今回は、前回に引き続き、前々回の記事「カナダからの手紙 with オールドゲームコレクション」の補足の後編です。
(6)パワールーレット
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パワールーレット。
先の記事ではこの製造年を1980年としておりましたが、1978に訂正しました。この年は、のちに「インベーダーブーム」という社会現象を巻き起こす「スペースインベーダー」が発売された年です。インベーダーブームは日本全国を席巻し、客を取られてしまったパチンコ店がゲームセンターに商売替えをするというケースも珍しいものではありませんでした。
しかし、インベーダーブームがパチンコ業界を震え上がらせるのはパワールーレットが世に出た後のことです。先の記事ではパワールーレットがまるで対スペースインベーダー迎撃機であるかのような記述となっておりましたので、この部分も併せて訂正するとともに、この年がパチンコにもデジタル技術が投入され始めた時期である旨を追加しました。
(7)グローリーボールデラックス
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グローリーボールデラックス。
盤面を見ると、ハッタリ(チャッカ―の前面の飾り)に描かれている絵は、ボート、馬術、射撃、フェンシング、それにストラップが付いたメダルのピクトグラムになっています。このシンボル構成は、パチスロの嚆矢であるオリンピア(関連記事:オリンピアとワタシの関わりの記録)を強く意識したものであるように見えます。
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グローリーボールデラックスの盤面。シンボルがことごとくスポーツテーマになっているのはオリンピアのイメージに引っ張られたか。
全く根拠がない話ですが、両替機や硬貨計数機などの大手メーカーである「グローリー」が、かつて風営機を作っていたことがあったようななかったような・・・? どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけませんでしょうか。
(8)ダイスゲーム
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前々回の記事で「ダイスゲーム」として紹介したゲーム機。
このダイスゲームは、米国Exhibit Supply社の「SELECT-EM (1933)」でした。
1~6の番号のうち一つをあらかじめ選択してから4つのダイスを振り、選択した番号と同じ目が2個以上出ると得点を得る、というゲームです。
得点表を見ると、選択した目が2個出れば3点、3個出れば6点、4個すべてであれば20点だそうです。筐体には「このゲームは娯楽目的専用」との注意書きがありますが、時代が時代ですので、Gマシンとして使用されていたであろうことは想像に難くありません。そこでペイアウト率を調べてみたら、45.5%(得点1点につき投入した硬貨と等価のものを1枚払い出すとして計算)しかありません。いかにガムを払い出しているらしいとは言え、相当に低いペイアウト率です。なお、ヒット率(当たりの目が出る確率)は13.2%でした。つまり、7~8回遊ぶうちに1回当たるくらいの頻度です。
(9)ピンボール2機種
一つは米国Bally社の「Goofy (1932)」、もう一つは米国Gottlieb社の「MERRY-GO-ROUND (1934)」とのことです。
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Goofy (Bally、1932)
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MERRY-GO-ROUND (Gottlieb, 1934)
これらの古いピンボール機についてはワタシは詳しくありません。しかし、ピンボールで困ったらIPDB(Internet Pinball DataBase)があります!
Goofy (Bally, 1932)はこちら と こちら。JuniorとSeniorの2種類があるようですが、違いが良くわかりません。
MERRY-GO-ROUND (Gottlieb, 1934)はこちら。
(10)ピンボール機の下にある2機種
一つは米国Bally社の「Signal Jr (1934)」、もう一つは米国Calp社の「Bridge Ball (1954)」とのことです。Bridge Ballの方は商品化されることはなく、試作品2台の存在が知られているのみで、これはそのうちの1台という大変貴重なものです。
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Signal Jr.(左)とBridge Ball(右)
これらの詳細もやはりIPDBをご参照ください。
Signal Jr.はこちら。
SignalにもやはりJuniorとSenior、さらに普通のSignalの3種類があるようですが、Caitlynが所有するものはJr.とのことです。
Bridge Ballはこちら。
このページには、Caitlynが多くの画像を寄稿しています。中には筐体の内部の画像もあり、どんなメカであったかを見ることができて貴重ですので、ぜひご参照ください。そして、拙ブログをご高覧下さっている皆様の中で後世に残したいピンボールの資料をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひともIPDBにご寄稿下さいますようワタシからもお願い申し上げます。特に日本製のピンボール機を掲載する際には、機種名やメーカー名など日本語での表記を併記しておきたいとのことです。皆様、どうぞご一考いただけますようお願い申し上げます。
(このシリーズ終わり)
(6)パワールーレット
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パワールーレット。
先の記事ではこの製造年を1980年としておりましたが、1978に訂正しました。この年は、のちに「インベーダーブーム」という社会現象を巻き起こす「スペースインベーダー」が発売された年です。インベーダーブームは日本全国を席巻し、客を取られてしまったパチンコ店がゲームセンターに商売替えをするというケースも珍しいものではありませんでした。
しかし、インベーダーブームがパチンコ業界を震え上がらせるのはパワールーレットが世に出た後のことです。先の記事ではパワールーレットがまるで対スペースインベーダー迎撃機であるかのような記述となっておりましたので、この部分も併せて訂正するとともに、この年がパチンコにもデジタル技術が投入され始めた時期である旨を追加しました。
(7)グローリーボールデラックス
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グローリーボールデラックス。
盤面を見ると、ハッタリ(チャッカ―の前面の飾り)に描かれている絵は、ボート、馬術、射撃、フェンシング、それにストラップが付いたメダルのピクトグラムになっています。このシンボル構成は、パチスロの嚆矢であるオリンピア(関連記事:オリンピアとワタシの関わりの記録)を強く意識したものであるように見えます。
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グローリーボールデラックスの盤面。シンボルがことごとくスポーツテーマになっているのはオリンピアのイメージに引っ張られたか。
全く根拠がない話ですが、両替機や硬貨計数機などの大手メーカーである「グローリー」が、かつて風営機を作っていたことがあったようななかったような・・・? どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけませんでしょうか。
(8)ダイスゲーム
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前々回の記事で「ダイスゲーム」として紹介したゲーム機。
このダイスゲームは、米国Exhibit Supply社の「SELECT-EM (1933)」でした。
1~6の番号のうち一つをあらかじめ選択してから4つのダイスを振り、選択した番号と同じ目が2個以上出ると得点を得る、というゲームです。
得点表を見ると、選択した目が2個出れば3点、3個出れば6点、4個すべてであれば20点だそうです。筐体には「このゲームは娯楽目的専用」との注意書きがありますが、時代が時代ですので、Gマシンとして使用されていたであろうことは想像に難くありません。そこでペイアウト率を調べてみたら、45.5%(得点1点につき投入した硬貨と等価のものを1枚払い出すとして計算)しかありません。いかにガムを払い出しているらしいとは言え、相当に低いペイアウト率です。なお、ヒット率(当たりの目が出る確率)は13.2%でした。つまり、7~8回遊ぶうちに1回当たるくらいの頻度です。
(9)ピンボール2機種
一つは米国Bally社の「Goofy (1932)」、もう一つは米国Gottlieb社の「MERRY-GO-ROUND (1934)」とのことです。
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Goofy (Bally、1932)
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MERRY-GO-ROUND (Gottlieb, 1934)
これらの古いピンボール機についてはワタシは詳しくありません。しかし、ピンボールで困ったらIPDB(Internet Pinball DataBase)があります!
Goofy (Bally, 1932)はこちら と こちら。JuniorとSeniorの2種類があるようですが、違いが良くわかりません。
MERRY-GO-ROUND (Gottlieb, 1934)はこちら。
(10)ピンボール機の下にある2機種
一つは米国Bally社の「Signal Jr (1934)」、もう一つは米国Calp社の「Bridge Ball (1954)」とのことです。Bridge Ballの方は商品化されることはなく、試作品2台の存在が知られているのみで、これはそのうちの1台という大変貴重なものです。
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Signal Jr.(左)とBridge Ball(右)
これらの詳細もやはりIPDBをご参照ください。
Signal Jr.はこちら。
SignalにもやはりJuniorとSenior、さらに普通のSignalの3種類があるようですが、Caitlynが所有するものはJr.とのことです。
Bridge Ballはこちら。
このページには、Caitlynが多くの画像を寄稿しています。中には筐体の内部の画像もあり、どんなメカであったかを見ることができて貴重ですので、ぜひご参照ください。そして、拙ブログをご高覧下さっている皆様の中で後世に残したいピンボールの資料をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひともIPDBにご寄稿下さいますようワタシからもお願い申し上げます。特に日本製のピンボール機を掲載する際には、機種名やメーカー名など日本語での表記を併記しておきたいとのことです。皆様、どうぞご一考いただけますようお願い申し上げます。
(このシリーズ終わり)
Just in my case, I don't watch youtube or other video sites so often.
However, if you upload your collections video, I'll be happy to watch it.