超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

MONOBRIGHT「新造ライブレーションズ・ツアー」@新代田LIVE HOUSE FEVER 12.11.28

2012-11-30 03:36:04 | ライブレポ









MONOBRIGHTのワンマンを観て来ました。








いやあ、すっげえ面白いライブでしたねえ(笑
とにかく幸せだったし、気持ち良かったし、感慨深くもあった
ヒダカトオルがモノブライトに与えたもので最も大きかったものって
とにかく突き抜けるパワーだったり、
垢抜けた感触だったと思ってるので
そういうセンスを一気に浴びる事が出来たのもセトリのレア度も含めて貴重なワンマンでした
なんか素直に元気に音楽を真っ直ぐ楽しめた気がします。冬なのにかなりの汗を掻けました。掻きました。








この日は「ヒダカトオルコレクション」という事で、
とにかく彼が関わった楽曲を一斉放出!って構成のライブでした
その流れで去年以来に「見たか」を聴けたり(やっぱりカッコいい)
久々に名盤「ACME」の楽曲を堪能出来たりと
とっても嬉しかったんですが
やっぱり元々文系のバンドだったモノブライトにとって体育系的なノリも出来るようになった
それによってライブの幅や盛り上がりにも以前以上のパワフルさが滲み出て来ている
それが一番の財産だったのかなあ・・・と観終わった今しみじみと思います
逆に言えば、以前のライブでそこまで興奮した印象がなかったのは
きっと欠けてた部分が間違いなくあった
MCのグダグダさも含めて(笑
彼(ヒダカさん)がしてくれた仕事の大きさをまじまじと感じる事が出来た素晴らしいライブでした
今のモノは文学的なロックもフィジカルなロックも両方こなせるバンドになったという事で
何気に地道な進化を遂げつつあると言っても過言ではないんじゃないでしょうか
シンプルに楽しく騒げる踊れる純真なライブではあったんですけど
よくよく考えてみると、
そういった部分である種の「成長」を確かに実感出来る公演でもあったかな、と
益々パワフルに大きくなっていくミュージックモンスター達の行方が楽しみになる一夜でした。

新譜の曲も何曲かやってましたけど、
まずは「ハートビート」の馴染みっぷりにまずビックリ(笑
ライブで聴くのは2度目ですけど、何年も演奏してきたかのような貫禄がありました
それと「アブラカダブラ」はちょっと格好付いてない未完成な感じが非常にモノブライトっぽく感じた
この曲は是非今後もレパートリーにちょくちょく入れて欲しいな・・・とちょっと
凡人の無力感が表現されてるのにグッと来てしまいましたね。
「ACTION!」は流石にアグレッシブに攻めてましたが
「NO CONTROL」の方がめちゃめちゃに暴れられてた気がする(笑
「旅立ちと少年3」は本当に鳥肌が立つくらいの完成度の高さでした
最後にマイクをもぎとって叫びを放つ桃野陽介の必死な姿が心から離れない
この曲はちょっと今後もすっげえ重要な曲として残っていきそうですね。
「旅立ちと少年2」も良い具合に感傷的で最高でした。

シングルの曲からは表題曲「ムーンウォーク」やってましたが非常にライブ向けのナンバーですよね
何気に「アンチ・ヴァイオレント・セクシー」が予想以上に盛り上がって興奮しました
どっちもキーボードのフレーズがいちいち耳に刺さる感じで好みです
気が付けば本当に良い曲しか作ってこなかったんだなあ、と
ファン目線も入ってますが振り返ってそう思います
「California Sun,California Rain」、「オードリー・ヘップバーン泥棒」など
五人になってから最初期のナンバーも気が付けば大盛り上がりでみんな受け入れてるんだなあ・・・と
しみじみと実感、どっちも今となってはもう忘れられない良曲、良カバーになってました。
そういうシンプルに音楽を奏でる良さは確実に獲得出来たかな、と
勿論ちょっとねじれてる「Timeless Melody」や「あの透明感と少年」の気持ち良さも相変わらず
その辺のバランス感覚にも長けたセトリだったので最後までツルッと楽しむ事が出来た
途中「HIT IN THE USA」のプチカバー(?)があったり
同じタイアップ作品のOPを歌うコンビがゲストとしてパフォーマンスしたり
「JOY JOY エクスペリエンス」のめっちゃ素朴で沁みる弾き語りverの披露があったり
お祭り感というかスペシャル感の演出にも優れたワンマンになってて
その点も今考えると見事だったな、と思います
最後の最後は元気に楽しく送り出す
そういった理念だったり、美意識が感じられて個人的にはもう何の文句もないライブだったかなと
エネルギッシュで、パワフルで、でもどっかひねくれてる
そんな今のモノブライトの全部が詰まってた記念碑的な一夜でした。
やっぱりこのバンドのライブに外れはないね。








セトリ
1.WONDER WORLD
2.DANCING BABE
3.ハートビート
4.Timeless Melody
5.California Sun,California Rain
6.アブラカダブラ
7.HIT IN THE USA(Aメロ~サビのみ)
8.ACTION!
9.見たか
10.アンチ・ヴァイオレント・セクシー
11.ムーンウォーク
12.ゆあそう・びゅーちふる
13.COME TOGETHER
14.旅立ちと少年2
15.旅立ちと少年3
encore
16.JOY JOY エクスペリエンス(弾き語り)
17.Let's Go Out(コラボ)
18.あの透明感と少年
19.NO CONTROL
encore2
20.オードリー・ヘップバーン泥棒







今回は単純に気持ちが良かったライブなので、
そこだけに焦点を定めて書く為に時系列順のライブレポではなくして
かつ総括的な内容になっています
まあルーティーンを避ける意味合いもありますけど、それ以上に時系列順にする必要性を感じなかった
とにかくフィジカル的な強さを感じられたし、どの曲も愛嬌と爆発力があって素直に楽しく観れた
普段は演奏しないカップリング曲や貴重な弾き語りの出来も最高だった、という事で
これまたいちファンとして記憶に残れるワンマンになったのが一番嬉しかった
「COME TOGETHER」の進化した一体感だったり、
「NO CONTROL」の周りから拒絶されていく悲しみが沁みたり
どこを切っても良いと言わざるを得ない渾身のライブだったかと思います。

MCは、出口さんの「もっとヒダカさんに見せたい特撮のDVDがあったのに・・・」という
そのコメントが一番ツボに来ました(笑
ポリシックスのハヤシくんと一緒に解説しながら見ましょう。って
なんだか分かるなあ、画が浮かぶなあ、、、とか思いつつ(笑
瀧谷くんの「(ヒダカさんが入った事で)メンバーも僕のイジり方が分かったと思います」も相当でしたけど 笑。
ひたすらに楽しく元気を貰えた一夜でした。ひとまず、お疲れ様でした!ありがたかったです。