いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

若者現実感。 youthful realization

2024-05-25 20:24:44 | 日記
 (1)今年の春闘は少子化に向けて人材確保の必要性から大企業中心に平均5%超の高い賃上げ率になり、企業経営者からも賃上げをしない企業には人材は集まらないという認識もみられた。その影響もあるのだろう、今春の大卒就職率は過去最高の98.1%となり売り手市場となった。

 (2)報道によると学生側も企業選びに初任給の高さが目安、選択肢という「現実感」(realization)がみられるという。そういう学生側の「現実感」が反映するものなのか、就職したあとすぐに希望する、やりたい部署、職種に配属されないとその時点で転職を考える新入社員もかなりいるといわれている。

 (3)就職して1年以内、3年以内の転職が数十%の確率でいるといわれている。色々あたらしい分野に挑戦して能力開発、開拓を進める楽しみもあるもので、「いつか」は希望する、やりたい職種に配属することも考えられる中でも確約されたものではない不確実性のものとして待てない、実行型「現実感」なのだろう。
 少し前の時代の若者の現実感として、若いうちに働くだけ働いてお金を貯めて早いうちに退職して、あとは好きなことをして生きていくことが生きがいというものもあった。

 (4)ま、そこまでは自分の選んだ道、自由な進む道なのでムダなくやりたいようにやる「タイパ」感覚なのだろうと、少しは理解できないことはない。しかし、「次」の転職をするのに退職代行業があって繁盛しているとなると話は別で、何を考えているのかと理解に苦しむところだ。
 自分が選んだ道をやり直すのは自分の利益のための責任で制約を乗り越え実行するのが社会人(これもあまり聞かなくなったが)として当然の行動と考えるが、わずらわしい制約のある手続きは誰かに任せて自らはあたらしい希望する道に向けて取り組むことが効率的と計算高く考えるのはあまりに「ひ弱」であり、理解できない。

 (5)といっても若いうちだけのことで、ほとんどは30代、40代となればそうともいっていられない「現実感」も出てきて(それがいいかどうかはまた別問題だが)挫折感を味わうことになる。
 若いうちは自由にか、若いうちに苦労するのか、若いというのは自由で制約は少なく、可能性、成長は高く、未来は無限でもある。

 (6)自分のことは自分で考え、行動し、自分の未来は自分で責任をもって切り開いていくものだ。



 
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