いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治の度量。(次期首相選) political magnanimity

2011-08-23 19:25:29 | 日記
 (1)結果は別にしても(結果はご覧の通りだけれど)、2年前の政権交代はやろうとする政策の革新性が見えて政治に「光り」が見えた。
 やめる首相が条件を出して権力に居座り続ける無謀政治が8月にようやく終焉を迎えて、政権民主党では次期代表(首相)選に向けて動きが活発だ。

 国会はやめる首相の条件クリアーに埋没して、一部専門家からは震災復興、放射線汚染対策に手がつけられない現状国会の機能停止に批判が出ている。国民の80%が国会が機能していない(世論調査)と批判しているとおり、日本の政治低迷、停滞は深刻で、やめる首相の延命、与野党の政局対立が招いた結果だ。

 (2)早々に次期首相、新内閣を構成して、人心一新しての震災復興、円高、雇用に本格的に決着、取り組まなければならない。次期首相選びに時間が足りないというなら、全国会あげての選挙管理内閣、復興改革内閣の構成で当面震災復旧、復興に本格取り組むのも方法だ。

 政治が次期首相、政権選びに特化して震災復興が立ち遅れている国会批判も出るが、今となっては新体制を早く構成してこその本格震災復興対応だ。

 (3)ところが、政権民主党の次期代表(首相)選候補者(正式表明はなく報道主体)からは、8月中決着に向けても何をやろうとしたいのか、するのかの政治理念、政策提言、発信がまったく聞こえてこない。

 候補者の顔ぶれも現政権の閣僚経験者中心と言うだけで、最大の政治難局をきりひらこうという意欲も度量(political magnanimity)も政治力もこれまでの政治行動、理念からは見えずに、あるのは「数」頼みの露骨な政略戦略だけだ。

 政治理念、政策の革新性、実行力、政治力、突破力が政党の根底にあるのなら、少々政治家に特性、個性、特長がなくても(つまり、小粒でも)、それは集団で政治を機能させる民主主義、透明性、公正性がかえってあると言うものだ。

 しかし、こういう政治家、政治しか持てないのは、それを批判する国民、有識者、専門家の責任、度量、資質の範囲内のことでもある。政治批判ばかりでは済まない責任もある。

 (4)今日になって、40代の若い元代表で前外務大臣の有力候補者の立候補表明が出て、次期代表(首相)選びは新局面、加速する様相だ。
 時間的余裕のなさ、震災復興なおざりの批判もあるが、今は早く政治の機能化、理念、政策、手順、根拠を鮮明にしての、2年前の反省に立っての政権政党としての度量のある政治力発信(political magnanimity)、リスタート(re-start)が求められる。手順の失敗は許されない。

 政治体制も出来ずに本格的な政治機能化は出来ないのは、やめる首相の政治混迷で思い知らされている。
 ねじれ国会の突破力は、2年前の国民の政権交代への理解度、期待度の「大きさ」にどう近づくのかだ。

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