アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

このごろの草の庭

2020-05-18 17:55:36 | アンティマキの場所に生きる動植物
    この冬は、雪がほとんど降らなかった記録すべき年でしたが、3月、4月と思いのほか低温の日があり、ひとつきは早くなりそう!と思われた桜の開花が、半月ほど早まっただけでした。敷地内の八重桜は、5月に入ってから。寒暖差の激しいのも、開花の遅れの原因なのかもしれません。

    先月の終わりころから一挙に伸びた草。あれよあれよというまに、草刈りの時期に突入しました。

    草刈りは、地際5センチくらいのところで刈るのがいいと聞いていますが、なかなかうまくはいきません。10センチほどのところで刈ったり地面すれすれまで刈ってしまったりの、虎刈りの状態があいかわらずつづいています。先日刈ろうと思った場所には、この花が群落をなしていました。名前は憶えていませんが、好きな花。雑草なのか栽培種なのかわからないのですが、思わぬところに増えています。この花が枯れるまであたりの草刈りは中止。

    今年の春はcovid19の感染拡大防止のための外出自粛要請のせいで、いつもより何倍も庭を見てまわる時間が取れました。害獣の出没が心配なこともあって、ほぼ毎日、一度はこの場所に行くことにしています。草を抜いたり竹を伐ったり運んだり。ほんの少しずつですが、以前よりちょっとだけすっきりしてきました。

    実生で育った苗。こちらはケヤキです。知らないあいだに私の背丈を超えていました。この欅の実生苗は何本も見つけたので、別の場所に移植しています。

    10年以上放置の状態だったブルーベリー。本数だけはたくさんあります。小さいままの木や半ば枯れた枝もあり、多い少ないの違いはありますが、一応すべて花をつけていました。よかった。

     冬にいただいた薪用の桜の丸太を放置しておいたら、花が咲き、新しい葉が出てきました。丸太の状態のまま土に活けたらさらに新しい芽が出てきました。

     ワサビも無事。

     今この庭で最も勢力をふるっているのはカキドオシ。

     花がかわいいし、薬効があるので、このまま増えるがままにしておくつもりです。

     つづいて多いのは、セリ。昔はなかった草なのに、やけに増えています。土に湿り気が多いということなので、いいことなのかわるいことなのか。

     ウドは減りました。イノシシの好物なので、だいぶ掘られたみたい。

     大木になった梅。もともとは別の場所にあった梅がたおれて、脇から一本新しい木が出てきたので、それを移植。10年ちょっとで大きくなりました。今年も無事に、少しは実を取ることができそうです。

     テンナンショウ。これも敷地内に多くはないけれど、ぽつぽつあります。変った姿に最初はぎょっとしましたが、いまはあれば抜かず、なすがままにしています。

     これも好きな草の花。シャガです。

     先日桜の枝に吊るした蜂捕りトラップに、大きなスズメバチらしい虫がはいっていました。ボトルの左のほうにいます。見つけたときは、ばたばた動いていました。女王バチだといいのですが。

     スギナ茶にしたい。ヨモギはごま油とクリームに。ドクダミも入れたい。

     こちらはオオバコ。人がよく歩くところでたくましく生きる草。このオオバコが抗ガン治療の際の痛みに効果があるというので、先日知人の自然療法家のところに鉢植えにして持っていきました。薬になる草があちこちにあるって、しあわせなことです。もっと活用しなくちゃ、もったいない。

     最後に、敷地内で先日見つけたクジャクシダ。この間山を歩いた時に、同行した友人に教えてもらったシダです。家の真ん前で見つけました。教えてもらわなかったら、たぶんずっと気付かずに過ごしたと思います。はじめ見つけたときは赤っぽかったのですが、しだいに緑色が増し、大きくなってきました。葉の先端が垂れているところ孔雀のようなのだろうと思います。

    3年前から始めた草を採り草を食べ草の話を聞く会。講師の前田純さんに来ていただくようになってから、草に対する興味が俄然わきあがりました。まだまだ見つけていない草は、たくさんありそうで、発見がたのしみです。
     


コメント
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