福岡のベトナム料理店「ngon ngon(おいしい)」ブログ

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小さなベトナム料理店物語「救世主現わる!」

2019-09-15 07:24:12 | ngon ngon~小さなベトナム料理店物語~
2012年8月末、とうとう私一人だけになってしまいました。
さあ、明日からどうやって営業しようか、と考えているとお店にベトナム暮らしを始める前からの友人、なほみちゃんがたまたまお客さんとして来店しました。
「いやー俺明日から一人で営業やらないかん…」と話すと、「私手伝おうか?」と言うので、じゃあ、とお願いすることになりました。

なほみちゃんは私と同じ年で、私がベトナム暮らしを始める前ですのでもう20年以上のお付き合いになる友人で、ニュージーランドや、中国など、海外暮らしの経験も豊富な方です。
彼女は当時ニュージーランドから帰って来たばかりで、日本で新しい仕事を探しているところでした。
時間はあったようなので、すぐに来てもらうことにしましたが、働いてもらうと飲食業は初めて、そしてニュージーランド暮らしが長かった(かどうかはわかりませんが…)ので仕事のペースが遅い。
料理を運ぶテーブルを間違えたり最初は大変でした。
私も他に頼る人がいない状況ならもう少し優しく接すればいいものを、厳しく当たっていました。

しかし、彼女のすごいところは全くこたえてないところです。
いくら厳しく言われてもケロッと全く気にしていません。
のちに本人に聞くと「私だって辛かったのよ」と言ってましたが、全然こたえてる様子ありませんでした。

彼女と仕事をしていた日、最後のお客さまが帰り、二人で片付けの作業をしていると、普通の人なら作業をしながら話しますが、彼女の場合話をする時完全に手が止まります。
夜10時くらいから片付けを始めてから、終わったのが夜中12時半過ぎ、ということもありました。
普通の人なら11時半には終わるくらいの作業量です。

まあでもそんな彼女は性格が抜群に良く、メンタルも強い人でしたので、本当に私の心も救われました。

今では航空会社職員としてバリバリ活躍されているそうです。

彼女に加えて、お昼のスタッフとして、以前ngon ngonの料理教室に参加してくれたお客さまが、昼のスタッフとしてお手伝いに来てくれることになりましたが、これも私が一人になってすぐのこと。
他にも某有名コーヒーショップで働いていた人が「お店の張り紙を見ました」とngon ngonで働いてくれたり、つくづく何かに見守られていたのかもしれません。

お店の営業をやっていて、この時期が一番苦しい時期ではありましたが、こうして救世主が何人も現われた不思議な時期でした。





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