緑の保全は、だれも異論のないところですが、実際に保全することは、現在のまちづくり、都市計画のしくみからは非常に困難な課題のひとつです。 「都市計画マスタープラン」にかかげたからといって緑地が保全されるはずもなく、緑地を税金で買い支える事にも限界があります。 本気で緑地の保全に取り組むためには、社会的な合意形成とともに強制力のある規制が必要になってきます。 大田区の緑の保全への取り組みの評価はどうでしょうか。 . . . 本文を読む
まちづくりは、単なる建築や土木の問題ではなく、環境、福祉、交通、教育、産業、財政・・・など全てにかかわる政策の基本です。 しかし、残念ながら、日本のまちづくり政策は、戦後の復興、そして、それに高度経済成長期の経済のけん引役と一体になって進められてきており、いまだにそこにとどまり、本来のまちづくり政策を実現するしくみにはなっていません。 法律上は、まちづくりの憲法とも言われる「都市計画マスタープラン(都市マス)」を自治体が作成し、それに沿ったまちづくりが行われることになっていますが、「絵にかいた餅」になっているという指摘もあるとおり、形骸化しており、緑豊かで良好な住環境の地域で豊かな緑が伐採されたり、工業の集積地といわれるところでも、工場が移転すれば集合住宅が建設されていくといったことが日本全国で日常的に起きています。 結果、住環境が悪化したり、町工場が迷惑施設になり操業に影響したり、地域の世代構成がかたより公共サービスの需給バランスが短期間に大きくかわったりすることもあります。 大田区は、「都市マス」の改定作業にはいりましたが、形骸化しているといわれているこの「都市マス」を実効力あるものにするためには、何が必要でしょうか。 大田区のもつ「まちづくり」に関わる現状の問題を事例に、「大田区都市計画マスタープラン」に必要な課題について第四回定例会において質問しました。 . . . 本文を読む
現在、第一種住宅専用地である南馬込3丁目28番9で大規模墓地の建設計画が持ち上がっています。 人口が集中した都市部の高齢化は、結果、都市部における墓地需要を高め、あちこちで墓地建設が進んでいます。しばらくは、この状況が続くでしょう。 墓地自体は、必要な施設ですが、現在の法や大田区の規則は、保健衛生の所管であり、衛生上の要件さえ満たせば建設を許可するしくみになっています。 都内では、練馬区や国分寺市が、また、川崎市、千葉市なども墓地建設を単なる衛生面だけではなく、大規模施設としてとらえ、住環境に及ぼす影響の視点から規制をかけています。 今日は、良好な住宅地に持ちあがった墓地建設からみえる大田区の課題について考えます。 . . . 本文を読む
大田区が寄付を受けたり購入したりして入手した大田区中央5丁目(佐伯山)の土地11,400㎡は、「緑地」として整備され、一部の敷地に「認可保育園」が建設される計画です。 この土地は、佐伯山と呼ばれる緑豊かな山で、佐伯栄養専門学校の土地でしたが、一部が民間開発事業者に売却されマンション建設計画に地域住民から反対運動が起きています。マンション開発が計画された土地は、山が切り崩され樹木も切り落とされたのちに確認が取り消しになり、その後大田区が購入しています。 先日、この土地の整備に関する住民向け説明会が行われました。 . . . 本文を読む
大田区は条例で、一定規模以上、あるいは、スーパー、飲食店、パチンコ店、金融機関・・・など特定用途の建物について、その規模に応じて条例で駐輪場の設置を義務付け(=附置義務)ています。 自転車を使ってこれらの施設を利用する方たちへの駐輪場整備をお願いすることで、放置自転車を防止するが目的です。 . . . 本文を読む
建物を建てるには建築確認を申請します。 確認申請の際に、確認の申請者により、その建築物の ①所在地②建築主③建築会社④土地面積⑤建築面積⑥計画の区画⑦平面図⑧地盤の高さ…などが記されている「建築概要書」という文書が作成されます。 大田区では、即日写しの交付が行なわれる「建築概要書」ですが、東京都でそうなっていない理由はなんでしょうか。 . . . 本文を読む
絶好のお花見日和の週末に目黒川を大崎から中目黒まで歩きました。 吞川と同様、水質浄化が課題となっている目黒川では、目黒線と交差するあたり=亀の甲橋に設備を設置して、川床に不足している酸素を供給して、水質改善に取り組んでいます。 大田区でも、東京工業大学と連携し、このしくみを更に改善して吞川の浄化に取り組むと公表していることもあり、お花見をしながら、この「高濃度酸素水を活用した水質浄化実験施設」をはじめ、豪雨対策として建設された「荏原調整池」「目黒区立川の資料館」を見学してきました。 . . . 本文を読む
現在、大田区では蒲田駅周辺地区グランドデザインを策定するための検討を行っています。 蒲田駅周辺のまちづくりを考えるなら、道路や建物の前に、まずは、簡単に取り組めることから。 まちの景観を阻害し、バリアになっているたくさんの看板。東口のロータリーを一周歩いたところ、意外な事実が見えてきました。 . . . 本文を読む
多摩川の源流「小菅村」の木で作った家が久が原に完成しました。 源流の木で家を作ることにより、森林を再生し、村の林業を支えると共に、再生した森林が豊かな水を創り下流域に豊かに流れていきます。 源流の木をふんだんに使った久が原の家を、設計した神谷博さんにご案内いただきました。 . . . 本文を読む
建物を建てる際に必要な「建築確認」などを行う自治体に設置されているのが「建築審査会」です。 建築許可処分などに対して、不服申し立て(=審査請求)を行うことが認められていますが、この「審査請求」の「審理」「採決」を行うのも「建築審査会」の役割のひとつです。 先日、大田区で行われた「審査請求」を傍聴しました。 . . . 本文を読む
東京生活者ネットワーク主催の「都心かわめぐりツアー」に参加しました。 浅草から船で、隅田川-神田川-日本橋川からまちを望み、その後、東京湾に出て、豊洲・レインボーブリッジなどを見てきました。 . . . 本文を読む