アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今年の栗の様子がおかしい。

2020-10-01 17:58:28 | アンティマキの場所に生きる動植物
   今年は栗が豊作でした。いつもより小さい実ですが、とりあえずたくさん拾えました。
   
   敷地内には、大きな栗の木が3,4本あります。そのうち1本は、川岸に生えた実生の木。実は川に落ち、ほとんど拾えません。残り3本のうち1本は、あまり元気がなく、実はめったにならないみたい。あとの2本が、うちの食糧となるはずの栗なのですが、動物との競争にいつも負けていて、落ちた栗全部をものにすることはずっと前からあきらめています。  

   昨年は、これまではじめてのことなのですが、栗の実自体がほとんどなりませんでした。空っぽのイガすら見かけないほど。栗の木が衰えたとしても、3本同時に衰えるのはおかしい。気候のせいかどうかわからないけれど、異常な事態となったなとおもっていました。

   だから、今年は、樹上に無数の実がなっているのを8月ころから見かけるようになり、ほっとしていました。

   でも、この月の終わりころ、まだ未熟の栗がどんどん落ちはじめました。樹上にたわわに実っていた栗が、雨や風で未熟のまま落ちているのを見るのは悲しい。

    それで、なんとなく今年は栗拾いはできないと思い込んでしまって、まめに様子を見に行くことをやめていました。

    1週間ほど前、それでもと思って見に行くと、未熟の栗に交じって、中身が空のイガが落ちているので、いちおう熟した栗もあるんだなとわかりました。でも、猪の食べ散らかした様子はありません。彼らはイガから栗の実を取り出した上に、器用に鬼皮までむいて食べるのです。だから、彼らがやってきたかどうかは一目瞭然。鬼皮が散乱しているのです。それが今年はない。

    だからなのかどうかわかりませんが、イガのすぐそばに実が結構落ちていて、人間の分も十分拾えます。食べたのは、猪以外の猿かうさぎかリスが野ネズミ。鹿も食べるのかしら。

    今年は、山に栗やどんぐりが少ないので、早くもクマが里に下りてきていると聞いています。稲武では、今週月曜日に設楽に近い集落の中当町で、水曜日に稲武町で目撃されました。

    いつ、うちの敷地内に現れないとも限らないので、食べるためというだけでなく彼らの餌としての栗を放置しておくのは怖いことです。

    それで、先週以来、ほぼ毎日拾うことにしました。

    敷地内ではありませんが、裏山に1本山栗の木があり、いつもうちの敷地の隣(公道)にけっこうな量の実が落ちます。でも、わたしたちが見るのはいつもイガだけ。中身はたぶん小さな動物がいち早く持っていってしまうようなのです。

   ところが今年は誰かが持っていってはいるようですが、食べられる実もたくさん落ちています。こんなに山栗がひろえたのははじめてです。写真の上が山栗。小さめで食べるのが面倒ですが、味はとてもいい。

   私たちと隣家の住人がたまに使うくらいの道なのに、一昨年だったかなぜか舗装され、きれいになったせいで、近づきがたくなったのかもしれません。でも、草地に落ちている実もそのまま。動物の間で、何か異変が起きたのかもしれません。

   ともあれ、自分の家の栗なのに、動物に横取りされるのが当たり前のような気になっていましたが、今年は、あえて競わなくても、十分な栗が手に入る嬉しい秋となりました。
   

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