超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

そふてにっ 第8話「てっぺんっ」 感想

2011-05-27 03:50:07 | アニメ





正直めっちゃ笑ってしまった。ここ一番の出来じゃないか?




この手の作品では振り切れさせることが重要になってくる訳ですが
その意味だと今週はめっちゃ振り切れていた。
原作の時点から面白かったあの意味不明なウォーミングアップだったり
後半のギャグパートでは何故か常に笑いっぱなしで、いつも以上に流れが上手くハマっている感覚があった。

そもそもストレート負けした赤玉中が既にストレート負けしてるって時点で
ちょっと面白いですよね。
少年漫画のインフレを皮肉ったような、ってのは考えすぎかな。
いきなり階段飛ばしまくってるしね。
全国チャンプって。

その岬さんも、これまたシリアスなんだかキュートなんだか・・・
確実にお子様やん!とは思いつつ
そのギャップもまたラスボスっぽいですよね。そうでもない?でもこれ結構重要なのは間違いない。
下手すると下手なシリアスに転んでしまう可能性もあるから、このキャラ付けは正解。
いきなりティクビ掴まれるとか
下着脱がされるとか
むしろ洗礼受けてるのはこの人なんじゃ?って気もしてきた。それもまたシュールな話ですが(笑)。


その黒玉中の親分でありか弱い乙女でもある岬さんの洗礼の方は
まあどれもバカバカしい方法でクリアしまくりですよ。
大福で釣るとか
妄想でクリアとか
来栖ちゃんの天然でクリアとか(笑)
どれもギャグ的な理由ばっかりだったんですが、それが面白くもあったんですが
最後は根性論でクリアっていうのがいかにも少年漫画的理由でちょっと安心もしてたり。
まあ実質リーダー核の琴音が根性者なんでみんなも付いて来るでしょう。
流石に彼女の妄想の中とは違ってくたばりやしないけど(笑)。

でもなんだかんだで頑張って、ご褒美の宿泊。
岬との勝負は翌日に持ちこし。


その宿泊の様子が・・・なんだ、その、スケベネタばっかで(笑)。
あそこまで連発されると笑わざるをえない。
レオくんの思わせぶりな腰振りから
千歳さんのバナナとか
そもそも何故都合よくバナナ?とか
いくら女同士とはいえオープン過ぎだろ、とか
女豹モードの明日菜になると思わず笑ってしまう、とか無理ありすぎ、だとか。
みんなビックリするくらい無防備なんだよな・・・
先週に引き続き官能小説ネタも(笑)。

今までもこういうバカエロ描写は出てきてたけど、今週はそれに輪を掛けて出来が良かったですね。
「すでに旅に来てるのにまた旅・・・!?」っていうオチも良かった。
個人的には今までで一番面白かったです。
ミッシーと琴音とエリザベスの三角関係も興味深かったし、一応前準備の回でしたが
過程として非常に秀逸な回ではありました。




同時に、青春っぽさも少しは出てきたかな。
最後にどうまとめるかも楽しみになってきてたり。
今のところ良いアニメ化だって思いますね。



あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第7話「ほんとのお願い」 感想

2011-05-27 02:57:18 | アニメ





君の為に。





「カッケーんスよ」

かつてリーダー格だったじんたんの再生劇場。元々素質的には十分な人物だったが
それが幾つかの事情でへし折れてしまった。
だけど先週も書いたように人間の性質なんてそうそう変わるもんじゃない、
それはある程度の年月生きてると大体分かることです。
だとしたら、じんたんの中にはその確固たる核が眠っていて、それがいよいよ復活し始める、そんなお話。

鳴子が憧れたじんたんはいつでも格好良くて、優しくて。
もう既に居なくなった女の子の為に身を削って、文字通り命削って働き、動き回り
いざとなったら自分も助けてくれる、
そんな格好良いじんたん。
私の好きなじんたん。
それが遂に戻ってきてくれた。別に鳴子の行動のお陰ではない、が結果的には彼女が動かした形でもあって。
不恰好でもぎこちなくても、ヒソヒソ話を掻き消す渾身のあいさつ。
それだけでどれだけ心強かっただろうか。

鳴子は一見外見だけで判断すればとてもタフそうに見える、がその実繊細な心の持ち主で
それもまた「あの頃」と変わってないんですよね。
じんたんが変わってなければ
鳴子だって変わってない。
それは実はお互い様だったんだ。それを想うだけで少し涙腺緩んだけど(笑)。
ようやく戻ってきた二人の関係性。
再びあだ名で呼び合えるようになって良かった。失われた時間がすこしずつ埋まっていく感覚。
 そこにぽっぽの影響があるのはもちろん言うまでもなく。彼も彼で未だにじんたんの背中を追いかけています。
それ故に追いつけなくて不安定になったあの時もあったけど
ある意味で人間らしいとも言えますよね。
そんなぽっぽもまたカッケーんです。

ゆきあつるこ(笑)の二人だって、何だかんだいいつつ協力してくれている。
呼べば来てくれるし
ゆきあつは何気にこの問題をデリケートに考えてる。
先週の「めんまがみんなを集めて~」って行為は実はじんたん抜きで行われたものらしい。
それを彼に言ったら、もう総て台無しになるかもしれない、と。
単なるコンプレックスの塊ではやはりないんですね。
そんなゆきあつの背中を追うつるこの存在がまた切ないねぇ。
きっとゆきあつと同じ学校に入るために相当努力したんだろうな。なのにゆきあつの心はめんまに。
これもまた報われない話だのう。
決着もまた気になるが。


めんまは、じんたんの事を必死に考えていたけど
その裏でじんたんはめんまの願い候補である、「じんたんのお母さんの為に花火」っていう記述を
現実のものにしようと必死で頑張っていた。
要は似たもの同志で
尽くしたがりで。
でも今回はじんたんのストレートな想いにめんまが心打たれた形かな。
どっちも他人の気持ちに敏感だけど、自分の為に寝る間を惜しんで頑張ってくれてるとか
そういう事実は相当励みになるに違いない。
もうこの世には生きてない彼女の、最高の拠り所ですよ。

そんなめんまの母親は、むしろ掘り返されるのを避けてる節があって。
関わりを許さない節がある。
それについてもどうなっていくのか。不安と期待を胸に次回に続きます。





しかし、回を重ねる毎にメンバーの仲が修復されていくのが肌で感じられて
それが個人的に楽しくて仕方がない。ニンマリしてしまう。
不穏な要素はあるけど、是非頑張って欲しい。って素直に思います。例え修羅場を迎えることになったとしてもね。




電波女と青春男 第7話「誰かさんの思い出になる日」 感想

2011-05-27 02:45:47 | アニメ






無意味に意味を与える。




このアニメの登場人物のやってる事は一見無意味なことばかりです。
変なコスプレだったり
変な言動だったり
届くはずのないペットボトルロケットを延々と飛ばすおっさん
それに付き合う彼女
お金が掛かってるとは言え得体の知れない人物と関わろうとする心意気。
それはエリオと真の関係もまた同じで。

人と大幅に違う、って事はそれだけで奇異な目と不毛な関心を惹くものですけど
彼らは敢えてそこに突っ込んでいて
その様子を淡々と描いてるこの作品を観ると
割と誰かと違っててもいい、認めてくれる誰かが居れば的な・・・。そういうことを思うのです。

だから真はエリオの事を、
先週の助言があったとしても守る事に決めたし
そんな真を流子さんが守ることも決まっている。そんな関わりの連鎖。
それもまた若干奇妙な光景かもしれないけど
青春って事象に当てはまるのは間違いなく。
そんな彼らの意思が確認出来たような、そんな回でした。


って事で意外とサービスは少なめでしたね(笑)。
ラッキースケベがあると思ってたら実は「あの花」の方であったというね。
正直そこ期待してた部分もあるので
やや観たかったって思いもあるけれど
まあ前川さんの生態が少し知れた(?)のでいいかな。彼女もまた変わったもの好きなんですよね。
ロケットが成功するかどうかは分からない
っていうかぶっちゃけしないと思うけど
それでもそこに向かうエネルギーは大事にして欲しいものですね。って事で〆です。





時々誰かの日記帳を見ている気分にもなりますね、本作。つくづく不思議なアニメだと思う。女々さんの動向も注目。