アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「カフェ爾今」の四土市に出店しました

2010-07-26 16:24:29 | イベント記録
  新城市にあるカフェ爾今で毎月第四土曜日に開かれている四土市に、アンティマキが初めて出店しました。

  爾今は旧道沿いの古民家を再生したカフェ。ギャラリーもあります。

 消しゴムはんこ、流木細工、手縫いのバッグなど、こまごましたものを売る人たちや、オーガニック認定を受けたブルーベリーや健康な肥料で育てた豚肉を販売する方たちも出店していました。

  アンティマキのコーナーです。かなり暑い日でしたが、風通しのよい軒下だったのでしのげました。売ったのは穀物クッキー四種とクルミ&黒糖スコーン、それに草木染めいろいろ。自家製の冷たいハーブティーをサービスし、喜んでいただけました。この市で初お目見えの予定だった野菜のCAKEは、あまりに暑い日が続くので、炎天下で販売するのがはばかられ、見合わせました。

  さほど大きくないカフェの、大して広くない庭でのささやかなイベントでしたが、三々五々人が訪れ、明るい夏空のもとで、にぎやかな笑い声や話し声が途絶えることなくさざめいていました。

  穀物クッキーもスコーンもほぼ完売。アンティマキの、甘さを抑えた素朴な味をよろこんでくださる人に出会えるのは、とてもうれしい。早めに店をたたみ、爾今特製の生姜シロップをかけたカキ氷で火照った体を冷やしてから、帰途に着きました。


  四土市で買った品です。

  左は「修行中です」というharuさんの白い器。薄い繊細な感じに惹かれました。500円。右は流木のカード立て。マグネットでくっついています。流木工房・Rinneさんの作品です。300円。手前は、若い女性が手作りの品をいろいろ売っているお店で、買った花柄マスク。花粉症でもないし、風邪もめったに引いたことがないので使わないかも知れないのですが、かわいいのでついつい買いました。400円でした。

   
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まゆっこクラブの草木染め

2010-07-26 14:35:02 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  稲武は昔、養蚕業の盛んな土地でした。寒い気候と狭い土地では、米も野菜も存分には育ちません。だからほとんどの家は、林業と養蚕業で生計を立てていました。

  それで、昔からある家は二階に、蚕のための部屋が設けられていました。子供たちの仕事は桑摘み。いまでも、桑の木はあちこちにあり、私の家にも栽培種の桑が何本も生い茂っています。

  でも、昭和の中ごろから養蚕業は下火になり、今は蚕を飼う農家は一軒もなくなりました。こうした時代の流れに寂しさを感じ、町おこしのひとつとして、今一度稲武を「繭の里」としてよみがえらせようと努力しているご夫婦がいます。金田平重さん、ちえのさん夫妻です。

  ちえのさんは若いころ、「糸引き女工」として製糸工場で働いた経験を持っています。50歳を過ぎてから、養蚕、糸引き、糸染め、機織りにいたるまでの一貫した仕事を独学で学び始めました。彼女の仕事を陰で支えていたのが平重さん。古い糸引き道具や機械を修理して、独自の工夫も加えて使いやすいようにしました。

  数年前、彼らが中心になってまゆっこクラブが結成されました。今メンバーは10人ほど。50代から70代までの女性たちが、お二人の指導で、糸引きや機織りを習っています。そして、月一回、道の液のどんぐり広場で糸引きの実演をしています。

  私も誘われてメンバーには加わりましたが、なかなか参加出来ません。せめて糸染めだけでもしようと、昨年から少しずつ、クラブから預かった糸を染めています。

   ほとんどがちえのさんの引いた絹糸です。木綿や麻にはほとんどないつや。中国製の安い絹スカーフではこれだけの光沢はありません。

  メンバーの方たちは糸引きも機織りも覚え、近い将来には道の駅で自分たちで織ったスカーフ類を売る段取りになっています。彼ら自身も、自分たちで糸染めも覚えたいというので、古橋懐古館の敷地内にある「まゆっこセンター」で、7月19日、草木染め講習会を開きました。講師は私です。7人が集まりました。

  染め材料は、昨年ご夫婦が採取して乾かしておいたカリヤスと、タカキビの殻。どちらも稲武ならではの材料です。

  写真は、カリヤスを媒染液につけたところ。左からアルミ溶液、酢酸銅溶液、鉄溶液です。

  5種類の色に染め分けました。この日染めた糸は少し質の悪い太目の絹糸。初心者の扱いやすい糸を染めました。これから二つに分けてよりをかけて糸にするのだそうです。
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道の駅ののぼり

2010-07-26 14:27:16 | 道端観察記録
  稲武の道の駅には、こう書かれたのぼりが何本も翻っています。

  「来たときよりも美しく」


  稲武の道の駅が独自で作ったのではなく、全国の道の駅の連絡会のようなものがあって、そこが作って配ったらしいのぼりです。各道の駅は、配られたのぼりを義務のようにあちこちに立てているのでしょう。

  のぼりに書かれた言葉は、ストレートに届きにくい言い方ですが、たぶん「ごみを道の駅に捨てるな」といいたいらしい。

  だったらそういえばいいのに、と私は思います。もちろんはっきりそう書かれたのぼりを見たら、いい気はしません。ゆったりした気分が少し損なわれることでしょう。

  でもだからといって、「来たときよりも美しく」はいただけない。

  「ごみを捨てるな」ならマイナスをなくせといっているだけですが、「より美しく」だと、プラスにしていけ、といったことになります。「お客に、仕事して帰れというの?」と、思わず言い返したくなりました。

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