福岡のベトナム料理店「ngon ngon(おいしい)」ブログ

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小さなベトナム料理店物語「待望の料理長候補現る!」

2019-10-24 13:37:15 | ngon ngon~小さなベトナム料理店物語~
更新が久しぶりになってしまい申し訳あらません。「小さなベトナム料理店物語」はもう少し続きます。
皆さんどうぞお付き合いくださいね。

前回ひとりでの調理はしんどいということを書きました。
ある日のこと、日本人男性から「スタッフ募集していますか?」と問い合わせあり、早速面接すると、東京の複数のエスニック料理店でのキッチン勤務経験ありました。
しかも炒めものまで一通り経験あるとのこと。
地元が長崎で、しかも結婚したばかりにつき、東京よりもなるべく近い福岡へ移住してきたそうです。
長崎にはエスニック料理店が少ないので、福岡の店舗で経験積み、ゆくゆくは地元で開業したい、みたいなことも言っていました。

これは期待大!と即採用し、来てもらうことにしました。
東京の、しかも忙しいお店出身なだけにその働きぶりには感心させられることばかりです。
仕込みの方法もなるべく彼のやり方に合わせて、ゆくゆくは彼に店舗の管理も任せてられるよう、かれが気持ちよく働ける環境にしよう、と考えました。

彼に伝えていたことは私が不在時でもお店が運営できるように、ということとベトナム料理にとらわれない新メニューの開発でした。

お客さまとの会話も無難にこなし、ホールとしての仕事もすぐに覚えてくれたので、あとはレジ作業くらいかな、と思ったのですが、レジ作業はなかなか覚えてくれません、というか覚えるつもりがなさそうでした。
それからお店の閉店作業も自分には関係ない、といった様子。

二つ目の要望の新メニュー開発についても一品おつまみメニューを教えてくれたくらいで、あとは「(メニュー開発費のような)お金がかかりますよ」と言って作ってくれません。

給料は東京の水準に比べると低かったですが、これまで雇ってきたベトナム人コックよりも2割ほど高い給料にしていて彼のキャリアをそれなりに反映させたつもりでした。ランチタイム仕込みからランチタイム営業があり、それから2時間ほどの休憩を挟み夜11時過ぎまでの仕事は割に合わない、と思われたのかもしれません。

元々地元でお店をやりたい、と言っていたはずなのに、「独立(開業)は考えてないっすねー」と言うので、次第に彼がngon ngonで何をやりたいのかわからなくなりました。
そうして彼の将来についての話をしなくなり、彼もお店がどうなろうと構わない、という態度を取るようになり、2017年の年末に彼から辞めたい、ということを伝えてきました。
理由は「環境を変えたい」とこれまたよくわからない理由でした。
私の方ももっと日頃からコミュニケーションを取っていれば良かった、と悔やみ、その夜は一睡もできませんでした。

そうして約2ヶ月後、辞めていきました。
私としてもベトナムへ行くのだったら旅行費用負担してもよい、とかしっかり有給も取らせてあげたつもりでしたが、彼には響がなかったようです。
備品の無駄遣い、扱いが雑、食材を豪快に使うとか細かな点は気になりましたが、効率よく仕事をするという点ではいろいろとこちらも参考になりました。

またまた私一人キッチンへ逆戻りとなりました(^_^;)

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