超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

恋染紅葉 第26話「2人の気持ち」 感想

2012-11-06 21:48:04 | クロス・マネジ(WJ系)








どういう事なの・・・(笑)。








終盤の流れが凄い・・・っていうか上手い!
なるほどね、確かに紗奈ちゃんは芸能人って設定だし
ファンコールだと考えれば、そこまで気に留める人もいないっていう
こういう展開のさせ方が凄く好きだなあ。
みんなの見てる前で好きだと叫ぶ、
凄くドラマチックで浪漫があっていいですよね(笑
こういう地道な部分が個人的に好きなんだなあ、と再確認しました。

小鳥ちゃんのエピソードでも、最終的には全員魅力を発揮する手際の良さが光ってたし
翔太の暴露を守り抜いた上で改心させる根性も見事だったし
そういう積み重ねあって故の紗奈ちゃん陥落なんだと思います。
思えば小鳥の存在を匂わせた週にマネージャーが複線として出てたり
一時の告白未遂や閉じ込められイベントの時も芸能設定ありきの展開だったし
そういう地味ですが
よくよく考えてみれば堅実な部分
これこそが「恋染紅葉」の優れた部分の一つだよな・・・と
またもやちょっとした感動を与えてくれました
この後の展開も素直に楽しみですね。


終わるから、って事も加味してるかもしれませんが
翔太ほど一途でまっすぐな奴も珍しいんですよね
告白阻止が入っても
何度も何度も諦めずにめげずに
決して有耶無耶にはしない、ちゃんとそうじゃないならそうじゃないって伝えて
由比ちゃんの為に涙を流し、何が何でも自分の本懐を遂げようとする・・・
どっからどうみても今週の翔ちゃんは格好良かったねえ。
結局今現在
誰とも気持ちの揺らぎは見せてないし
小鳥もマスコットヒロインに留まった、
気付けば最初から最後まで翔太はずっと、ただひたすら紗奈ちゃんだけを追い駆けてた訳で・・・
悩む描写すらなかったですよ。それって結構凄い事だと思うんですよね。
少なくとも、こんだけ頑張ったんだから報われる価値はあると思う。
一応両想い?っぽいですが
まだちょっとエピローグはありそう。
あと数週の命ですが、最後まで楽しませてもらいます。



今回の話が痛快に思えたのは
所謂ごまかしが一つもなかったからなのかもしれない
翔太の絶対に告白を完遂しようとする意志と、紗奈ちゃんのその想いを受け取ろうとする意思
それらが重なって感動的な瞬間を作り出せた
それがね
ある意味ラブコメのごまかしに対するアンチテーゼのようにも思えてね(笑
決死の思いさえあれば、伝えられない想いなんてないんだ、という。
また由比ちゃんの事があったからこそ
自分の本音を出す事を決意した
その流れも本当に感動的に思えて・・・すっごく良い漫画になったなあ。
最初から好きだったけど、正直ここまでドラマチックなラストだと結構語り継がれそうな気もする。
まあ少年誌のラブコメって続けば続くほど大量のごまかしが必要になってくるので
その点じゃ何一つのしこりもなく終われるのもまた幸せな事なのかも
引き伸ばしを体験せず、
展開自体も卒なくまとまりそうって意味では勝ちと言えば勝ち
考え方次第っちゃあそうなんですが、少なくとも良い具合に締まりそうなんでね。

紗奈ちゃんは、ここに来て更に可愛さに磨きが掛かってましたね(笑)。
いつの間にこんなに可愛くなったの?ってくらい可愛く感じたんですけど
割と最初から完成されたヒロインだったのかもしれない
だから目移りもしたんだろうけど
こうやって振り返ってみると、やっぱり紗奈ちゃんが一番風格あるなあ、って
今週はそう感じましたね。
純愛をテーマにした作品だけに、
やっぱり最後は黒髪ロングの大和撫子が一番似合う!
由比ちゃんの影響で自分からアプローチも行うようになったし、
成長もしたって事で
益々完璧になったな、と(笑
少なくとも、ただただ美人さんだった初期と比べるととっつき易い子にはなってると思う
紆余曲折を経てちょっと逞しくなった翔太と、積極性を手に入れた紗奈ちゃん
気が付けば、個人的には結構お似合いの二人になってるかな、と。
この後のニヤニヤ展開も実直に楽しみですな(笑







一歩一歩、でも確実に歩み寄ってた二人は
確かな積み重ねと変遷の末に、ようやく気持ちを一つに出来た
寄り道もせず、浮気もせず、振り返れば全部一本道のようにも思えるストーリー
ようやくそんな点が線になったという事で・・・大満足の回でした。
何度も見返してニヤニヤしちゃう事間違いなし!です。