとの絡み追加
・DEATH or DIEってどっちも死じゃねえか
・はかせの無邪気さが辛い
・ロックンロールの始まりだ、って(笑)。
・たかがロックンロール
・されどロックンロール
・「せんせいのお時間」また観たいなあ(懐


■キャンプネタ(原作3巻「日常の51」より)
・みんなで河原でキャンプ
・だけど何やっても悪い方向へ
・でもこれ殆どゆっこの所為
・麻衣は一人でお楽しみ
・手抜きの絵が酷い(笑)。
・この話は特に「マサル」っぽいよね
・古典と現代の融合
・みおのプロレス技は天然モノなのだろうか
・間違ってお酢か・・・。確認はちゃんとしなきゃね
・というかそれを飲んでどうなる(笑)。
・炎の演出もまた凄いよね

・あと、これ「よつばと!」のカエルネタにも通じる所ありますよね。


■その他
・ジャンケンはサメですか・・・。それはアリなのか(笑)。
・基本的に一貫性なくバラエティに富んだ作りにしてるから、こういうので一貫性を出すのは上手い
・まあジャンケンにはなってないですけどね
・でも和むわあ
・10円サッカーも演出に凝ってる・・・割にはただ当たって終わりという潔さ(笑)。
・お風呂で数えて出るのも懐かしいな。
・シュールといいつつ、何気にノスタルジーアニメでもあったりね
・要は捉え方次第。




今週観てて思ったのは、ネタの出所自体はキャンプだったりしりとりだったり普通なんですが
そこをちょっとイジくるだけでどうにでも印象が変わる、っていう
この作品の根本的な面白さでした。そこを再確認したような気分です。
そのイジるポイントの上手さも往々にして。
異色だけど王道の良さもあるんですよね。実はね。

それと「アニ☆ブロ ぶろぐ」様で毎日連載していた日常のリレーコラムが完結しました。
私の他にも様々なアニメブログの管理人さんがコラムを書かれてるので
是非読みに行って下さいね。面白いですよ!
http://animebloger.blog112.fc2.com/