いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本経済の危機。 crisis of japan economy

2023-04-20 20:52:46 | 日記
 (1)メタバースが出てきて大学授業にも活用が期待されたと思えば、今度はチャットGPTが出てきて政治の答弁集作成に活用の話がある一方、大学では学生のレポート、論文作成にはすばらしい文章作成には経験学習が必要だとして禁止するとして右往左往で、日本社会もIT、AI時代に適正に対応できないでいる。

 (2)上海で開催中の世界モーターショーでは中国EVが席けんして、日本車は劣勢を強いられている。トヨタは22年の新車販売台数が1048万台と世界1位だったが、EVは2万台と落差が大きい日本経済の危機だ。
 中国の消費者からは今や「日本車は走行性や耐久性は優れているが、車内のスマートサービスが物足りない」(報道)との声があり、車に対する志向、期待も大きく変化をみせている。

 (3)日本がなかなか世界と競争できないIT、AI分野での商品価値が大きな比重を占めている車実情だ。日本企業もこのまま手をこまねいているばかりではないと思うが、日本の将来の経済事情には厳しい市場背景が押し寄せている。
 経済活力は消費者の志向、動向、期待が大きなダイナミズム(dynamism)になるものだけに、将来の日本経済は少子化も含めてこれまでのようにはいかない、ならない落ち込みも予想されるものだ。

 (4)政府も防衛費増額、子ども手当倍増を政策主力に取り組んでいるが、経済が世界の主流から遅れていることにも対策が必要だ。もちろん安倍元首相のように大企業、富裕層優遇政策による経済成長ということではなく、成長と分配の好循環で厚い中間層をつくる岸田首相が掲げるあたらしい資本主義で将来的には「成長」をどう実現していくのか、現在の世界の経済の主流から乗り遅れている日本経済の立て直しが急務といえる。

 (5)GDP3位の日本の経済力は安泰と理解している国民も多いだろうが、環境問題の取り組みで先行する欧州がガソリン車の新車販売を35年までに禁止する方針を打ち出しており、日本は取り組みが遅れてEVでも世界に大きく出遅れている。

 (6)何より巨大市場の中国がEVでも大きく先行して日本車への人気が低迷(時代遅れ感)していることで、インドが中国を抜いて世界一の人口国となることが確実な中で世界の経済市場原理を変える、変わることが予想される中での日本経済も対策、戦略が求められる。

 (7)メタバース、チャットGPTの進出で政府も大学も活用是非を論じているようでは、日本の教育、研究、経済の先行き、将来展望は見通せない、開けないものだ。

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