アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

どんぐり工房定例草木染め講習会、再開しました。~枇杷の乾燥葉の染め~

2023-03-26 09:39:32 | 草木染め

  4か月ぶりに、どんぐり工房での染め講習会を開きました。

  煮だしたのは、昨年末にもらったビワの葉とマリーゴールド。どちらも乾燥したものです。

   マリーゴールドは鮮やかな黄色。量が少ないかもしれないと思いましたが、十分でした。

   ビワの乾燥葉は、ソーダ灰を入れてアルカリ水にして煮だします。煮だした後、酸化。みるみるうちにピンクのきれいな泡が誕生します。

   布を入れるとすぐに鮮やかな小豆色に変わっていきます。いつものことながら、参加者の皆さんの歓声を聞くのが楽しい。

   マリーゴールドで黄色に染まった布をアルミ溶液に。さらに冴えた黄色になります。

    こちらは参加者のお一人が持参したガラ紡の糸。彼は今年、松平地区でガラ紡の製造を始めました。松平地区は、最盛期にはガラ紡の工場が400軒もあったのだとか。彼のお祖父さんの代まで操業していたそうで、豊田市街地にある「近代産業と暮らし発見館」(今月閉館)には、お祖父さんが工場で使っていた水車が展示してあります。私の教室には何度か参加なさっていて、いつもご自分の機械で紡いだガラ紡の糸を染めているのですが、今回は、古い蒲団綿が原材料の糸。濃染処理をしたあと、他の布と一緒に染色しました。

    古い蒲団綿は、今では捨てる人がほとんど。昔は普通のお宅でも、家族の数が多かったし客用の布団も用意していたしで、結構な数の布団を持っていました。そのほとんどが化学綿ではなくて木綿綿。その綿を紡ぐのです。捨てられるものから生かせるものへ。こういうの、最近の言葉でアップサイクルというのだそうです。いいことです。

   糸こんにゃくのような色だったのが、大変身。左からビワ葉のアルミ媒染、マリーゴールドの銅媒染、おなじく鉄媒染です。綿から紡いだガラ紡の糸に比べると太いのですが、毛糸のように編み物にしたり、裂き織りに混ぜて織ったりしたらおもしろいものができそうです。

   こちらは糸で絞りを作った方の作品。ビワ葉染めの方の右の模様は洗濯ばさみでつくりました。

   カラフルな染めができました!

   稲武はやっと梅が今ほぼ満開。そろそろ桜が咲きそうです。水仙もやっと。これから一斉に花盛りの時を迎えます。どんぐり工房の草木染めは、4月は22日土曜日、5月は27日土曜日に開催の予定です。

   どんぐり工房のふくよせ雛・旧暦のひな祭りは来月4日で終わり。最後の土日1日と2日には、どんぐり工房の庭で雛マルシェが開かれます。アンティマキは2日のみ参加します。最近作りだしたホシノルヴァン種のパンもお持ちいたします。瑞龍寺の桜も、たぶん咲き始めるころかと思います。ぜひどうぞ、お越しください。https://ameblo.jp/inabudongurikoubou/entry-12793664573.html

 

 


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