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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

稲武地球子屋(てらこや)でインド藍染め

2017-03-11 23:35:57 | 草木染め
   稲武を中心に活動している、親子のサークル・地球子屋主催の草木染めの会が開かれました。数年前から、年一回の草木染めの会に、講師として参加しているのですが、今年は、はじめてインド藍の染めを体験してもらいました。

   インド藍の染めは、染め材料店で購入したインド藍の粉末に、ソーダ灰と、還元剤のハイドロサルファイトを適宜入れて調節するだけで体験できます。タデアイの葉からすくもを作って建てる本藍に比べたら、かなり簡便で手間いらずの藍染めです。本藍の濃紺はなかなか出せませんが、ブルーは容易に生まれます。

   そのインド藍の染め、子供たちも楽しみました。大きめのバンダナやエコバッグに、ひもや輪ゴム、割り箸で模様付け。なかなか立派な作品ができました。

   模様付けに使った割り箸も綺麗に染まりました。工作に使うと面白そう。

   小3の男の子の作品です。彼の手も真っ青に染まりました。

   お昼ご飯は、お母さんたちが作ったおにぎりと味噌汁。

   味噌汁は、家にある野菜をみんなで適宜持ち寄り、こぶだしで煮たもの。「一期一会汁」と名付けているそう。いろんな野菜のうまみで、おいしいみそ汁になりました。

    朝は霜が降りましたが、昼間はカラッと晴れ、春のような日差しになりました。

    お昼前に水洗いして干した布は、午後にはすっかり乾きました。この二人の男の子の背中になびくマントは、乾いたばかりの自作のバンダナ。今の子供たちのヒーローは、マントをつけてはいないと思うけど、どこで覚えたのかしら。

    そして、手には、これも自作の割り箸鉄砲。地球子屋は、野や山で活発に遊べて、自然に親しむ子供が増えるよう、手助けするのが目的です。少年たちは、お母さんたちの意図どおり、しっかり遊べる子供に育っているようです。   
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どんぐり工房、今月の草木染め講習会

2016-10-22 23:39:28 | 草木染め
   きょうは、10月のどんぐり工房定例草木染め講習会でした。

   使った材料は、アベマキのカクトとセイタカアワダチソウ。どちらも、参加者の珉さんにもってきてもらったものです。

   とくにアベマキのカクトは、この辺りではほとんど拾えない貴重品。私宅にも一本ありますが、拾えるのはほんのわずか。こんなに贅沢につかえてうれしい。

   クリの皮やいがの染めよりさらに濃い茶色になります。税所はベージュに。白っぽい布は、ポリエステル混紡らしく、染まりつきが悪く、ともすれば浮いてしまいました。

   鉄媒染で濃いグレーに。

   そのあと、消石灰の上澄み液に入れたら、深みのある茶色に変身。ポリエステル混紡の布は、ほかの布の色とは違うピンクがかった茶色におさまりました。

    染めあがった布。きょうは、参加者7名でしたが、持参なさった布が多く、染液もたくさん用意できたので、ことのほか大量の染めができました。空きの色の染めです。

    このブラウスは、元は白。お気に入りなのに、里芋の葉を茎ごと抱えて歩いたときに、裾のほうにべったりしみがつきました。薄い色だとしみが目立つので、アベマキで染めた後、鉄媒染液に。そうしたら、美しい青みがかったグレーになり、しみがすっかり見えなくなりました。

    黄色い糸は、荒物屋で100円で売っていたというタコ糸。セイタカアワダチソウのアルミ媒染です。茶色はアベマキ。

    草色のパンツは、もともと水色。セイタカアワダチソウのアルミ媒染で、さわやかな色に変わりました。後ろの草色は、鉄媒染。

    こちらは、毎月ほぼ参加している友人が、いったん捨てようとごみ袋に入れたご主人の古いゴルフ帽。白くて色がつかえていたものが、すっかりよみがえりました。

    絹の手袋です。先端の田の模様は、洗濯ばさみで。

    和裁をなさっていた方からいただいた絹の端切れで、三枚のスカーフができました。左からアベマキの鉄、セイタカアワダチソウのアルミと鉄。彼女からはたくさんの布をもらったので、これはおかえしにさしあげました。半襟にも仕立てられるとおもいます。

    今年は、何度もセイタカアワダチソウで染めました。採取どきがよかったからか、量が多かったからか、いつにもまして、美しい黄色が生まれました。でも、もうこの花も終わりに近づきました。来月の染めは、11月27日日曜日。ソヨゴの葉、桜の枝が手に入りそうなので、晩秋の赤っぽい茶色の出る染めをしようとおもいます。お申し込み・お問い合わせは、どんぐり工房まで。なお、工房での定例の染め講習会は、年内は来月が最後です。










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今月のどんぐり工房での定例草木染め講習会

2016-09-26 00:33:59 | 草木染め
    昨日、25日の定例草木染め講習会には、8名の方がお越しくださいました。ほぼ毎月来てくれる方々の要望で、今月は茜染めを実施。いつもは、近辺の野山で採取した草木で染めるのですが、今回は染め材料天から取り寄せたインド茜を煮出しました。

   日本の茜は今や貴重品。以前、稲武の城ケ山のふもとで採取して染めたことがありますが、細い根なので、ごくわずかしか染められませんでした。日本茜のほぼ10倍の太さのインド茜で染めるのが、今は一般的になっています。

   途中の写真を撮りそびれたのですが、結構たくさん染められました。茜は、先に媒染しておくとより冴えた赤が生まれます。まちがえて先に染液に入れた布は朱色になりました。でも、中媒染のあと再び染液に入れると先媒染同様の赤に変身。ちがいはわからなくなりました。

   でも、今回は、染液にいいれた食酢の量が少なめだったせいで、いつもより朱色がかっていました。それぞれの色の違いは、布の素材や織り方、地色のちがいによってうまれます。大勢で染めると、いろいろな素材の染め色が見られてたのしい。

    茜で染めた下着を身に着けると、血液の循環がよくなるとか。今日はお二人の参加者がパンツを持って、参加。きれいに染まりました。

    こちらはオーガニックの体を締め付けないパンツ。履き心地がよさそうなので、今度まとめて仕入れてみることにしました。

    茜のほかに、クリの皮も煮出しました。地味ですが、シックな秋らしい色に染めあがりました。

     こちらは古い帯芯。バッグにすると斬新なものになりそうです。

     きょうもまた、楽しく勉強させてもらえました。来月は10月22日土曜日の開催です。ピラカンサか何か樹木の枝、秋のたくましくしっかり成長したヨモギを使おうかなと思っています。
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今月のどんぐり工房での定例草木染め講習会

2016-08-21 23:59:03 | 草木染め
   本日のどんぐり工房での定例草木染め講習会は、ススキと桜の緑葉をつかいました。

   桜は、市街地の友人が隣家からもらってきたソメイヨシノと、東栄町の友人が持ってきてくれた四季桜の葉をつかいました。

   先日の市街地での講習会で初めて使った緑葉。いかにも桜らしい美しい色が出たので、今日はいつにもましてたくさんの葉をアルカリ水でじっくり煮出し、酸化もちゃんとさせました。

   でも、アルカリ水が濃すぎたのか、期待通りのピンクは出ずじまい。赤っぽい茶色になりました。

    こちらは昔の帯芯。テーブルセンターにするには、ふさわしい色合いになりました。

    友人が持ってきた、古い布団の皮。地模様のある濃い色のほうは麻らしい。濃淡が出たのが面白い。

    ススキは穂の出る直前がいいというのですが、まだちょっと早かったのか、鮮やかとまではいかない黄色になりました。でも、媒染剤によって、冴えた黄色や黄緑、オリーブ色に変身。

     本日の参加者は4名。うち3名は、常連となった友人知人ですが、彼女たち、きょうはご主人のカッターシャツやポロシャツをたくさん染めました。色がつかえたりしみのできたシャツが、よみがえりました。来月は、9月25日日曜日の予定です。
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稲武で藍染めの会

2016-08-14 14:06:13 | 草木染め
豊田市街地のもりのようちえん・森のたまごの親子さんたちが、去年に引き続き、今年も稲武まで草木染めに来てくれました。

   今年は、みなさんのご希望でインド藍の染めを。短時間に染められて、火を使わないので、子供さんにはぴったり。

   先月末に引き続き、わたしには今夏二回目のインド藍染めなのですが、何がどう違っていたのか、最初、ものすごく濃い紺色になりました。ぬれている時は黒といっていいほどの濃さ。いつもは、液の中で緑色だった布が、空気に触れた途端、美しい青色に変わるのですが、それが焼けに黒っぽい。いずれ、色褪せれば青くなるとわかっていても、きれいとは言い難い色だったので、心配しました。

   でも、液は次第に薄くなって、だんだん青に変わるように。そして、濃紺だった布も、しっかり水洗いし、日光に干すことで、いい紺色に変化しました。

    手前二つは、まだら染めをした姉妹の作品。白ばかりにならず、適度に青が入って、いい感じになりました。

    今年は家から布やシャツ、バッグなどを持参した方も多く、それぞれの素材によって違う風合いが出て、面白いことでした。

     ところでこの日、こんなことがありました。

     藍液の中に手を入れるのに、使い捨てのゴム手袋を用意したのですが、じきに手袋の中に液が沁みてきて、用をなさなくなりました。必然的に手や腕は青く変色。すると、この日の子供たちのほとんどが、それ以上手が染まるのを嫌がり、お母さんに洗い場まで持っていってもらっていました。おかあさんによると、「すっぽんぽんだと、汚れても平気なんですけどね」。爪だけはしばらく消えませんが、ほかは、石鹸で洗えば落ちるものなのに、みんなきれい好き。子供たちがきれい好き過ぎて、なんだかわたしはちょっとだけ残念でした。
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豊田市街地で草木染めの会

2016-08-14 11:52:21 | 草木染め
  昨年に続いて今年も、豊田市街地の守綱寺で、草木染めを楽しむ会が開かれました。主催はこちらのお寺の渡辺陽子さん。彼女が主宰する寺っこクラブの親子とその友達が集まりました。

   寺っこクラブは、毎月集まって、広い境内のヨモギを摘んで草団子を作ったり、冬は枯葉を集めてたき火をしたり、自然の中で子育てしたいお母さんと子供たちを中心にしたグループ。草木染めも、参加者が境内で採取した植物を使うことにしています。昨年は、クズの葉をみなさんに採取してもらって、緑葉染めをしました。 

   今年は、何本もある桜の木から、緑の葉を少しずつとって煮出しました。アルカリ水で煮出すと赤っぽい色になるはずですが、最初は、何も薬剤を入れずに煮出してみました。

   桜の葉だけでは、少ないかもしれないので、ヨモギとヒメジョオンも。こちらは黄色になります。

   まず、模様付け。そのあと水につけてから染液に。女の子たちは、むらがでないよう、熱心に
布を広げています。

   この日は、豊田市街地で午後には39度になるという予報が出ていました。でも、木陰の多い境内は、昼過ぎまではさほどの暑さを感じず、作業できました。

   お昼ご飯は、寺っこクラブ恒例のもちよりおかずで。おいしそうなのがいっぱい並びました。私が持参したのは、ひよこ豆と野菜の自家製豆乳マヨネーズ和え。私は手抜き料理でしたが、みなさんのは、手が込んでておいしかった。とくにおもしろかったのは、シソジュース作りで残った赤シソとしょうゆ漬けのシソの実の佃煮。捨てているものでできているとは思えない、おいしさでした。もちよりおかずは、皆さんの工夫がいろいろうかがえて、楽しい。

     さて、桜の緑葉は、この日のために半月ほどまえにためし染めしたとき、アルカリ水ではなくて普通の水でじゅうぶんいい色が出たので、今回はあえてアルカリ水にしないで煮だしたのですが、布になかなか色が染まり付きません。

    それで、別のバケツにちょっとだけ染液をとり、そこにソーダ灰を入れてアルカリ水を作り、染め液から出した布を入れてみました。最初は黄色でしたが、時間を経るにしたがって徐々に赤みを増し、きれいな桜色になり始めました。

    一日二日、時間をかければ色は出るとおもうのですが、短時間に出したい場合は、やはりアルカリ水にするしかなさそう。そこで、急きょ染液にソーダ灰を入れ、空気に触れさせて赤くなるのを待ちました。

    それでも、なかなか思うような色にはならなかったのですが、時間が経つにつれて、かなり美しいピンク色に変身。おもわず、歓声をあげたほどです。

     子供たちが捕まえたカミキリムシ。とてもおおきくて、びっくりしました。

     媒染をすませたあと、模様漬けした輪ゴムやひもををほどいて水洗い。

     完成です。ヨモギとヒメジョオンの黄色も、ヨモギの適期ではなかったせいか、色の出方が遅かったのですが、なんとか冴えた黄色になりました。

    桜の緑葉のピンクも、なかなかのもの。緑葉で染めるのは初めてなのですが、落ち葉で染めるより、色が桜の花に近い気がします。同じエコバッグでも、ものによって濃淡があるのは、タンパク剤で濃染処理したか、自宅で豆乳処理したかのちがいによります。

    豆乳処理したほうが薄いのですが、色はきれい。染液をご自宅にもって帰ったかたから、「一晩つけておいたら、より濃くて美しいピンクになった」と、写真付きで報告をいただきました。

    一時は、赤系の色にならず黄色か枯葉のような色になってしまい、どうなることかと心配しましたが、植物はちゃんと本来の性質を発揮してくれました。よかった!

    来年は、境内の中央にある、シイの巨木から葉で染められないかなとおもっています。草木の採取から始める草木染め、スリルがあって、楽しい!

    出張草木染めは、場所と水場があれば、コンロと大鍋を持ってまいります。ご興味のある方は、右ブックマークの問い合わせメールにて、お問い合わせください。
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今月のどんぐり工房草木染め講習会

2016-07-18 23:34:10 | 草木染め
   きょうは、定例のどんぐり工房草木染め講習会の日でした。

   参加したのは6人+小学生1人。染め材料は、インド藍とクズの葉です。

   インド藍は、あらかじめ藍の粉とソーダ灰、ハイドロサルファイトという還元剤で染め液を仕立てておきます。その液の中に布を入れると、緑色に。数分液の中でよく振り、外にとりだして外気を当てると、次第に鮮やかなブルーに変身します。写真は、変身途中のシャツ。青緑色です。

   液の中にまた投入し、数分後また外気に。この作業を三回繰り返したのが、このバッグ。もともと濃染処理がしてある布なので、濃い青になり、一見して本藍の染めのようです。

   こちらはかためのエコバッグ。100均だそうです。蛇腹に折って、ひもで括っただけですが、布がしっかりしているので、折り目が白く浮き出て、おもしろい模様になりました。

    茶色の麻の座布団カバーを藍の液に。オリーブ色になりました。思わぬ変化でした。

    手前の黄色のエコバッグは、クズの葉の銅媒染したもの。その次の次のエプロンは、カリヤスで黄色く染めたものを藍液に入れたらオリーブ色にかわったもの。

    そのほか、ポリエステル混紡の男性用の古いシャツ、色のつかえた帽子、ほどいた麻の蚊帳、捨てるつもりだった木綿のスカート、長じゅばんをほどいた端切れなどなど、今日は実にいろんな素材を藍液につけました。それぞれ違う色合いになり、おもしろかった! 勉強になりました。

    さて来月は、21日日曜日が定例の講習会です。今度は、ススキやヨモギなど、初秋の雑草で染めようと思います。おもうしこみは、どんぐり工房まで。おまちしています。
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岡崎の山里にある草木染めの工房にいってきました。

2016-07-09 18:30:46 | 草木染め
   先週の日曜日、岡崎市の山里・額田にある草木染めの工房「しかり」の個展&ワークショップにいってきました。

   こちらの工房主は、柴田玲甫さん。長年型染めとろうけつ染めをなさってきた方で、岡崎市の市街地にも工房がおありです。

    彼女の作品は、型紙をつくり、糊をおく、という昔ながらの方法と並行して、筆に蝋をつけて字を書く、という技法も駆使しておられます。周の時代の金文、甲骨文と草木染めの色がマッチして、独特の雰囲気を醸し出しています。染めの色は、なに色とも言い難い複雑な色合いになっています。ひとつの素材で染めたひと色ではなく、たいてい重ねて染めるそうで、いくつの素材をどのように重ねたか、いわれてはじめてわかる作品ばかりでした。あかねの色が主になっていると分かっても、それに何をかけたか、わかりません。でも、とても深い色になっています。

   サイザル麻を染めたバッグやうちわ、東南アジアの布や糸を染めた作品など、いろいろ展示即売されています。

    私が買ったうちわはこれ。

    本藍のかめもあって、布を染めるワークショップに参加。写真を撮り忘れましたが、カメがいくつも仕込んであって、ちょうどころ合いの甕を使わせてもらいました。北海道のすくもを取り寄せて、灰汁や日本酒、米ぬかで発酵させる本藍。いつかわたしも、本藍の甕を持ちたいという気持ちがむくむく。 

こちらが、当日私が染めた布です。斜めに屏風畳みにしてさらに折り返し、輪ゴムで結んだだけ。少し白い部分が多すぎるので、今度藍染めするときがあったら、さっと薄い水色に染めようと思います。

    藍染めのあと、無料でのポプリづくりも体験。ラベンダーやオレガノ、タイム、ローズマリー、丁子など好きな香りの素材をすり鉢ですり、草木染めした布の端切れで包んで出来上がり。簡単で、香りは抜群。さっそく車の中につるしました。

    工房周辺は、数軒の古民家と小川、それに田んぼや畑があるだけののどかな場所です。その一角で、紅花が栽培されています。

    このあたりは、江戸時代、商品作物として紅花が作られていたそうで、栽培に既婚は適しているようです。

    紅花畑の隣には、藍も育っています。

    お昼ご飯は、岡崎市街地にあるエブリーナ・マンマに。マクロビの日替わりランチをいただきました。薬草の味のするスープが変わっていて、おいしかった。

    柴田さんの展示会は、東公園内の本多忠次郎邸でも開催されていたので、そちらにも足を伸ばしました。昭和初期に建てられた立派な洋館の二階の和室3部屋に、彼女の作品は展示。こちらでも、型染めや文字をあしらった作品がほとんどでしたが、わたしは、文字や模様より、それぞれの色合いの複雑さに感嘆しきり。植物の色を重ねることで生まれる微妙な赤や灰色、緑色の美しさにおどろきました。

     本藍染めの着物も素晴らしかったけれど、帯の色が、どちらもすばらしかった。光のことを考えなあったので、写真に残せなくて残念です。    

     本多邸は、スパニッシュ風の建物だそうで、家具も建具も昔のものを丁寧に修理して展示しているのだそう。一番見たかったのは台所ですが、台所は修築せずに事務所になっていました。かわりに、昔のままのタイルの浴槽を。立派でした。
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今月の草木染め講習会

2016-06-28 23:07:18 | 草木染め
    一昨日は、どんぐり工房での定例草木染め講習会でした。

    今月染めたのは、ヒメジョオンとマルバアカソ。どちらも、嫌われ者の雑草です。

    茎の赤いマルバアカソ。このへんでは、どこでも群落が見つかります。この季節採取しやすい植物の中で、唯一赤系の色の出る草です。

    こちらはヒメジョオン。漢字で書くと姫女苑。今回初めて知りました。貧乏草、鉄道草ともいう、たぶん嫌われ者ナンバー1。前に一度染めたことがありますが、濃染処理が不足だったせいか、あまり濃い色が出ませんでした。今回は、豊田市街地のお寺の境内に咲き乱れていたのを、友人に頼んで大量に採取してきてもらいました。

    沸騰したら鍋から浮きあがるほどたくさん投入したおかげか、早々に黄色の染液ができました。なかなかいい。

    もう一種類、桐の葉も煮出してみました。ヒメジョオンの群落のあるお寺で、桐の大木も見つけたので、高枝伐りばさみで葉っぱをとってきてもらったのです。

    こちらは、はじめて。薄い黄色が生まれました。こころなしか、ヒメジョオンより、上品な黄色に見えます。

    この日は、何度も染めに訪れたことのある女性たち3人が、色のつかえたシャツやブラウス、派手すぎて着られなくなった服などを持って、参加。

    手前のえんじ色のチュニックは、赤がきつすぎて着られないからとお持ちになったもの。アカソの液につけたら、落ち着いたいい赤系の色に変身しました。一番右の黄色いブラウスは、元は白。フリーマーケットで300円で買ったものだそうです。 
 
     わたしも、いろいろ染め重ねをしました。40年前に買ったパーカーも再生に成功。もとは生なりでした。村が相当ありますが、これも、味としましょう。糸は、拳母城址公園そばの荒物屋・白藤商店で買ったタコ糸です。いつか織物を始めた時に、縦糸にしようとおもって手に入れたものです。

     さて、来月の草木染め講習会は、7月18日月曜日(祝日)です。夏なので、インド藍を使うつもりです。ほかに、クワかクズ、野茨など、黄色の出る染料も煮出します。青と重ねれば緑色が生まれます。講習会へのお申し込みは、どんぐり工房(電話0565833838)。なお、5人以上のグループでの講習会もお受けいたしますので、ご希望の場合は、アンティマキの問い合わせから、ご相談のメイルをください。
   
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5月の草木染め講習会

2016-05-23 00:49:49 | 草木染め
   一昨日に引き続き、昨日の日曜日も上天気。どんぐり工房の定例草木染め講習会でした。

   早朝、敷地内で採取したのは、ヨモギ。だいぶ背丈は高くなりましたが、まだ柔らかいので、緑葉染めに。

   ヨモギをたくさん採れなかったので、さつきに巻き付いているフジも採取しました。

    参加してくださったのは、岡崎と豊田市街地の方たち。

    緑葉染めのほか、たかきびも。今は、もらえるところがないので貴重な材料なのですが、きょうはほかの材料を準備できなかったこともあって、使うことにしました。

    ソーダ灰を入れて煮出した、ヨモギの一番液。まだ黄色です。

    二番液。写真では鮮明に出ていませんが、緑色っぽくなりました。

    フジは、葉の先がまだ柔らかかったので、緑葉染めができると思ってソーダ灰を入れて煮出したのですが、緑色にはならず。黄土色に近い黄色に。2番液はきれいな黄色になりました。もう若葉とは言えない状態になっていたようです。

    手前から3枚目の赤いストールは、染めている途中、空気に触れた部分がほかの箇所より赤くなり、どうしたものかと心配したのですが、水洗いしてほしたら、むらが消え、より鮮やかな赤に変わりました。「酸化」という反応が起きたのかどうか、わかりませんが、何かが起きたみたい。

     一緒に染めた、ナイロンかレーヨンのリボンも、染液につけているあいだは、一向に染まらず透明のままだったのに、洗って干した途端、ほんのりしたかわいいピンク色になりました。

     タカキビ染めは、これまで何度も行っているのに、こういうことは初めて。またまた新たな発見でした。

     草木染め講習会、来月は26日・日曜日の予定です。6月末の染め、そろそろミントや野ばら、マルバアカソが染めどきかとおもいます。どうぞ、楽しみにおいでください。
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