アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

山里学校の草木染め講習会、終わりました。

2013-07-30 11:38:16 | 草木染め
    先週月曜日・22日は、とよた都市農山村交流ネットワークが毎年行なっている山里学校の草木染め講習会が、どんぐり工房で開かれました。

    この山里学校の講習会は、草木の採取から行うところがいつもの講習会と違います。この日は、山里学校開催の折はいつも採取させていただくHさんの土地に、マルバアカソを採りに行きました。Hさんは、アカソをちゃんと残して草刈りして下さっていたので、採取はかなり簡単に終わりました。採取した茎葉を押し切りで刻んだらこんな量に!

    初参加のSさんが汲んでいるのは、桑の茎葉を煮出した染め液です。桑はうちの敷地内に困るほど育っているので、この日の早朝枝をばさばさ切り落として持ってきました。

   濃染処理をすませたスカーフやバンダナなどの布類を参加者に選んでもらったあと、各自、模様付けをしていただきます。Iさんは、ビー玉を使って模様付けしています。

   5月から毎月定例の講習会に参加しているSさん。いつも丁寧な仕事をなさいます。

   マルバアカソの煮出し液を酸化させているところです。最初煮出すときにソーダ灰を入れてアルカリ水にすると、赤い色が引き出されるのですが、それだけではまだ茶色っぽい色のまま。空気に触れさせるとワインのような美しい色に変身します。

    桑の葉からはきれいな黄色が生まれます。このTシャツは、酢酸銅の溶液で媒染したもの。黄土色になりました。もようは、端を縛っただけでできたものです。

    いろんな模様のいろんな色の布ができあがりました。大勢で染めると、作る模様や選ぶ素材がバラエティーに富んでいるので、楽しめます。手前から3枚目の風呂敷模様は複雑。Nさんの作品です。すてき!

    一番奥、右端の小さなピンクの布は、濃染処理せずにアカソの液に入れたもの。その手前の黄色いシャツも同じです。濃染処理をすると、濃くはなるのですが、どうしても茶色っぽい色になってしまいます。とくに赤系の染め草は。生のままだと、薄いけれど、美しい色になります。

     マルバアカソは、毎年山里学校で使っている材料なのですが、今回は、これまでで最も鮮やかな赤が出ました。ちょうどふさわしい季節だったようです。奥に干してある五本指ソックスは、桑の茎葉で染めて鉄媒染したものです。写真ではねずみ色に見えますが、ほんとはカーキ色になっています。

    山里学校は、9月15日(日)にも開催します。秋は、ススキやどんぐりのカクトを使いたいと思っています。ぜひご一緒に秋の染めを楽しみましょう! 問い合わせ・申し込みは、とよた都市農山村交流ネットワークまで。



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