いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

6月が好きな岸田首相。 premier kishida likes June

2023-04-15 20:26:56 | 日記
 (1)岸田首相はとにかく6月が好きだ。異次元という少子化対策の骨子を財源も含めて6月の政府の経済財政運営の基本方針の「骨太の方針」までにまとめる。さらに今猛威をふるう花粉症対策のために関係閣僚会議を設立してまで6月までに対策の全体像をまとめるという。

 (2)花粉を出さない改良杉に植え替える山林計画はこれまで聞いたことはあるが、植え替わるまでには何十年、何百年はかかる事業、話なだけに花粉対策も一朝一夕というわけにはいかない。閣僚会議まで設置して取り組むことか、専門家会議でいいとも思うが、報道では岸田首相がこれまでの事務レベル会議を閣僚会議と勘違いして国会答弁で「言い間違えた」(首相周辺)のが発端で、委員会で表明して今さら首相答弁が言い間違いでは示しがつかないので花粉症対策の関係閣僚会議設立になったようだ。

 (3)杉の伐採加速化計画、根本治療の普及を柱の全体像といわれているが、山林伐採は水害国日本の被害をも加速させるもので植え替えにも年数がかかり、伐採林の活用、利用も考えなければならずに簡単ではない。
 どうやら自民党議員から国会委員会質問で「(花粉症を撲滅できれば)名前を歴史に残せる」と言われ、岸田首相が「ぜひ結果を出したい」と応じたものだ。

 (4)黄砂問題も深刻だ。こちらの方は中国砂漠地帯からの飛来なので、中国国内もさらに深刻な黄砂汚染現状をみれば日中両国の共同事業として対策に乗り出したいところだ。
 岸田首相は6月の政府の骨太の方針決定に合わせての国の基本政策の策定方針を示しているが、防衛費増額、少子化対策の財源、中身などは23年度予算案計上までに全体像を示す必要のある重要問題で、4月の統一地方選を控えて影響を考えて先延ばししたとも考えられる。

 (5)岸田首相は5月下旬のG7広島サミット後の成果を受けて6月に骨太の方針を決めて、ひょっとしたら解散総選挙に踏み切るタイミングを狙っている、はかっている政治日程のようにもにみえる6月だ。
 しかし全国的な統一地方選実施で広範な選挙体制にあり続いて解散総選挙となれば自治体への負担も大きく、大変だ。

 (6)旧統一教会への質問権行使による解散請求問題は文科省の再質問くり返しで進展はみられずに、昨年の岸田首相の意気込みはみられない。花粉症対策も大事だが、目の前の山積する政治課題、問題は先延ばしでは責任、役割を果たしているとはいえない目先、注目を変えるものだ。

 

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