アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

7月のどんぐり工房の草木染め講習会、終わりました。

2013-07-30 11:58:23 | 手作りのたべもの
   昨日は、どんぐり工房の毎月定例の草木染め講習会でした。前夜から雨が降り続き、各地ではその前からゲリラ豪雨の被害が起きていたので、開催できるか心配でしたが、朝は小降りになったので、一安心。早朝起きて、敷地内の垣根を覆っているクズの茎葉を採取しました。

   そのクズの葉と茎を刻んで、アルカリ水で煮出しました。アルカリ水で煮出すと、緑っぽい色が引き出されるのです。

   この日の参加者は6名と小学生のお子さんふたり。全員豊田市街地から来て下さいました。

   雨のため、クズしか採取できなかったので、もう一種類の染め草には、どんぐり工房の冷凍庫にしまってあったマリーゴールドを使いました。   

    小学二年生のMくん、1学年下の妹が夏休みの工作として提出する予定のバンダナを洗っています。マリーゴールドを染めるのは久々ですが、やはり、この花から生まれる黄色は鮮やかです。

    クズの茎葉で染めた布を撮るのを忘れました。1,2番液で渋い緑系の色、3,4番液で、薄いながら冴えた緑色が生まれました。

    ほかに、鍋に残ったマリーゴールドといっしょにタマネギの皮を入れて煮出し、金茶色も作りました。参加者のお一人が友人に頼まれて持ってきたワンピースを、この液の中に入れて染めてみました。はげかかったベージュの色が、若干濃い目の茶色に変わり、もうしばらく着られそうな服に変身しました。たぶんきっと喜んでもらえることでしょう。

    さて、どんぐり工房の定例の講習会、来月8月はお休みです。次回は、9月22日(日)。詳しくは豊田市広報やどんぐり工房のHPをご覧ください。
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山里学校の草木染め講習会、終わりました。

2013-07-30 11:38:16 | 草木染め
    先週月曜日・22日は、とよた都市農山村交流ネットワークが毎年行なっている山里学校の草木染め講習会が、どんぐり工房で開かれました。

    この山里学校の講習会は、草木の採取から行うところがいつもの講習会と違います。この日は、山里学校開催の折はいつも採取させていただくHさんの土地に、マルバアカソを採りに行きました。Hさんは、アカソをちゃんと残して草刈りして下さっていたので、採取はかなり簡単に終わりました。採取した茎葉を押し切りで刻んだらこんな量に!

    初参加のSさんが汲んでいるのは、桑の茎葉を煮出した染め液です。桑はうちの敷地内に困るほど育っているので、この日の早朝枝をばさばさ切り落として持ってきました。

   濃染処理をすませたスカーフやバンダナなどの布類を参加者に選んでもらったあと、各自、模様付けをしていただきます。Iさんは、ビー玉を使って模様付けしています。

   5月から毎月定例の講習会に参加しているSさん。いつも丁寧な仕事をなさいます。

   マルバアカソの煮出し液を酸化させているところです。最初煮出すときにソーダ灰を入れてアルカリ水にすると、赤い色が引き出されるのですが、それだけではまだ茶色っぽい色のまま。空気に触れさせるとワインのような美しい色に変身します。

    桑の葉からはきれいな黄色が生まれます。このTシャツは、酢酸銅の溶液で媒染したもの。黄土色になりました。もようは、端を縛っただけでできたものです。

    いろんな模様のいろんな色の布ができあがりました。大勢で染めると、作る模様や選ぶ素材がバラエティーに富んでいるので、楽しめます。手前から3枚目の風呂敷模様は複雑。Nさんの作品です。すてき!

    一番奥、右端の小さなピンクの布は、濃染処理せずにアカソの液に入れたもの。その手前の黄色いシャツも同じです。濃染処理をすると、濃くはなるのですが、どうしても茶色っぽい色になってしまいます。とくに赤系の染め草は。生のままだと、薄いけれど、美しい色になります。

     マルバアカソは、毎年山里学校で使っている材料なのですが、今回は、これまでで最も鮮やかな赤が出ました。ちょうどふさわしい季節だったようです。奥に干してある五本指ソックスは、桑の茎葉で染めて鉄媒染したものです。写真ではねずみ色に見えますが、ほんとはカーキ色になっています。

    山里学校は、9月15日(日)にも開催します。秋は、ススキやどんぐりのカクトを使いたいと思っています。ぜひご一緒に秋の染めを楽しみましょう! 問い合わせ・申し込みは、とよた都市農山村交流ネットワークまで。


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