超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

花咲くいろは 第5話「涙の板前慕情」 感想

2011-05-01 22:33:24 | アニメ






必技!ホビロン返し!!





先週の徹さんとライバル旅館の娘のランデヴーを発見し
それに関して話を広げていく内に
引き抜きじゃないか?という推測が出て、しかもそれがいつしか事実みたいな流れに。
某次郎丸ちゃんの仕業ではありますが
何気に巴さんの早とちりが関与している事も忘れてはならない。
しかも旅館の娘と早速仲良く?みたいな話も。流石官能小説家さんは想像でも手が早いですね(笑)。
普段そういう事ばっかり考えてるんだろうなー。
でもそんな次郎丸ちゃん嫌いじゃないぜ。

それに対して民子は悩む。
彼の事を想えば確かに引き抜きは光栄な事ではある。が、
自分としては恩人でもある徹さんに残ってもらいたい。片想いの相手、ってだけじゃなく自分を育ててくれた
親に反対してまで一方的に旅館に押しかけた自分を働けるように配慮してくれた相手。
何よりまだまだ彼の元で学ぶべきことがいっぱいある。
その為にも・・・
っていう気持ちと気持ちの板挟みに合う民子。緒花の声も届かず彼女は緒花に

「分かってない」、という。


ただ、分かってない、という事はそれだけ純な意見であるということでもある。
本心では絶対に引き止めたい癖に、分かってるが故に手が出せない民子。
そんな彼女では絶対に出来ない行為―に緒花は出た。
分かってるが故に行動できない民子の代わりに
分かってない緒花が彼女が本当にやりたかった事をした。それは彼女の願いを叶える為、力になる為。
あなたが動けないのであれば
私が代わりに言いにいってやる、と。

結局の所、引き抜きでもなくただ単に人手不足で助っ人に行ってただけだった(笑)。
次郎丸に巴の勘違いが加わって引き起こした事件でしたが
あながち悪い出来事でもなかった。
これによって、喜翠荘のみんながどれだけ彼を必要としてるかが分かった。
みんなが彼の引き抜きを心配してくれた。
緒花に至っては直接殴り込みにまで来てくれて。口では生意気言ってたけど、本当は嬉しかったのでは。
でも、蓮さんに引き止めてもらうまではまだまだ、って事で
これで再びやる気も出たみたい。
結果オーライってヤツかな。

そして、この一件で民子ともちょっと仲良くなれたみたい。流石にあそこまで想ってもらっちゃね。
緒花の想いがみんなを変えていきます。ちょっとずつ、ちょっとずつ。
その変化がとても楽しい作品ではありますね。
ちなみに緒花のあだ名は保留らしい。
そうだな、「フーミン」か「げろしゃぶ」のどっちか(略)。←狭いネタ・・・




個人的に次郎丸ちゃんがいいアクセントになってると思う。ライバル旅館と言っても思ったより険悪じゃないみたい。
その辺も含めて何もかもが上手く収まって気持ちの良い話でした。考ちゃんにもようやくメール送れたみたいだし。
やはり脚本のレベル高し!




Out/小谷美紗子

2011-05-01 19:24:22 | 音楽(旧譜レビュー)




最近、旧譜について全く取り上げてないな、と思ってたらもう約4ヶ月もやってない事に気づいた。
ので、今夜、久々に。今回は小谷美紗子の「Out」です。




このミニアルバム、出たの4年前なんですけど
未だに新鮮と言うか色褪せないというか。
珠玉の曲ばかり入ってるんですけど
一曲一曲の濃度が高くてアルバムサイズと言っても差し支えないくらいの聴き応えはあります。
アンニュイな楽曲の世界観、それでいてオシャレでもあるアレンジ、小気味良い英語の発音。
どの曲を聴いてもセンスが詰まってるのと同時に
正しくブルースでもあって、
沁みる音楽が聴きたい人にはうってつけの一枚になってると思います。どの曲もドラマチックで。それでいて繊細で。


「どうせいつか必ず死ねる」 (消えろ)

まず一曲目のタイトルが「消えろ」って時点で凄いんですが・・・そこで歌われてる事もまた凄い。
いくらわめいても、嘆いても、痛がっても、いつかは死ぬんだからそれまで生きてろ、と。
しょうもない励ましがバカバカしくなる位にリアルで痛みのあるメッセージ。
ある意味Syrup16gの「リアル」にも通じる世界観で
観念的ではありますが、これが彼女なりの励まし方なのかもしれない。
ただ、「大丈夫」って無責任に言われるよりは
こっちのほうが確かに現実的で、受け取るべきメッセージな気はします。
時間には逆らえないからその分ふんばって生きてやると。
いつかは終わりの時、迎えの時が来る事を頭に置いて。何故か聴いてると安心する曲です。

また、切なさをそのままメロディに置き換えたような名曲「YOU」や
この中では王道のバラッド「Out」、男の不倫を必要に問い詰める「mad」、
都会の迷子を救済する歌「東京」など、どの曲も際立っていて、存在感があって。
その流れがキレイなのと同時に
どの曲にもある種の悲壮感が漂っていて、それに触れるのが至極気持ち良い。だけじゃなく、人に訴えかける
力だったり、優しさだったりもあって、ダイレクトに心にガツンと来る作品になってると思います。
またピアノ、ベース、ドラムっていうシンプルなアレンジも聴きやすさに貢献していて。




本気で音楽に励まされたい、救われたい、そんな人に是非聴いて欲しい作品。
人の力を感じる作品ですね。まさにそれを出してます。タイトル通りに。



デッドマン・ワンダーランド 第3話「G棟」 感想

2011-05-01 01:48:13 | アニメ





懐かしい思い出とアメちゃん。




先週、悪夢のようなイベントの果てで、自らチャンスを捨てシロを助けた丸太。
それは物語の主人公としては立派ですけど
でも結果的に彼の死を意味するものだった。
囚人部屋で遺言を書く彼の心境はどういうものだったのだろう?
本当は、もっと明るくて、楽しい「今」があったはずなのに。

そもそも彼はそれまでの生活や日常を楽しい、とは思っていなかったみたいだけど
こうやって何かもを塞がれる様な状況に置かれて
初めてあの時あの場所あの友達、そしてそこにいた自分。その幸せを認識出来たみたい。
でも、もう遅い。
彼は逃れられない所まで来てしまったし、その友達はもういない。
命に関しては、彼の見張り役の男がアメをくれて取り敢えずの死からは逃れたけど
じゃあ一体この先何があるんだろう、と。
そう考えても仕方ないわけ。


そんな折で、主人公の目標となるのはやはり例の大量虐殺の男だった。
その男らしき人物が急に襲い掛かって来たとき
彼は再び例の覚醒を遂げる。
というか、丸太は彼の事を化け物扱いしてるけど
その実他の人物にとっては丸太自身もその化け物と同じ能力を使ってる訳で
それ考えると中々に複雑だな、っていうか。
実際それが原因で丸太は監視役の部隊から目を付けられて追われてしまう事に。命助かったと思ったら
またここで命の危険が・・・
本当に袋叩きみたいな展開だなあ。

ただ、そんな中でも希望はありました。
それはズバリ、シロの存在。
もう誰一人味方なんていない
誰一人彼の事を本当の意味では気に掛けてくれない
そういう状況下で唯一自分の事を「友達」といってくれた女の子。
復讐自体も生きる理由にはなり得ますが
やっぱりそれだけじゃ何か悲しい。そういう意味で彼女の存在はこの作品に於ける華にもなってますね。
何気に戦闘も出来るみたいだし、色々と丸太を助けてやって欲しいです。一人では色々と無理だからさ。



その闘争と逃走の果てに、「G棟」と呼ばれる隠し施設で、その男らしき人物と再び対峙した丸太。
本当に仇ならば少し展開が早い気もしますが、実際どうなるかは分かりません。
キツネ男が言ってた「本当のデッドマン・ワンダーランド」って言葉も気になるし、
そんな気になる要素だらけで次回に続く。

今週は残酷描写だけでなく、きちんと少年マンガらしい展開もあったのが良かったと思います。うん。