骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

稲荷鬼王神社を骨で聴く

2016-02-17 11:29:22 | 骨で聴く巡礼旅
全国で唯一の鬼の福授けの社。
それが稲荷鬼王神社です。

鎮座するのは日本で一番の繁華街ともいうべき新宿の歌舞伎町です。

鬼の神社らしく、節分では「福は内、鬼は内」となり、鬼を春の神とみなしています。
しかし、誤解されやすいが、この神社の祭神が「鬼」というわけではありません。



一説には、平将門の幼名を「外都鬼王」「鬼王丸」といったことから、その名をとったともいわれます。
また、神と鬼との関係は、一般にイメージされるような善悪の象徴というものでもなく、これは教科書で教えない日本の歴史に関係するものです。ただこれを語ると、ものすごく長くなるので、ここでは割愛するのが良いでしょう。

天保2年(1831年)、稲荷神と、熊野から勧請されていた鬼王権現を合祀し、稲荷鬼王神社となったというのが由来ですが、実は熊野の鬼王権現は現存していません。
そのため「鬼王」の名を持つ神社としては日本唯一となったのです。

従って祭神は、稲荷神の宇迦之御魂神、鬼王権現の月夜見命・大物主命・天手力男命で、かつての大久保村が祀っていた神々(火産霊神など)も明治時代に合祀されるようになりました。



境内社「三島神社」も注目ポイントです。
新宿山ノ手七福神の一つである恵比寿神で、開運・恵比寿神社とも呼ばれているそうです。



三島神社の参道わきには、「水琴窟」があります。
手水鉢の水を柄杓ですくい、左下方の紐で巻かれた苔の生えた飛び石を目印に少しずつかけると、地中から弦を弾くような微かな響きが聞こえてくるというものです。





もう一つ、境内の奥にある「富士塚」はにも注目です。
西大久保富士という富士塚で、実はこれも珍しく、多分全国で唯一の、真っ二つに割れた富士塚かもしれません。



新宿の歌舞伎町というものの、最寄り駅は地下鉄の東新宿駅です。
それでも不夜城の一角であるのは間違いなく、周囲は喧噪の街です。このアンバランスさもこの神社の魅力かもしれません。



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