いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

これ以外の人から。 from persons without this members

2023-04-18 20:26:53 | 日記
 (1)恒例の「首相になってほしい人」世論調査はますます人材不足が顕著なのか、まったく国民の興味、関心がないのか、これまで名前のあがった常連の小粒なものだった。1位は河野デジタル相(66人支持)、2位に現職岸田首相(47人)、3位が高市経済安保相(46人)となり菅前首相、石破元幹事長と続き山本れいわ代表、小泉元環境相、橋下元大阪市長、吉村大阪府知事の名前があがった。

 (2)どれもこれもがスネに傷持つ政治手法、力量に難点、問題があり、少なくともパラドックス(paradox)として「これ以外の人から」(from persons without this members)日本の政治を担う首相候補が出てこないと、世界政治混迷で方向性を見いだせないカオス(chaos)の中で日本のカジを取るのはむずかしいといえる。

 (3)岸田首相が選挙応援演説直前に聴衆の中から鉄パイプ爆発物を投げつけられて爆発した事件を受けて、その後の遊説を予定どおり続けたことが世論調査後のことであり今後国民にどう評価、影響を与えるのかはわからないが、岸田首相は日韓首脳会談実現、ウクライナ電撃訪問の外交成果で内閣支持率の回復もみられて、今回の事件対応が追い風になることも考えられる。

 (4)党内最大派閥の安倍派が後継会長を決めれずに有力候補者がいないことも岸田首相には好都合だ。首相になってほしい人が「これ以外の人から」と書いたが、ビートルズ、チューリップの大ファンという関係からでもないが林芳正外相も首相候補として参院から衆院に転向して期待されている。

 (5)中国からの印象も悪くなく(国内的にはそれが中国から利用される問題でもあるが)、G7国外相との関係もまずは良好で無難なところだが、話題がG7外相会合のリバプール会場のビートルズ記念館でのJ.レノンの「イマジン」をピアノで弾いたり、今軽井沢で開催中のG7外相会合では米ブリンケン国務長官の誕生日に合わせてJ.レノンが長期滞在した万平ホテルの好物だったアップルパイを贈り祝ったことばかりが報道され、注目されるようでは心もとない。

 (6)経済、財政問題での政治家としての政策、理念、方針もまだ伝わってこずに未知数な部分も多く、安倍元首相同様に政治家一家の温室育ちもみられて、参院から衆院くら替え、少数岸田派所属ということもあり党内基盤を固める派閥力学をどう使いこなすのかも未知数のままだ。

 (7)むしろ国内よりも異色話題の外相として国外政治的に知名度の高い政治家像ともいえる。こういう政治環境の政治家林芳正外相がこれからの日本の政治指導者として期待値が高い、世界政治の中の日本のむずかしい立ち位置、役割ともいえる。まずはその期待を込めて経済、財政運営の基本理念、方針がどこにあるのかだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする