(1)クラシック音楽は古今東西受け継がれて、いつの時代でもどこでもいつも輝き続けている。それでも何百年前に伝説の楽聖により作曲された作品を楽譜に表現されたものを頼りに指揮者、演奏家がそれぞれの解釈、理解、吸収、伝承により演奏実現をして、芸術性を受け継いでいる。
(2)今、対話型AIソフト「チャットGPT」が注目を集めて、日本でも国会の予算委員会で野党議員が質問に利用したり、これから大臣の答弁集の作成にも活用の動きがある。大学では著作権侵害、学習能力、思考力低下が懸念されて、学生のリポート、論文作成に活用することを規制、禁止する動きがある一方で、「AIで評価、発展させ改善につなげる」(報道)として授業に活用する動きもある。
(3)世界的には膨大な個人情報の学習によるプライバシー侵害、保護の問題性、必要性から「チャットGPT」を規制する動きも出ている。世界に何十億人と利用者を持つ米大手IT企業が仮想通貨を発行する計画を示した時には、国際流通法定通貨の運用、基準が脅かされるとして各国政府が規制に乗り出したことがあったが、現行の世界基準、規律、権益を守る体制側が混乱を理由に規制を強めたものだ。
(4)時代の進化、進歩は古い価値基準を壊して新しい価値基準に移行する過程でもあり、さまざまな問題はあっても、起きても古い体制社会が進化、進歩を止めることはできずに、新しい価値基準に移行する中で利用者がより安全で効果的、創造性、活用性の高い価値基準として定着していくのが時代の進化、進歩への移行期待の大きさだ。
(5)「チャットGPT」の利用を認めない、禁止する大学では「しっかりとした文章を書くことは精神力と思考力を鍛える」(報道)としてAI時代の進化した大学教育では「創造性を育む基盤として経験学習が重要である」(同)と警鐘している。
(6)古き良きもの、クラシックもあれば、進化、進歩したあたらしい技術革命もあり、利用者がどう解釈、理解、吸収、伝承するのかの問題だ。