福岡のベトナム料理店「ngon ngon(おいしい)」ブログ

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小さなベトナム料理店物語「イベント出店について」

2019-09-17 16:53:30 | ngon ngon~小さなベトナム料理店物語~
ngon ngonをやっている時はイベントにもいくつか出店させていただきました。
最も思い出深いイベントは2013年に九州国立博物館で開催された「大ベトナム展」でした。
2011年末に営業を再開してからイベントに参加する余裕がありませんでしたが、2012年末に主催の西日本新聞社さんからお誘いいただき、準備を進めてきました。

このイベントはベトナムと日本の国交40周年を記念して開催されるもので、ベトナムから美術品、遺跡の一部、伝統舞踊の披露とともに建物内の物販コーナーでベトナムの食材、雑貨の店舗、それから建物外では飲食コーナーを任せていただきました。
期間は飲食コーナーがGW期間中の10日間、物販の方は3ヶ月間ずっとでした。
物販の方は売れるとはわかっていましたが、ベトナムから大量に雑貨を仕入れたので、お店の運転資金がピンチになりかなり焦りました。

販売コーナーは委託販売だったので、スタッフを雇う必要がありませんでしたが、飲食コーナーの方はスタッフを雇わないと営業できません。
ベトナム人留学生を4人、あとは常連のお客さまに声がけをして5人の計9人にお願いしました。

飲食コーナーで販売したのは鶏肉のフォーと煮豚と高菜の甘辛炒めご飯の2種類。
フォーは乾麺はすぐに茹で上がるよう、水に浸けてふやかしておきました。
スープは70リットルくらい入る寸胴鍋に鶏ガラを炊いての現地調理。
スタッフを6人くらいおいて流れ作業にて提供することにしました。
販売初日はどうにかオープンの時間までに準備を間に合わせて販売スタート。

飲食コーナーにはngon ngonを含めて4店舗が出店していましたが、フォーを出しているのはngon ngonだけ。やはりベトナム料理の中でもわかりやすいフォーにお客さんが集中し、次から次へと注文が入ります。
スープは常に炊き続けていたので、何とかなりそうですが、注文のペースが早すぎてフォーの乾麺が十分にふやかすことができず、お客さんをかなりお待たせして、すごい行列ができていました。

この時初めて行列の恐ろしさを体験しました。
人はお腹が空いている時に待たされると普段に比べて短気になるのか、「どれだけ待たせるんだよ!」とか「早くしろよ!」とか苛立つお客さんから怒鳴られましたが、ここはグッとガマン!と「すみません!」と返すのが精一杯でした。

初日はボロボロに終わり、スタッフのみんなも疲れていたので、これではいかん、と問題となっていた麺がふやけていない点は博物館横のレストランから特大寸胴を借りてきてそこに麺を大量にふやかしておくことでかなり改善されました。
実はこちらの料理長の方とはイベント期間中なねそのレストランにて提供するメニューのアドバイスをしていたことで親しくなっていたので、備品をお借りすることができました。

翌日からスムーズに提供できるようになったので、そこからは毎日すごいペースで販売が可能となりました。
その数1日400杯!
この期間中だけで、1ヶ月の売り上げを越えることができ、イベントへの出店は大成功に終わりました。

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