超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

私のおウチはHON屋さん 3巻/横山知生

2011-05-22 17:55:53 | 漫画(新作)





横山知生「私のおウチはHON屋さん」3巻読了。




本屋さんは本屋さんでも、そっち系の本屋さんだったという。
加えてコスプレイベントやらサービスやらでこき使われて
もう耐え切れない、ってなってる女の子の話。でも絵柄は普通に可愛いんですよ。
ちょっと下手ウマな感じのテイストもこれはこれでまた良い物ですね。
今日初めて知った漫画ですが
これはちょっと掘り出し物かもしれないですねえ・・・。正直結構夢中になって読んでしまったよ。

人間何が救いとか拠り所になるかなんて全然分かんなくて
100人居れば100通りのそれがある訳で
それに対してどうこういうつもりはなくて。それが例えアレでもソレでも
それでそのひと自身が満たされてれば十分だと思うんですよね。都合の良い解釈でも何でもなくマジで。
分別云々もぶっちゃけ現実ではどうにもなんない捌け口的な意味合いのが強い訳で
元々行動に起こせない奴ばっかってのもよく分かる話で。
人が生み出した娯楽である以上
その責任はきっちりと取るべき!だからみゆちゃんはみゆちゃんで良し!(笑)。
表現自体や自分が何言われても受け止めるが
客の悪口は決して許さない。
その精神も実に素晴らしいと思います。小さいけれど本屋としてのプライドはあるんですね。ほんのり感動。


それで、巻末に載ってる読切もまた完成度高し。読者人気は低かったらしい?けど
自分は中々好きですけどね。
ベタながらもツボは押さえてある感じが。
最初はツンケン気味だったのがどんどん感情移入していく様ってのは
何度観ても気持ちがいいものですよ。
連載でも観てみたかったけど
こういうのは逆に先が描かれないのが色々想像できていいのかな?何にせよ読後感はとても良かった。
無感情な忍と言いつつ女の子の感情が残っている、ってのもまた面白いですね。
残ってるって言うか、元々消せるものでもないでしょうがね。




ラフにザクザク読める印象のある漫画です。ライトですがその実ほんのり来るシーンもあったり
バランスもまた良い感じでした。




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