骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

桜神宮を骨で聴く

2016-02-04 10:49:51 | 骨で聴く巡礼旅
神社本庁に属していない神社で、参拝方法も二拝四拍手二拝になっている桜神宮は、大山街道沿いに鎮座しています。
世田谷区で田園都市線の桜新町駅からほど近い位置です。

古式神道を受け継ぐ大神の宮として誕生した桜神宮は、明治初期の神官教導職分離の時期に組織した神道教派で教派神道十三派の一つである神習教になります。
美作国(現在の岡山県真庭郡)出身の神道家・芳村正秉が神社や神道のあり方に対して問題意識を持ち、本来の神道の姿に復することを目的として形成されたものです。
そのため、伝統的な神道的価値観を教義の柱とし、天照大御神をはじめとして神道古典にある天津神、国津神を祀っています。




社殿は明治16年に神田に創建されました。
「病気治し」や「火伏せ」の神徳があるといわれ、多数の人が参詣したという記録があります。
外務省の紹介やパーシヴァル・ローウェルの著書の影響で、多くの外国人も参詣に訪れたようです。

現在地への移転は大正8年で、「西の方角へ直ちに移転せよ」との神託によるものだそうです。
関東大震災がその後に発生し、元の場所である神田界隈のは相当な被害を受けましたが、桜神宮は移転後だったため、災害から免れることができました。 第二次大戦時も戦災から免れることができたことで、「災難よけ」でも崇敬を受けるようになりました。




祭神の数が多いのも桜神宮の特徴といえるでしょう。
何とその数19柱です。
古事記開巻第1の神である天御中主神から始まり、天照大神、大国主神、稲荷大神、天神等々のいわば「人気の神様」というか、馴染のある神が並んでいます。

商店街の並びにある神社ですが、古式神道の静謐な感じが伝わる境内で、地元の人たちからも崇敬されているのがよくわかります。
そんな桜神宮を骨で聴きます。
耳だけでなく、骨から伝わる音声を脳でキャッチし、この独特の聖域を堪能するもの悪くありません。
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