アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

アンティマキの場所の秋

2016-09-30 11:23:56 | アンティマキの場所に生きる動植物
    今年の夏は稲武でもことのほか暑く、9月にはいっても蒸し暑くて湿気が多くて、なかなか秋らしいさわやかな日に恵まれませんでした。おまけに、イベントそのほかで外出も多く、なかなかゆっくり敷地内を歩くこともなく、9月の終わりを迎えました。

    今日は久々の晴天。洗濯ものと布団を干してから、長靴をはいて散策開始。まず家の下の林にあるクリの木周辺をみてまわりました。今年は、とりわけ実がたわわに実り、収穫が楽しみだったのですが、雨や外出で見に行けずにいる間に、どんどん動物たちの口に。見にいっても、みつかるのは、散乱したイガと鬼皮ばかり。山のふもとにある場所なので、イノシシのみならず、タヌキやリス、サルなど、いろんな動物がいきかっているとおもいます。イノシシだけなら夜しかこないのですが、昼間も出没する動物だと、しょっちゅう見にいかないとたちうちできません。今年も、完全に彼らに負け続けでした。今日も案の定、実は皆無。

    でも、ひとつだけいいことがありました。ヌルデの木に生息しているゴバイシをみつけたのです!

    これは木に寄生する虫こぶ。古くから染色材料として貴重なものとされています。足場が悪くてたいへんでしたが、いちおう、見えるものはすべて採取。蒸して干して保存します。

     家の上手にあるもと畑は、昨年から、知人たちといっしょに雪割草ガーデンプロジェクトと称して、子供の遊べる野原、大人の憩える苑をめざして再生に取り組み中。そのかいあって、夏でも、足を踏み入れることができるようになりました。

      初夏、このガーデン予定地に植えた陸稲。友人から早苗をもらって植えたのですが、陸稲とはいえ水はあったほうがいいようで、日陰気味で湿っぽいこの場所は適地だったようです。数本なのですが、ちゃんと黄金色の実になりつつあります。今年は種をとり、来年はもっと広い場所に植えてみたい。

      こちらも友人にもらったトゥルーシー。インドの古典医学・アーユルヴェーダで「聖なる薬草」とされるハーブです。雑草の中でなんとか一株生き延びてくれました。

      ガーデン予定地にあるミニ林のクリの木周辺。こちらはたぶん、イノシシだけがやってくるらしく、昼間のクリは、ひろいにいきさえすれば人間のものになります。今年になって気が付きましたが、青いイガにくるまれている間は、いくら下に落ちていても、動物にはなんともしがたい。こじ開けるのには限度があるのです。彼らよりいささか知恵のあるわたしは、そういう青い実を拾ってきて、家のそばに置き、そのうちイガがパカッと空くのを待ってこじあけることにしました。 

       こちらはタデアイ。染色材料です。もらった苗が何とか育ちました。種とりして、こちらも来年は生葉染めができるくらい育てたい。
 
       レモングラスも育ちました。草に負けずに育ったのは数年ぶり。晩秋に刈りこんで干してお茶に。株はおこして家の中で冬越しさせます。

       もとは雑草のサクラタデ。ずっと前にもらったもので、ずいぶん増えました。かわいい花なので、望まれるままみんなにあげましたが、どこも健在ではないみたい。イヌタデなどのただの雑草にそっくりなので、若いうちにみんな抜かれてしまうらしい。ずぼらな私の庭にだけ残りました。

       イヌガヤの赤い実。こちらもいつにもましてたくさん実をつけています。でも、「イヌ」と冠したものがすべてそうであるように、「つまらない、役に立たない」木らしく、実は食べられないのだそう。こんなにあるのに、残念。

       イヌガヤの真下で見つけたキノコ。
 
       こちらも、黄色くて柔らかそうですが、しらないものなので珍しがるだけ。そっとしておきます。

       つかの間の晴れの日。貴重な一日でした。いまからちょっとだけしかできませんが、草刈りに行ってきます。


    
   
    

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今月のどんぐり工房での定例... | トップ | chieさんの「一汁一菜から始... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アンティマキの場所に生きる動植物」カテゴリの最新記事