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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

6月のどんぐり工房での草木染め

2020-07-15 10:09:01 | 草木染め
   昨年11月以降、染め講習はおやすみ。いつもなら3月から再開するのですが、今年はcovid19感染拡大防止のため、どんぐり工房が休業となったため、講習会もお休みを延長。再開後初の講習会を6月の第4土曜に開きました。

   お越しくださった方たちは、全員初参加。市街地から来てくださいました。

   この日の染め材料は、桑とフジ、それに高キビの殻。桑とフジで緑葉染めにしたいと思ったのですが、新緑の季節は過ぎているため、期待していた黄緑色は生まれませんでした。

   オーガニックコットンのアームカバー。茶色っぽい色になりましたが、気に入ってもらえてよかった。

   これまで、大事にちびちび使っていた高キビの殻。お休み中、あちこちをかたづけたら、方々でいただいた高キビの殻が、意外にたくさん出てきたので、染め講習会でぜいたくに使うことにしました。やはり、何度見てもこの色には、感動します。

   参加者がお持ちになってた手袋。染めるおつもりはなかったのですが、染液がだいぶ残っていたので、急遽濃染処理剤にちょっとつけてから染液に投入。けっこうしっかり染まりつきました。100均の手袋だそうですが、ほかにない手袋に変身しました。

   どんぐり工房の染め講習会、7月は25日土曜日、8月は22日土曜日、9月は22日火曜日(休日)に開きます。8月は、夏になるとまといたくなる青を、インド藍の染料で染めます。真央、今年から講習料が消費税込みの値段に変わりました。あしからずご了承ください。
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どんぐり工房きさくに草木染めの会、8月の会が終わりました。

2019-08-11 15:16:54 | 草木染め
    昨日8月10日、どんぐり工房の定例の染め講習会が開かれました。

    7月と8月は、ほぼ毎年インド藍の染めの会を実施。でも、今年の7月は台風接近のため、中止となり、8月だけの会となりました。

    本藍とちがって、マメ科の植物から採るインド藍から生まれる色は、ブルー。夏の空のようなきれいな青です。

     液に入れる時間や順番を意識して染めかえた麻糸いろいろ。

     普段の草木染めより何倍も濃淡が明瞭に出るので、模様をつける甲斐があります。

      簡単そうに見えて実は難しいまだら染め。今回はうまく行きました。     

      こちらはのれん。グラデーションの効いた涼し気なものができました。右の内側に小さな蛍のような水玉がポイントです。

     インド藍の染め液の他に、常連の参加者が持ってきてくださったキハダの皮も煮だして液を作りました。その黄色い液につけた布や糸を藍に入れると緑色に。写真中央の右側二つのエコバッグはキハダ染め+インド藍。

      こちらは、今回が四回目の参加となる手芸好きの女性が、ご自身で染めたり、こちらで染めたりした糸で編んだモチーフと、折ったスカーフ。いずれもすべてリネンやラミー。色合いが優しくて、うっとりします。

      さて、アンティマキのインド藍染めの会は、来来週火曜日20日にも開きます。場所はヘルシーメイト岡崎店のキッチン内で。まだ空席がありますので、今年最後の藍染めを楽しみに、ぜひいらしてください。お手持ちのブラウスやTシャツの持ち込みもどうぞ。

      どんぐり工房の草木染め、秋は下記の通り少し変則的な日程となります。
       9月29日(日曜日)・・ノウゼンカズラまたは葛・たかきび
       10月19日(土曜日)・・秋のヨモギとなにか
       11月23日(土曜日・祝日)・・アベマキのカクトでウール染め

     染め材料は変更の可能性もあります。くわしくは、アンティマキまたはどんぐり工房にお問い合わせください。
   
    
     
    


    

     
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5月のどんぐり工房の草木染め

2019-05-26 09:37:59 | 草木染め
    5月の、どんぐり工房での草木染講習会は、昨日25日に実施。使った染め草は、オオキンケイギクと枇杷の葉の2種類です。

    オオキンケイギクは、絶滅させるべき種の、たぶん第一位にあげられる嫌われ者の花。20年か30年ほど前にあちこちで見かけるようになりました。当時は、きれいだというので、新聞にも載っていたくらい喜ばれていたのに、あっという間に広がり、在来種を駆逐。いまは、見かけたら根こそぎ抜いて焼き捨てるようにと回覧板が回るほど、まるで麻薬の材料になるケシや大麻のような扱いを受けている植物です。

     いまほど嫌われていなかった頃、花だけを摘んで染めたことがあるのですが、とてもきれいな黄色が出た記憶があり、どこかで大量に採れたらまた染めたいと思っていました。でも、道端のあちこちでみかけはしても、ちょうどいい場所で出くわすとは限らず、しばらく機会のないままでした。

     それがつい先日、みよしの友人宅の隣の空き地に、このオオキンケイギクの大群落があるのを発見。それで、染めの前日みよしまででかけ、たくさんもらってきました。

今回は、花だけでなく全草を使いました。染め液に入れた途端、鮮やかな黄色に。そののちアルミ溶液で媒染したとたん、オレンジ色になりました。マリーゴールドをチタンの溶液で媒染した時の色と同じ色です。といっても、オレンジ色になったのは、木綿や麻などの植物素材だけ。絹は黄色のままでした。

    鉄媒染すると、絹は草色に、木綿や麻はオレンジ系の茶色に。

    絹の指なしのソックス。写真では色が薄いのですが、ほんとはもっと美しい色になりました。

    手前の木綿のワンピースが、オオキンケイギクの鉄媒染です。

    枇杷の葉は、普通冬の固い葉を使うのですが、昨年夏に常連の友人が持ってきてくれた葉で染めたら、思わぬきれいな色になったので、今年も試みてみました。

    麻と綿の混紡のスカーフ。色が薄めに写っていますが、地味な赤紫系の色になりました。でも、インド綿のシャツは、はっきりした紫色に。下の写真の真ん中あたりにあるシャツです。枇杷の葉で、こんな色になったのは初めて。

    今回も、思いがけない色がたくさん生まれました。

    こちらは、ヘルシーメイト岡崎店ではじめて開いた講習会で染めた絹手袋。最初はカリヤスだけで染液を作ったのですが、色が薄かったのでタマネギの皮を入れ、さらにそのあと見つけたオオキンケイギクを投入。三つの植物が合体したら、こんな色になりました。

     上はアルミ媒染、下は鉄媒染です。

     次回のどんぐり工房の講習会は、6月22日土曜日です。松平のうさぎ菜園でもらった無農薬栽培のタマネギの皮のほか、なにか違う色の出る植物で染めます。ぜひご一緒に自然の色を楽しみましょう。お申し込みは、どんぐり工房のHPからどうぞ。
         

   
  

   



     
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4月のどんぐり工房草木染め講習会

2019-04-29 22:47:04 | 草木染め
   先週末土曜日は、4か月ぶりの、どんぐり工房での草木染講習会でした。

   風がきわめてつよく、しかも冷たくて、冬が戻ったようなお天気でしたが、日差しは明るくて、久々の草木染めを満喫できました。

   染めた草は、萌え出たばかりのヨモギとカラスノエンドウ、それにスギナをちょっと。ソーダ灰を加えての緑葉染め。春しか出ない色を楽しみました。

   ヨモギとカラスノエンドウの、1番液どうし、2番液どうし、3番液どうしをそれぞれあわせて染め液に。カラスノエンドウを煮だしたほうのコンロは、強風のためガスの火が踊り、煮え方が遅くなりました。そのためカラスノエンドウからはなかなか緑の色の成分が出てこず、黄色の色が強い染液になりました。

   媒染は、アルミと銅の2種類。いつもの草木染めに比べて媒染による違いはさほど大きくないのですが、それでも、色は微妙に変わりました。

   オーガニックコットンの同じ素材のTシャツを数枚持って来られた方の作品。ちょっとずつ色が違って、きれい。

   こちらは私が染めた絹手袋。ソーダ灰と絹の相性はあまり良くないのですが、いちおう染まりました。薄いところが春らしい。

    左側のスカーフは、常連の友人が染め重ねたもの。重ねると、色はより深くなり、濃くなります。

    左上の布はベージュのエプロン。草色になりましたが、バケツに突っ込んだままにしてしまったので、むらだらけに。今度何か濃い色を重ねて、めだたないようにします。

    色とりどりのシュシュは、参加者のお一人が台所で糸を染め、編んだもの。高キビ、黒豆、黒米、桜の樹皮の色。美しい。

    冬じゅう、全く染めの仕事をせずにいたので、久々の講習会は新鮮。何度やっても、染め液に布を入れる瞬間はどきどきします。草色や薄い黄色、黄緑色、どれもいい色になりました。

    来月は5月25日土曜日開催。木から採取した古い枇杷の葉か昨冬剪定した枯れた枇杷の葉、それにカリヤスを使う予定です。お申し込み、お問い合わせはどんぐり工房までどうぞ。なお、5月15日には、ヘルシーメイト岡崎店で、絹手袋をカリヤスで染める会を催します。詳しくは、こちらをごらんください。  

    
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10月のどんぐり工房草木染め

2018-10-16 15:04:32 | 草木染め
   一昨日日曜日は、今月のどんぐり工房草木染め講習会の日でした。


   今回は、収穫が終わったトマトの茎葉。

   それと、東栄町のキンカンの茎葉。

   こちらと比べたらかなり標高の低くて暖かそうな東栄町ですが、柚子やシークワーサーはできても、キンカンはできないのだとか。理由はキンカンは冬を越してから色づくものだから、その冬を越せないキンカンは実はできても黄色にならずに腐るか落ちるかするみたいです。どうせ実はできないからと、常連の参加者のお一人がもってきてくれました。

    そしてこちらは杉の皮。先月、とよた森林学校の「森と人の文化史」に参加した折に、伝統工法のできる大工さんがヨキやオノで削ったものをいただいたので、それをつかいました。ソーダ灰を入れて、アルカリ水にして煮出しました。

    できあがりはこちら。赤っぽいのが杉皮です。

    黄色系はトマトとキンカン。ほとんど変わりはないのですが、どちらかというとトマトのほうが緑がかっていると言えなくもありません。

    きっとポリエステルに違いないけれど(ポリエステルとアクリルは染まりません)、ダメもとでやってみようとおっしゃった方のセーター、ムラサキ系のとてもいい色になりました。

    毎回、染め替えできそうなものを押し入れやタンスの中から探してもってきている、という常連の参加者さんたち。素材が書いてないものもあり、染めてみるまではわかりません。そめてはじめて、何となく素材が特定できるのも、たのしい。

    来月は、通常に戻り、第四週の11月25日日曜日です。くわしくは、どんぐり工房HPをごらんください。
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9月のどんぐり工房草木染め講習会

2018-09-24 14:23:19 | 草木染め
   9月の染め講習は、秋の色の代表・茶色を出したくて、アベマキを使いました。

   色が出るのは主にカクト。でもどんぐりそのものからも色は出るので、いっしょに。

   左は、絹の指なしソックスをアルミ媒染したもの、右は綿ソックスを鉄媒染したものです。

   もう1種類は枇杷の葉。この時期に染めるのは初めてですが、なかなか美しい色が出ました。

   ピンクに近い赤。枇杷の生葉は冬に染めることが多いのですが、その時はもう少しだいだい色が強いような気がします。今回の色は乾燥した葉で染めたときの色に近いように思います。

   いつものことですが、同じ綿でも、織り方や厚みによって出る色が違います。

   アベマキのアルミ媒染なのですが、不思議なことに、このワンピース、縫い目も織りの違いもないのに、曲線の模様のところで色が染め分けられました。なぜなのだろう。

   どんぐりの里から毎年頼まれている草木染セットに入れるために染めたエコバッグ。どんぐりの里だから、どんぐり染め。セットの中の一つにかならずどんぐりで染めたものを入れるのはいいアイデアだな、と今書きながら思いました。これまで思いつかなかったけれど、今回からそうしよう。

   こちらは参加者のお一人が、夏のバーゲンで何枚も購入した男物のTシャツ。左下はアベマキの鉄媒染、隣は枇杷の鉄媒染、上の右はアベマキのアルミ媒染、左は枇杷の鉄媒染。

   今月もいい染めができました。10月は、14日日曜日に開催します。今度は、常連の参加者のお一人が、ご自分の畑のトマトの茎葉を持ってきてくださいます。トマト染めははじめて。たのしみです。お申し込みは、どんぐり工房まで。 
   
   




  
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8月のどんぐり工房草木染め講習会おわりました。

2018-08-27 19:42:52 | 草木染め
  きのうは夏休み最後の日曜日。暑さがぶり返したような上天気の一日でしたが、時折吹く風は秋らしいさわやかさでした。大きなオニヤンマ(だとおもいます)が工房の中に飛んできてびっくり。あんな大きなトンボ、たぶん始めてみたと思います。

   さて、今月の染めはインド藍。藍の粉を湯で溶いておき、ソーダ灰のはいった水に入れます。それから還元剤のハイドロサルファイトを少しずつ投入。液の中が緑色っぽくなったら準備完了です。

季節がいいと、表面にキラキラができるのが早い気がします。

   白いTシャツを着てこられた参加者。藍の液が飛んでしみができました。そういうことなら、とその辺にあった木切れをスタンプ代わりにして模様付け。なかなかかわいいシャツが即席で出来上がりました。

   初めのころ液に入れた布ほど紺色に近い色に。いつもの草木染め同様、布の素材や織り方によっても、色合いが異なってきます。

   常連の参加者が持ってきてくださったキハダ。はいで間がないものだそうです。チップではなくて、こんな立派な状態の皮は初めてみました。名前の通り、「黄肌」です。

   黄緑色になったのは、キハダと藍をかけた布。キハダだけでかなりはっきりした黄色になったので、藍を入れたらあざやかな青緑か緑になるだろうと思ったら、さほどではありませでした。ちょっとがっかり。

   水玉の模様は洗濯ばさみで作ったもの。美しいスカーフが仕上がりました。

   さて、どんぐり工房の染め講習会、来月は17日(月曜日・祝日)、10月は14日(日曜日)、11月は25日(日曜日)に開きます。しばらく変則的な開催となりますが、秋の染めを楽しみにぜひ、お越しください。お問い合わせ、お申し込みはどんぐり工房のHPをごらんください。
   
 
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7月のどんぐり工房草木染講習会

2018-07-15 09:12:01 | 草木染め
   昨日は、稲武どんぐり工房での定例草木染講習会でした。

   材料は、まず常連の参加者の方が持ってきてくださったノウゼンカヅラの葉。

   工房では今花盛りです。

   ノウゼンカヅラの葉からは、黄色が出ます。昨年も彼女が持参した同じ植物を煮出しました。なかなかいい黄色が出たと記憶しているのですが、今年はかなりに出しても、濃い色が出ません。それで、2番液を煮出す折に、玉ねぎの皮を少しだけ加えました。加えた途端、色が濃くなり、茶色みを帯びた黄色に変化。

   アルミ媒染で、こんな美しい黄色になりました。

   右は絹100%、左は綿と麻とレーヨンの混紡です。同じように染めたのに、こんなに色が違います。

   もう一つの染め材料は、マルバアカソ。染めを始めたころから毎年使っている材料なのですが、採取した時期や場所、天候によって毎年色が少しずつ異なります。

   こちらは、ソーダ灰を入れてアルカリ抽出。それで赤が引き出されるのですが、今回は、1番液を煮出したとき、いつもよりだいぶ早く草が柔らかくなってびっくり。雨が続いていたせいで、植物の中の水分がものすごく多かったのかも、と参加者の一人が指摘。そうかもしれません。

   煮出した液も、最初は雑味があってあまり赤みが出ないのはいつも通りなのですが、3番液すら赤みが少ない。こういうことはめったにありません。それでもつけおきしているあいだに、いつものアカソの色に少し近づきました。

   今回も、古いTシャツやご夫君のカッター、かわいすぎて着る気のしなかったエプロン、リサイクルショップで何百円かで買ったリ年のブラウスなどなどが生き返りました。 

   さて、来月は8月26日日曜日に開催します。夏休み最後の日曜日の染めは、インド藍。ほかにキハダなど、黄色を染め出す素材を用意し、藍+キハダなどで生まれる緑色も楽しんでいただこうと思います。お申し込みは、どんぐり工房までどうぞ。
    


   
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6月のどんぐり工房の草木染め

2018-07-05 13:36:40 | 草木染め
   先月末に開いた、どんぐり工房の定例草木染講習会。6月は桑の葉とマリーゴールドの花を使いました。

    桑の葉は、とても薬効のある植物。ポリフェノールはブルーベリーより多いと知り、最近になって、お茶にしたりマフィンに入れたりするようになりました。染め材料としても、なかなかすぐれもので、葉がまだあまり固くなっていない今の時期なら、緑葉染めで美しい黄緑色が生まれます。

    マリーゴールドは、常連の参加者に頼んでご自宅の花壇で咲いた花を摘んで、冷凍しておいてもらったものを使いました。

    シミが出たり、派手すぎたりする古いブラウスやTシャツは、マリーゴールドで染めてから、鉄媒染に。「鉄媒染は七難隠す」が、わたしの決まり文句。この日も、「また着られる!」「生き返った」と喜ばれました。

      茶色系は、前回キハダで染めたものを今回桑の葉の液につけて生まれた色。緑色を引き出すために入れたソーダ灰による化学反応だと思います。

   前回同様参加者が少なったので、お持ちいただいた布をすべて染めてもらうことができました。いつも思いますが、この景色、きれい!

   さて、今月は諸事情から、染め講習は14日の土曜日におこないます。お申し込みは、どんぐり工房まで。



    

    
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5月のどんぐり工房の草木染め

2018-06-03 13:12:54 | 草木染め
   先週の土曜日、今年初めての、どんぐり工房での草木染め講習をおこないました。

   常連の友人が持ってきてくれた染め材料は、キハダ。東栄町在住の彼女は、近隣の家の庭先に捨ててあった木の皮を見て、もしかしたらキハダではなかろうかと思って尋ねたところ、まさにその木そのものと聞き、もらいうけてきたものです。

    薬草として古くから使われてきたこのキハダは、防虫効果があるので、古文書や大事な陶器を包むのにもつかわれてきました。でも私ははじめての染め。あせやすいとは聞いていましたが、一度は染めてみたかった材料です。

    煮出すとじきに真っ黄色に。色の出方が早い。

    ところが、布を投入しておどろいたことに、濃染処理した布はなかなか染まらず、無濃染の布はきれいに黄色に染まったのです! 友人が家で染めたときも同じだったそうで、これにはびっくり。上の写真の右は無濃染、左は濃染済みのハンカチです。

     濃染した布でも、絹の靴下は鮮やかな黄色に。濃染剤はたんぱく剤だと聞いていましたが、たんぱくの塊のはずの絹は染まって、処理済みの木綿は染まらないとは、どういうことかわかりません。たんぱく質の成分が違うのかしら。

      もう一種類は、昨年冬に剪定した枇杷の葉。アルカリ水にして煮出すと、こんなあざやかなワイン色になりました。

      この日の成果はこのとおり。参加者の方々が持ってきた布やシャツも、いい色に染まりました。ただし、アルカリ水で煮出した染めの場合は、空気に触れたところがシミになって残ることがあり、それがちょっと残念。何度も経験していながら、注意することを忘れてしまいました。再来月はたぶんマルバアカソ染め。同じくアルカリ水で煮出します。同じ失敗のないよう、気をつけます。
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